素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

紫陽花がとりもつ縁

2013年06月11日 | 日記
 朝、朝刊を取るために郵便受けを開けると中に紫陽花を撮ったA4サイズの写真が入っていた。と取り出すと短い伝言が貼られていた
。《無断で撮影しました。お許しを。記録として一枚贈呈します。》30mほど先にお住まいのNさんである。長年、老人会の会長をされている方で、老人会主催の秋の文化祭では毎年数点力作を展示されている。時々、夕陽を撮っているのを見かける。

 小学生の集団登校の見張り番もされているので、その帰りを待ってお礼を言うと「朝の散歩の時、とても感じが良かったので撮らせてもらった。」との答え。早朝からチャイムを鳴らすわけにもいかず、かといって太陽が上がってしまうと感じが変ってしまうので無断で撮らせてもらった。とのこと。律儀な方である。

 しばし、花の写真の撮り方についてのアドバイスを受ける。試みに、今一番見頃を迎えた品種の紫陽花を撮ってみた。
  Nさんのおかげで前回より出来がいいのではと自己満足している。ついでに南天の花にもチャレンジ。赤い実をつけた南天はよく撮るが、この時期に咲く小さな白い花は初めてだと思う。ピラカンサスもそうだが実が主役となる木の控えめな花も一興である。
 Nさんだけではなく散歩で通りかかるお年寄りの方に花を楽しんでもらっているみたいである。町内には気軽に腰かけられる木製の椅子が30余り道路脇に設置されている。有志の方々の製作されたものだが、私も一脚分の材料費をカンパさせてもらった。本当に利用されるのだろうかと半信半疑であったが、今日夕方水をやりに外に出るとちょうど突き当りにある椅子に腰かけて話し込んでいる老夫婦がいた。
 脊柱管狭窄のためほとんど散歩をしなくなった実家の父の様子を見るにつけ、休み休みでも歩くという習慣は大切だと痛感している昨今である。各家の花を愛でながらの散歩を楽しんでほしいものだ。

 あべのハルカスの内覧会の様子が報道されていたが、休憩用の椅子がたくさん設置されているとのこと。大切な視点だと思う。
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