1月30日(土)、午後6時より金沢都ホテルの7階にて、星稜高等学校野球部 「3年生を送る会」が開催されましたので出席いたしました。
少し忙しく患者さまの関係で少し遅れての出席となりました。
私は金沢で開業して今年の6月で12年となります。その時から星稜高校野球部の選手治療や身体のケアをさせて頂いております。現在までの約11年間では、夏の甲子園に2回、春の甲子園に1回出場し、帯同し選手のケアをいたしました。
今年は春、夏ともに惜しいところまでは勝ち進んだのですが、あと一歩及ばず、甲子園出場を果たせませんでした。自分がどれだけ選手の力を引き出せたか、悔いなくプレーできるようにケアを万全にできたかといつも考えさせられます。
試合に勝ったり、選手が素晴らしい活躍をした時は、本人の「選手の力」がフルに発揮できた結果であり、これは選手の努力の賜物です。逆に、結果を出せなかった、あるいは、試合に負けてしまった時は、「ケアにおいてどこが良くなかったか」「選手が力を発揮できなかった責任は自分にあるのでは」と深く反省してしまいます。でも、それが選手の身体をメンテナンス、ケアする立場にあっては忘れてはならない意識だと思っています。
時に、本当深く落ち込む場合がありますが、「まったなし」の世界ですから、そんな時はしっかり反省し、しっかり次の解決策を考え、最後に一杯やって気持ちを切り替えるようにしてますね。
でも、年を経るごとに補欠、レギュラーに関わらず、後輩たちとの関係が築かれてきますので、思い入れも強くなります。
さて、3年生を送る会は、3年生のスピーチが行われます。短いですがそれぞれが考え、3年間の思いを込めたスピーチがあるわけですが、そこでは本当に3年生たちの成長ぶりに驚かされます。いろいろな個性あふれるスピーチなのですが、何か共通した思いというか空気がそこに滲み出ています。それを言葉にすると…
○両親へ、監督、部長、スタッフへの「感謝」の気持ち
○「努力」することの大切さ
○かけがいのないチームメート(仲間)との「出逢い」と、一緒に3年間、星稜野球部でプレーできたことへの「喜び」
○仕事をするときの「人間力」、「人間性」の大切さ
○「継続」して行うことの大切さ
○「耐える」こと、「我慢する」ことの必要な場合があること
○3年間、星稜野球部で培ったことは必ず「人生においてプラスになる」という確信
○1・2年生の後輩たちへの期待と、「高い志」の継続
要約するとこのようなことをスピーチで話していました。私が高校を卒業する時、こんなに物事をよくわかっていたかな~と当時を振り返ってみると……思い出せない記憶喪失ということで それにしても本当に3年間でみな成長していきます。
この星稜高校野球部で正味2年半、ほとんど休みなしで、野球に関するあらゆる体力的、技術的トレーニングが行われます。とくに高校生の時期は筋肉が発達し、体力が著しくついてくる時期です。その時期に地道に、何度も繰り返し練習を行うことにより、その刺激は脳にインプットされていきます。繰り返しの記憶は小脳で無意識下の運動に変わり、反射的にボールに対応できるようになります。筋肉も肥大し、この肥大した筋肉の容積はしっかり記憶され、運動をやめた後でも線維は細くなっても、容積は保たれています。久しぶりに運動を始めると、運動をしていた人のほうが筋肉がつきやすいのはこのためでしょう。
また、失敗と反省、そして成功、次の段階へのステップに向けての失敗、また反省、というように、その繰り返し行われる心の軌跡もしっかり記憶されます。心を養うとはただ読書だけしていては身につきません。実践が重要なのです。
何が言いたいかというと、この心も身体も急速に成長する時期において、よい仲間に恵まれ、厳しい指導者に養われ、練習やミーティングなどを繰り返し行うことによって、それは人生のベースを形作くる大きな一要因となるということです。
それは、この3年間は勝ち負けに関係なく、これからの人生において必ずプラスとなるということになると思うのです。
私が遅れていったため、北川監督の話が聴けなくて残念でしたが、山下総監督は「人生において重要なことは95%以上が出逢いなんだよ」という話がありました。また、これからステップアップする3年生に「いい人に出逢いなさい、いい書物に出逢いなさい、いい旅をして視野を広く持ちなさい」とも話されていました。いい言葉だな~と思いましたね。
また、保護者会相談役の本田先生(元部長)は、「自然界の他の動物には必ず天敵がいる。人間にはいません。では、人間の天敵は何でしょうか。私は自分自身がが天敵なのだと思います。天敵は自分の内にあるのだと思うのです」と話しておられました。これも、いい言葉だなと思いました。そう、人間の内側には天敵もいれば仲間もいるのだと思います。また、自分の内の天敵がいないと、これは危機管理することもできなくなるのでしょう。野村前楽天ゴールデンイーグルス監督も「敵は我にあり」という著書を出していますね。
本当に、3年生を送る会に参加すると心が洗われます。
3年生の皆さん、3年間よく頑張りました そして、ありがとう 私も成長することができました。私もさらに精進して、今年の夏の甲子園にはぜひとも”黄色のユニホーム”を、澄み渡る青空と灼熱の太陽が降り注ぐ甲子園球場で直に観に行きたいと強く思うのです あっ、一緒に帯同させていただくんでした
二葉鍼灸療院 田中良和
少し忙しく患者さまの関係で少し遅れての出席となりました。
私は金沢で開業して今年の6月で12年となります。その時から星稜高校野球部の選手治療や身体のケアをさせて頂いております。現在までの約11年間では、夏の甲子園に2回、春の甲子園に1回出場し、帯同し選手のケアをいたしました。
今年は春、夏ともに惜しいところまでは勝ち進んだのですが、あと一歩及ばず、甲子園出場を果たせませんでした。自分がどれだけ選手の力を引き出せたか、悔いなくプレーできるようにケアを万全にできたかといつも考えさせられます。
試合に勝ったり、選手が素晴らしい活躍をした時は、本人の「選手の力」がフルに発揮できた結果であり、これは選手の努力の賜物です。逆に、結果を出せなかった、あるいは、試合に負けてしまった時は、「ケアにおいてどこが良くなかったか」「選手が力を発揮できなかった責任は自分にあるのでは」と深く反省してしまいます。でも、それが選手の身体をメンテナンス、ケアする立場にあっては忘れてはならない意識だと思っています。
時に、本当深く落ち込む場合がありますが、「まったなし」の世界ですから、そんな時はしっかり反省し、しっかり次の解決策を考え、最後に一杯やって気持ちを切り替えるようにしてますね。
でも、年を経るごとに補欠、レギュラーに関わらず、後輩たちとの関係が築かれてきますので、思い入れも強くなります。
さて、3年生を送る会は、3年生のスピーチが行われます。短いですがそれぞれが考え、3年間の思いを込めたスピーチがあるわけですが、そこでは本当に3年生たちの成長ぶりに驚かされます。いろいろな個性あふれるスピーチなのですが、何か共通した思いというか空気がそこに滲み出ています。それを言葉にすると…
○両親へ、監督、部長、スタッフへの「感謝」の気持ち
○「努力」することの大切さ
○かけがいのないチームメート(仲間)との「出逢い」と、一緒に3年間、星稜野球部でプレーできたことへの「喜び」
○仕事をするときの「人間力」、「人間性」の大切さ
○「継続」して行うことの大切さ
○「耐える」こと、「我慢する」ことの必要な場合があること
○3年間、星稜野球部で培ったことは必ず「人生においてプラスになる」という確信
○1・2年生の後輩たちへの期待と、「高い志」の継続
要約するとこのようなことをスピーチで話していました。私が高校を卒業する時、こんなに物事をよくわかっていたかな~と当時を振り返ってみると……思い出せない記憶喪失ということで それにしても本当に3年間でみな成長していきます。
この星稜高校野球部で正味2年半、ほとんど休みなしで、野球に関するあらゆる体力的、技術的トレーニングが行われます。とくに高校生の時期は筋肉が発達し、体力が著しくついてくる時期です。その時期に地道に、何度も繰り返し練習を行うことにより、その刺激は脳にインプットされていきます。繰り返しの記憶は小脳で無意識下の運動に変わり、反射的にボールに対応できるようになります。筋肉も肥大し、この肥大した筋肉の容積はしっかり記憶され、運動をやめた後でも線維は細くなっても、容積は保たれています。久しぶりに運動を始めると、運動をしていた人のほうが筋肉がつきやすいのはこのためでしょう。
また、失敗と反省、そして成功、次の段階へのステップに向けての失敗、また反省、というように、その繰り返し行われる心の軌跡もしっかり記憶されます。心を養うとはただ読書だけしていては身につきません。実践が重要なのです。
何が言いたいかというと、この心も身体も急速に成長する時期において、よい仲間に恵まれ、厳しい指導者に養われ、練習やミーティングなどを繰り返し行うことによって、それは人生のベースを形作くる大きな一要因となるということです。
それは、この3年間は勝ち負けに関係なく、これからの人生において必ずプラスとなるということになると思うのです。
私が遅れていったため、北川監督の話が聴けなくて残念でしたが、山下総監督は「人生において重要なことは95%以上が出逢いなんだよ」という話がありました。また、これからステップアップする3年生に「いい人に出逢いなさい、いい書物に出逢いなさい、いい旅をして視野を広く持ちなさい」とも話されていました。いい言葉だな~と思いましたね。
また、保護者会相談役の本田先生(元部長)は、「自然界の他の動物には必ず天敵がいる。人間にはいません。では、人間の天敵は何でしょうか。私は自分自身がが天敵なのだと思います。天敵は自分の内にあるのだと思うのです」と話しておられました。これも、いい言葉だなと思いました。そう、人間の内側には天敵もいれば仲間もいるのだと思います。また、自分の内の天敵がいないと、これは危機管理することもできなくなるのでしょう。野村前楽天ゴールデンイーグルス監督も「敵は我にあり」という著書を出していますね。
本当に、3年生を送る会に参加すると心が洗われます。
3年生の皆さん、3年間よく頑張りました そして、ありがとう 私も成長することができました。私もさらに精進して、今年の夏の甲子園にはぜひとも”黄色のユニホーム”を、澄み渡る青空と灼熱の太陽が降り注ぐ甲子園球場で直に観に行きたいと強く思うのです あっ、一緒に帯同させていただくんでした
二葉鍼灸療院 田中良和
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