東日本大震災の復興は、予算や資金面から、インフラ面、自然環境、農業、漁業、原子力発電所も含めた環境面、避難所生活を強いられている人たちの生活、心や身体の問題、多くの問題が山積であり、出口がまだまだ遠く感じられます。
そんな中、被災した人々を救おうと、世界からもそうですが、多くの日本人が救援物資や義援金を出して、自分のできる活動を行っています。
瓦礫の山を自衛隊やボランティアの人たちが撤去して頂いています。あるいは避難所生活をしている人たちの支援を行う人もいます。津波や地震によって破壊された原子力発電所で命がけで最悪の事態を避けるため、日夜働いて頂いている作業員の人たちもいます。
被災された方々は、プライバシーもない、思い通りにならない生活を強いられていますし、住み慣れた土地を離れなければならない人たちもいます。家族や親戚の人たちと、辛いお別れをした人たちもたくさんおいでになります。そんな中にあって、被災者であるにも関わらず、自分より辛い他の人たちのことを気づかっている人たちもたくさん報じられています。
他の諸外国では、大きな災害にあった時には、街は暴動や破壊、略奪などで見ることも耐えない光景になるようです。救援物資も奪い合いです。でも、日本では、皆で助け合い、そして、協力していくことが普通であり、当たり前なのです。
日本人とは何か素晴らしい力を秘めているな~と思うのです。金持ちだ、権力があるという力ではありません。私たちのDNAに受け継がれた何かがあるんではないかと思うのです。
日本に住む外国の人たちにも、この大震災で素晴らしい活動をされている皆さまもたくさんおいでになります。私は思います。日本という風土の中で、日本人の本当の人情に触れ、親しんだ人たちは皆、日本人ではないかと思うのです。これは私が思うだけですから。日本人というより、地球人とでもいいましょうか。人は皆、人間という意味においては平等ですからね。
さて、そんなことで「日本人って何だ」というのを私の切り口で、ちょっと考えてみたいな~と思います。
大震災の避難所に天皇、皇后両陛下はじめ皇族の皆さま方も被災した国民を、お見舞いに行かれている姿が報道されています。有り難いことです。
日本という国は、2千年余の長きにわたり天皇が国民の安寧を願い、祈り、治めてきた国です。簡単に言ってしまってはいけないのかもしれませんが、天皇は昔から民の幸せを願い祈るのを仕事とされています。このように長きにわたり、政権や時代が変わっても、国を根本的に治める人(天皇)が変わらないという国はありません。それくらい尊い存在なのです。
日本という国の創造期のことを伝えるものに神話というものがあります。その神話を書き記したものが「記・紀」と言われる『日本書記』と『古事記』です。
その『日本書紀』の「天孫降臨の条」には…
≪「皇孫」に勅(ミコトノリ)して曰(ノタマ)はく「葦原の千五百秋(チイホアキ)の瑞穂の国は、是、吾が子孫(ウミノコ)の王(キミ)たるべき地(クニ)なり。璽皇孫(イマシスメミマ)、就(イ)でまして治(シラ)せ。行矣(サキクマセ)。宝祚(アマノヒツギ)の隆(サカ)えまさむこと、当に天壌(アメツチ)と窮り無けむ」とのたまふ≫
と書かれている。
意味は”その土地は、今、たくさんの葦が生えているようなところだけど、千五百年たてば、すばらしい理想の国となる。そのすばらしい国づくりに励んでいきなさい。そして大切な心をもって国づくりに励んでいけば、おまえの子孫と日本の国は天地が続く限り、永久に栄えていく、そういう国づくりをお前に頼む」と、アマテラスオオミカミがニニギノミコトに話されたというものです。
神話を信じる信じないということではありません。天皇も天地の運行と人が調和して生きる(または活きる)ことができるようにお祈りをされ、また人間は宇宙、地球の一部であるという事実があり、また、そこで起こる気象や出来事はこの天の運行に則って行われていることは避けようがない事実ですよね。実際、人間が創造する全てのものは地球の恩恵を受けているわけですから…
そうすると、人間は天地間、いわゆる大自然に生かされているということであり、日本人というのは、日本の大地、風土、気候など、この大自然からの恵みをベースにして成りたっていると思うんですね。
「日本人とは、日本の土地、風土、気候など大自然の運行によって形成されている」
と、私見ではありますが、考えてみました。
それを踏まえて、パート②へ行きたいと思います。
二葉鍼灸療院 田中良和
そんな中、被災した人々を救おうと、世界からもそうですが、多くの日本人が救援物資や義援金を出して、自分のできる活動を行っています。
瓦礫の山を自衛隊やボランティアの人たちが撤去して頂いています。あるいは避難所生活をしている人たちの支援を行う人もいます。津波や地震によって破壊された原子力発電所で命がけで最悪の事態を避けるため、日夜働いて頂いている作業員の人たちもいます。
被災された方々は、プライバシーもない、思い通りにならない生活を強いられていますし、住み慣れた土地を離れなければならない人たちもいます。家族や親戚の人たちと、辛いお別れをした人たちもたくさんおいでになります。そんな中にあって、被災者であるにも関わらず、自分より辛い他の人たちのことを気づかっている人たちもたくさん報じられています。
他の諸外国では、大きな災害にあった時には、街は暴動や破壊、略奪などで見ることも耐えない光景になるようです。救援物資も奪い合いです。でも、日本では、皆で助け合い、そして、協力していくことが普通であり、当たり前なのです。
日本人とは何か素晴らしい力を秘めているな~と思うのです。金持ちだ、権力があるという力ではありません。私たちのDNAに受け継がれた何かがあるんではないかと思うのです。
日本に住む外国の人たちにも、この大震災で素晴らしい活動をされている皆さまもたくさんおいでになります。私は思います。日本という風土の中で、日本人の本当の人情に触れ、親しんだ人たちは皆、日本人ではないかと思うのです。これは私が思うだけですから。日本人というより、地球人とでもいいましょうか。人は皆、人間という意味においては平等ですからね。
さて、そんなことで「日本人って何だ」というのを私の切り口で、ちょっと考えてみたいな~と思います。
大震災の避難所に天皇、皇后両陛下はじめ皇族の皆さま方も被災した国民を、お見舞いに行かれている姿が報道されています。有り難いことです。
日本という国は、2千年余の長きにわたり天皇が国民の安寧を願い、祈り、治めてきた国です。簡単に言ってしまってはいけないのかもしれませんが、天皇は昔から民の幸せを願い祈るのを仕事とされています。このように長きにわたり、政権や時代が変わっても、国を根本的に治める人(天皇)が変わらないという国はありません。それくらい尊い存在なのです。
日本という国の創造期のことを伝えるものに神話というものがあります。その神話を書き記したものが「記・紀」と言われる『日本書記』と『古事記』です。
その『日本書紀』の「天孫降臨の条」には…
≪「皇孫」に勅(ミコトノリ)して曰(ノタマ)はく「葦原の千五百秋(チイホアキ)の瑞穂の国は、是、吾が子孫(ウミノコ)の王(キミ)たるべき地(クニ)なり。璽皇孫(イマシスメミマ)、就(イ)でまして治(シラ)せ。行矣(サキクマセ)。宝祚(アマノヒツギ)の隆(サカ)えまさむこと、当に天壌(アメツチ)と窮り無けむ」とのたまふ≫
と書かれている。
意味は”その土地は、今、たくさんの葦が生えているようなところだけど、千五百年たてば、すばらしい理想の国となる。そのすばらしい国づくりに励んでいきなさい。そして大切な心をもって国づくりに励んでいけば、おまえの子孫と日本の国は天地が続く限り、永久に栄えていく、そういう国づくりをお前に頼む」と、アマテラスオオミカミがニニギノミコトに話されたというものです。
神話を信じる信じないということではありません。天皇も天地の運行と人が調和して生きる(または活きる)ことができるようにお祈りをされ、また人間は宇宙、地球の一部であるという事実があり、また、そこで起こる気象や出来事はこの天の運行に則って行われていることは避けようがない事実ですよね。実際、人間が創造する全てのものは地球の恩恵を受けているわけですから…
そうすると、人間は天地間、いわゆる大自然に生かされているということであり、日本人というのは、日本の大地、風土、気候など、この大自然からの恵みをベースにして成りたっていると思うんですね。
「日本人とは、日本の土地、風土、気候など大自然の運行によって形成されている」
と、私見ではありますが、考えてみました。
それを踏まえて、パート②へ行きたいと思います。
二葉鍼灸療院 田中良和