二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

東洋療法試験財団 学術講習会 参加 1

2008年10月28日 | 鍼灸
10月19日(日)、天気、晴天。東洋療法試験財団と富山県鍼灸師会が共催で、学術講習会が行われましたので参加してきました。前日は、同じく富山県高岡市で8月に行われた(社)全日本鍼灸学会北陸支部学術集会の役員で集まり、反省会&打ち上げが19時半からありましたので、土・日、連続で富山に行ってきた、ということになります。

≪内 容≫
 ◎「リスク管理」 安全な鍼灸臨床の実現のために
    講 師:明治国際医療大学 加齢鍼灸学ユニット
        (全日本鍼灸学会 研究部 安全性委員会)
        江川雅人 先生

 ◎「無免許の手技療法はなぜ増え続けるのか」
    講 師:前厚生労働教官 横浜医療専門学校 
        芦野純夫 先生




江川先生のリスク管理の話をおおまかにまとめると~
①鍼灸の安全性に関する文献調査
 鍼灸治療での有害事象(事故)について、神経障害や気胸、お灸に関する文献考察と、有害事象の症例は、医師により西洋医学系の雑誌に報告されることが多く、今後は臨床における過誤が、鍼灸師にフィードバックされるシステムが必要とのことでした。

②鍼灸臨床におけるインシデントレポートの導入の試み
 インシデント…重大な事故に至る可能性がある事態が発生し、なおかつ実際には事故につながらなかった潜在的事例のこと。 いわゆるアクシデントの前段階のことです。これを2008年2月に起こった新千歳空港における無許可滑走事故の事例や、明治国際医療大学におけるインシデントレポートを導入した試みを話して頂きました。

意識するのと、しないのとでは事故の発生自体に差が出てくるだろうと思いました。私も日頃気をつけていることと、無意識になっていることがあり、反省しました。やっぱり勉強して刺激を受けないといけませんね。

③鍼抜き忘れの防止の工夫
 アンケート結果による、どこの部分の鍼抜き忘れが多いかなど、そして、それを防止するためのアイデアなどを話して頂きました。

④安全な鍼灸手技に関する考察
 米国ではCCAOM(現NCCAO)が提唱した衛生的な鍼施術方法が、カリフォルニアをはじめおおくの州で採用されているが、日本も日本独自の安全性に関する問題点を見出して、より安全に患者様に鍼灸治療を受けて頂くべきだというお話でした。

日々勉強、日々新たにですね。勉強会や講習会へ行き、一つでも得るものがあれば参加したかいがあるというものです。

二葉鍼灸療院 田中良和

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 二宮尊徳さんの教え 2 | トップ | 東洋療法試験財団 学術講習... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

鍼灸」カテゴリの最新記事