素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

『引き際の作法は今』

2021年09月08日 | 日記
 毎日新聞専門編集委員・古賀 攻さんの《水説 sui-setsu》は『引き際の作法は今』と題して、首相の引き際の作法について、リクルート事件の大波で内閣支持率がひとケタ台に落ち込み退陣した竹下登首相のことを回想しながら今回の菅義偉首相の退陣表明について所感を述べている。

 当時、事務の官房副長官を務めた古川貞二郎さん(86)は、ひそかに首相官邸来ることを言われ、竹下さんから「古川さんや、すまんが、あすの閣議で退陣を表明するから、その案文をかいてくれんか」と頼まれたそうだ。そして翌日、閣議に続く退陣の記者会見で「政治不信を高めたことに国民に深くおわびしたい」と所信を読み上げた。古川さんは「辞める手続きを熟慮されたんだと思う。今は総理の地位が軽くなっちゃったねえ」と嘆く。それを受けて今回の菅さんの退陣表明について問題点を指摘している。私の中にあったモヤモヤ感を晴らしてくれた。的を得たものだった。
 パラリンピックの閉会式で選手入場の時、来賓席の様子が映されたが、背中を丸め、力のない拍手を送っている菅首相の姿が何とも印象的だった。困難の中やり切ったという自負やパラリンピックで輝いていた選手へのリスペクトを微塵も感じられなかった。
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