塩哲の色不異空

日々の思いを気の向くままに

ミュージアム巡り アツアツ 黒陶 環

2018-10-02 05:41:39 | ミュージアム巡り_2020
 次の作品は、八木一夫(1918〜79)さんの「黒陶 環」(1967年、
土器、Black Pottery、Circle)。
 八木さんは、京都の陶芸家・一艸の長男として生まれ、陶芸の世界
へ。1947年に美術陶芸グループ「走泥社」結成し、伝統にとらわれ
ないオブジェという新分野を確立。
 黒陶とは、中国・先史土器の一種で山東省竜山鎮から1928年に出
土し、龍山文化(紀元前3000年〜2000年頃)と呼ばれている。高温
で焼いた灰陶や黒陶を卵の殻のように薄くした器が特長で、表面に磨
きをかけたり精細な文様を彫り込んだものもある。竜山文化の後に青
銅器時代が登場してくる。
この作品は環状に成形されているが、左右に崩した文様が付けられ
ており、ヤップ島で使用されていた石貨を思い浮かべた。
MOMAT(千代田区北の丸公園1-1)

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