二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

第45回 加賀・三策塾(学術研修会) 参加

2011年08月17日 | 鍼灸
8月7日(日)、加賀・三策塾に参加しました。


☆ 第45回 加賀・三策塾(学術研修会) ☆


  日 時:平成23年8月7日(日)  午前10時~正午
  会 場:石川県立盲学校
  内 容:①症例報告 ②書籍通読 ③鍼灸・医療最新ニュース&業界・学会報告


 
 常盤会長のご挨拶&司会の中田先生



 症例報告を行うアタシ


今月の症例報告(内容①)は、私が担当でした。「帯状疱疹と判断できなかった症例~再発がんに対する、放射線・抗がん剤治療後の体調管理の鍼灸治療~」という症例でした。50歳代 女性の患者でした。片側臀部・下肢痛を訴えて来院。シップによるかぶれのような皮疹がひどかった。痛み発症以前から、臀部や下肢には時々痛みがあったことと、問診によって痛みは臀部あるいは骨盤内臓に由来する痛みと判断し治療していたのですが、治療後に夜間痛や皮疹の広がりを見せたため、皮膚科を受診したところ帯状疱疹と診断されました。抗ウイルス剤に投与により下肢痛軽減、臀部痛は残るという症例でした。
痛みの原因に関しては、がん進行、放射線治療、抗がん剤治療による骨盤内臓器あるいはその周囲に何らか病変があり、それが起因するもの、ステント挿入によるもの、放射線治療にともなう副作用など様々な原因が考えられるが、問診と体表観察から、帯状疱疹も頭に入れておかなければならず、帯状疱疹と疑って皮膚科の受診を促すのと、そうでなく受診を促すのとでは信頼度において全く違ってきます。まだまだ臨床面を充実させていかねば、と、反省させて頂いたので報告させて頂いたしだいです。

書籍の通読(内容②)は毎月定例となっている「鍼灸医療安全対策マニュアル」でした。内容としては、鍼灸医療環境の整備、鍼灸医療事故発生後の対応、そして、気胸により死亡し裁判となった事例を勉強しました。備えあれば憂いなしということですね。

内容③の情報交換は、書籍やテレビでの医療や鍼灸に関する情報の交換があり、業界の報告がありました。この加賀・三策塾後、午後2時から「はり・きゅう・マッサージの日」講演会が開催される予定でしたので、なにかとバタバタ慌ただしかったのですが、本日も有意義な学術研修会でした。

 
 東洋療法研修試験財団が行う生涯研修制度の平成22年度修了証も頂きました


どこの勉強会や研修会、学会などもそうですが、出席する先生方の顔ぶれが同じです。参加される先生方は向上心にあふれる先生方ですし、常に医療人としての誇りを持って仕事に取り組んでいます。その他の先生方もどこかで勉強されていることと思います。そう願いたいですね。鍼灸医療向上のためにも。そして、変化の激しいこの時代、常に新しい情報を得ておかないと…未来は自分自身が創っていくんですからね。

仕事をする限り食べていけなければ話にならないのですが、医療に携わっている以上。それなりの研修や講習に参加して、知識や技術、そして新しい情報を仕入れておくのは最低限の使命だと私は思います。経営手法などは、考え、意識しておかなければなりませんが、特に医療を志すものは、前者を強く意識し実践することが必要でしょうね


二葉鍼灸療院 田中良和

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2 コメント

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こんにちは (おむぅ)
2011-08-18 14:59:20
いつもお返事ありがとうございます。

長年下痢が続いているので、今通っている病院に3日間入院して、大腸内視鏡検査を受けました。
大腸内視鏡検査を受けるには、お腹の中をすっからかんにしなければならないので、3日間食事は、お粥だけでした。
検査の結果、大腸に異常はありませんでした。
退院して、やっと食べられた普通の食事は、とても美味しかったです。
食べたいものを食べられるってなんて幸せなんだろうと思いました。
初めて当たり前のことに感謝の気持ちが持てました。

でも心の調子は相変わらず不調です。
退屈なような気持ちが落ち着かないような、なんとも表現し難い不快感で、貧乏揺すりがガックンガックン出てしまいます。
ヘソも相変わらず苦しいです。
死んで楽になりたいです。
私の症状は病気でない病気だと思います。
病気でない病気は死ななければ治らないと思います。
今日は、とても死にたくなって涙が出ました。
私は苦しむために生まれてきたに違いない。
自分が、とても不幸に思えます。
でも人間は永遠に生きるわけではありません。
私は死んで初めて幸せになるのだと思います。
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たいへん遅くなりました (二葉院長)
2011-08-24 18:59:57
おむぅさん

コメントありがとうございます。

小さなことに感謝できたことは、本当に良かったと思います。生きているということは感謝の連続なんですよね。

死ぬことは=生きることです。自分の人生を歩むことです。その道がどんな困難であっても生き抜くことです。その延長線上に死があります。

病気でない病気なら、病気と捉える気持ち、自分が悲劇の主人公の舞台から降りることが大切です。様々な障壁があり、心がそのように捉えることができないのかもしれませんが、心はふとしたきっかけで変化します。

死んで幸せになるということは、天寿まで一生懸命、人生の荒波を航海した人にこそあるものです。苦しむために生まれてきたのではなく、その苦しみを乗り越えるために生まれてきているのだと思いますよ。

でも、なにか、おむぅさんの心が身体が変化するのではないかということを文章から読み取れます。いつも応援してますからね!
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