素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

田中真紀子文科相やはり暴走

2012年11月06日 | 日記
 先の内閣改造の時、文科相に田中さんが任命された時「エッ!」と思った。基本的には文科相は留任するのが妥当だろうと考えていた。当時、大津の“いじめ”問題を端に全国的に大きな問題になりはじめ、良し悪しは別にして文科省が直接乗り出さざるを得ない状況になっていた。平野さんもしばしばメディアに登場して久方ぶりに文科相の存在感が世間に認知されていた矢先の交代であった。野田さんの意識には“いじめ”問題でゆれている教育界のことは重くとらえていないのだなと感じた。

 次に、田中真紀子さんを起用したことに驚いた。直感的にこのポストに不向きという思いがあった。就任の記者会見で尻尾をつかまれる発言をするのではないかと案じていたが、慎重な言い回しで無難に乗り切った。その後も目立った言動もなかったので年齢を重ねるとともに心も練られてきたのだと考えるようになった。

 しかし、3大学不認可発言で「やっぱり変わっていなかった」となった。すべてが雑すぎる。余録では“ちゃぶ台返し”をたとえに出して批判していたが、大臣という権力の座に着いた高揚感からか、「政治主導」という名のもとの軽挙妄動にはうんざりする。前原さんが就任直後に起こした“八ッ場ダム”のこと、事業仕分けという大芝居など数えだしたらきりがない。

 大学認可のシステムは文科省でつくってきたのだから、そこに問題点があるなら内部で検討して新たなシステムをつくるのが先である。認可のシステムや大学のかかえる問題と今回の認可の問題は切り離すべきである。

 発言後のまわりの右往左往ぶりをみると田中文科相の暴走と言わざるを得ない。野田さんに人事力がないのかそもそも民主党に人材がいないのかいずれにしても政治不信に拍車をかけたことは確かである。
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