素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

学園前ホール・文化講演会「会津八一と奈良」を聞きに

2010年10月16日 | 日記
 過ごしやすい一日であった。午前中は、秋の恒例の「パナソニックフェア」が開催されているパナソニック アリーナへ行ってきた。オープンの10時より少し早目に着いたが、駐車場は半分以上埋まっていたし、入場を待つ列ができていた。電化製品より、外に出店している各地の物産の方でたくさん買い物をした。会場内は地デジ対応のテレビとオール電化が主力であった。

午後は、一人で、奈良の学園前ホールで開催された文化講演会に出かけた。

  ふとしたことがきっかけで、興味を持ち始めた會津八一さんについて、エッセイストの中田紀子さんの講演と飛鳥園の小川光三さんをまじえてのフリートークがあった。

 奈良を歩く機会が増えると、いろいろな所で 會津八一の歌碑に出会い、どういう人だろうと思い始めた。そして、たまたま見たNHKの日曜美術館の特集で歌から抱いていたイメージとまったく違う風貌と生き方を知り、ますます惹きつけられるようになった。今日の講演の中で、新たに知ったこと。

 八一という名前は、明治14年8月1日に生まれたから。かなり安易である。しかし、西暦にすると1881年だから八一以外は考えられなかったのかもしれない。

 文子という女性を一生愛し続けた。(典型的な片思い)大学を卒業する頃、思いを伝えるのだが受け止めてもらえず、失恋の痛みが初めて奈良を訪問するきっかけとなった。

 組織にのらず、独立独歩で道を切り拓いていった人。公的名誉とはほとんど縁がなかった。正統なるものに対しての反骨心が旺盛で、絶え間ざる努力を重んじる。それゆえ異端者と見られることもあった。

 氏の人となりを知ることができ、私にとってはますます魅力的な人となった。来月の20日から1ヶ月間、奈良県立美術館で「會津八一のうたにのせて~奈良の古寺と仏像~」という特別展が開催される。とても楽しみにしている。
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