素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

今日は“大阪城天守閣復興”80周年の日

2011年11月07日 | 日記
「11月7日は大阪城天守閣は無料で入れるみたいやから行かへんか?」と妻から誘われた。『無料・半額・理由あり~』に対する反応は早い。菊の展示もやっているから「まあ、いいか」と一緒に出かけた。

 改修工事を終えたばかりの極楽橋からの大阪城が一番好きである。
 大阪マラソンの時は、ここに仮設トイレがずらりと並んでいて、空いたトイレを見逃さないために城など見る余裕がなかったことを思い出し苦笑。

 城の正面には菊の寄せ植えが飾られている。今年は少し地味なように感じた。定番のアングルでカシャリ。

 天守閣へのエレベーターは長蛇の列。階段で行くことにした。8階までの階段上りはそこそこいい運動になる。平日とは思えないほど人が多く、ゆっくり景色を楽しむどころではなかった。

 天守閣を出ると、社会見学の小学生が入口の所で整列していた。係の人と打ち合わせをしている先生の声に聞き覚えがあったので振り返って見てみると案の定K先生であった。若い時から少年サッカーチームをつくり熱心に指導されていた方である。途中から地域のクラブチームの指導者となり定期的に練習試合などをやらせてもらっていた。

 入場までに少し待ち時間があるみたいなので声をかけさせてもらった。4年ほど前に練習試合をしてからお会いしていなかったが、何となく雰囲気が違っていたので、そのことを告げると「もうサッカーはやめましたんや。今は菊とマラソンです。」という答え。心境の変化について聞くような場でもなかったので、お互いにがんばりましょやということで別れた。

 また、“出会い”の不思議さを思った。帰りは菊の展示会場を通って行ったが、マラソンをしている彼の姿はイメージできるが、菊をいじっている姿はイメージできなかった。展示されている菊を見ながら、彼もこんなのをつくっているんやな。と感じ入ってしまった。妻も同勤したことがありよく知っているので同じようなことを考えていたみたいで、ポツリと「人間って変わるもんやね」とつぶやいた。「ああ」と返す。「あと何年ぐらいで退職かな」「2、3年?」それぞれに何かを考えながら黙って歩いた。

  

 昼前に家を出て、帰ったのが16時すぎである。昨日の同窓会では年度末に退職を迎える連中が多くいた。先に退職した私の生活ぶりについては情報収集と称して興味があるみたいで「何してる?」と尋ねられた。劇的な変化のない、といって退屈でもない“ゆるい生活”ぶりを伝えることはなかなかむずかしかった。

 目標を決めて最短距離で行くことを考えず、寄り道しながら、きょろきょろ見ながら急がずに行くということが許されるのが退職後の生活ではないかと思う。やっていることの意味を考え過ぎないことかな。
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