素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

未知という名の船に乗り

2013年02月10日 | 日記
 ♪未知という名の船に乗り♪は文化祭での合唱の定番であった。午前中、部屋の改装の続きの大工仕事をしていた時自然と口ずさんでいた。ただ歌詞のほうはずい分あやしくなってきた。クラスでちゃんと取り組んでから少なくても20年は経っている。もう一度きちっと聴いてみたくなったので検索してみた。
未知という名の船に乗り - 初音ミク


 「未知なる世界」「未知なるもの」への憧れこそが人間を突き動かす原動力であろう。この世に生を受けてからの日々は未知との遭遇にワクワクする毎日であるが、ある年齢に達すると既知なる世界がグッと広がり未知なる世界は遠くなる。それに連れて日々の生活の中でのワクワク感は消えていく。

 そこで、旅に出て未知なる世界へ入ろうとするのだが、あふれる情報のため本来、未知なるものであったはずのものが既知の世界へ引きずり込まれ旅は単なる確認作業になってしまうというのが情報社会の悲劇。映画も本もしかり。今や情報のシャットアウトが未知の世界を楽しむポイントかもしれない。

 とはいっても今の私は既知であると思い込んでいたものの中に未知なるものを発見することも多く。若い時とは違う未知との遭遇を結構楽しんでいる。既知の中の未知の発見である。

 昨日の鶴林寺、浄土寺の仏像もしかり。情報雑誌の言葉と写真では知り得ないものが現場には満ちていた。その余韻が♪未知という名の~♪という歌を歌わせたに違いない。

 訳知り顔の老人にはならず、いくつになっても未知なるものへのあこがれと驚きを持っていきたいものだ。

午後から新20㎞コースを走る。記録よりイーブンペースのエンジョイランが目的であった。10kmだとどうしてもキロ6分という数字を意識してしまうので倍にした。こうすれば自ずからペースダウンとなる。リラックスした分かえって楽に走ることができ、結果としては2時間03分36秒と従来の記録を10分以上短縮できた。不思議という思いが強い。
コメント
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