二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

二葉鍼灸療院(金沢)は開院25周年を迎えることができました!

2023年06月27日 | 鍼灸

 雨の少ない梅雨が続いておりますが、皆様、体調はいかがでしょうか

 お久しぶりの更新となりました。

 

 令和5年6月21日で、石川県金沢市に開院して25周年を迎えることができました。

 まずは一昨年、91歳で逝去された名古屋の東洋医学研究所®前所長であり、師匠である黒野保三先生に心から心から感謝でございます。

 技術、人となり、精神や哲学など鍼灸医療を行う教えのベースがなければ、どうなっていただろうと考えると、この開院記念日はまずは師匠に最も感謝する日と言っても過言ではないほどお世話になりました。

 

 25年と言いましても、いろいろな経験をさせていただき、多くの皆様にお世話になり一日一日を積み重ねることができました。

 周囲のお世話になった皆様にも心より感謝でございます。

 

 そして、25年間、多くの皆様が鍼灸治療を受療するため来院いただきました。

 当院をご利用いただいた患者さんの皆様にも深く感謝でございます。

 これからもよりお身体のお悩みを改善するべく、学術、技術、心の錬磨に精進していきます

 

 私は鍼灸専門学校時代から恵まれていました。

 はじめにもお話しました師匠の黒野保三先生のもと、住込みで学校へ通い、学校から帰ると治療室を手伝い、あん摩マッサージ指圧師の免許をとった後は、出張マッサージにも行かせていただき、身体を触るということを学ばせていただきました。

 経穴(ツボ)やコリを探すという感覚の面で鍼灸の技にも大いに活かされている部分があります。

 

 その修行時代、日曜、祝日以外の治療室がある時は、起床後、各担当のところを掃除して朝礼があります。

 そこで『二葉精神訓』の唱和があります。

 開院して25年経過した今も、その精神は常に私の内に存在します。

 

 今回は、この五つの精神訓を開院25年を迎えた弟子として、現状も踏まえて、自分なりに解釈し考えてみたいと思います。

 

 

努力は我らの命である

 努力は、目的達成のために怠けることなく、つとめて励む力のことです。

 鍼灸医療・医学はもちろん、人生を歩む上で必要な経営のこと、社会の仕組みのこと、哲学や人の心のこと、自分の目標達成のためには、楽しく笑顔で過ごせることばかりではなく、厳しい局面や苦しい時にでも継続する力が必要となります。

 その厳しく苦しく辛い場面でも、「やらなければならない」ではなく「やりたいのだ!」に思考を変換し、それを楽しい、嬉しい、幸せという感情にどう置きかえることができるか、そこが一歩進んだ「努力」ということなのだと感じています。

 私のこれからの課題でもあると思っています。

 

忍耐は我らの土台である

 忍耐は、まさしくその字の通り、耐え忍ぶことであり、現状を打破するまで時を待つことです。

 鍼灸臨床を行っても、すべてうまくいくわけではありません。時にキツく悔しいこともあります。

 人生は数%の成功があるから、90%以上の失敗も失敗とせず、トライ&エラーを繰り返しながら現状を突破する力を養うことができます。

 必ず朝は来るのですから、それを思いながら、夜をどう過ごすか。

 捉えようによっては、この忍耐期こそ後の宝となり、成長の糧、気づきの種となるのだと思います。

 この土台があるからこそ、人生に起きるすべての場面において、自分を失うことなく対応できます。

 

 技術は我らの宝である

 私たちは手に技術を持つ職人です。もちろん最重要項目の一つです。

 職人に「これで終わり」という言葉はありません。いつまでもその技術を探求し追究して、極めていくことが、患者さんの元気で幸福な生活に繋がります。

 鍼灸の技術だけでも多くの流派や手技がありますが、自分の鍼灸治療方法のベースをつくり、その基本を身につけるということが重要なのだと思います。

 基本の診察や治療があっての、様々な診療方法が応用として活用でき、幅の広い治療が可能になるのではないでしょうか。

 私は、弟子入りすることで、師匠の鍼治療方法や哲学、目的などに没頭することができたことは有難いことでした。

 技術という宝の探求、錬磨の意欲がなくなった時は鍼灸師引退の時ですね。

 技術は、鍼灸や按摩の技だけでなく、経営、処世術、哲学など人生を歩んでいくための技術すべてに当たるのだと思います。

 

 誠意は我らの光である

 誠意とは、私欲を離れて正直に真面目にものごとに対する気持ちであり、まごころのことです。

 何か仕事をいただける時、任される時、それは自分にとっての成長の種であり、神様から何かを試されていることなのかもしれません。

 特に公の仕事や、直接、自分の利益や利権に繋がらない社会貢献のような仕事が舞い込んできた時は、そのような状況なのだと思います。

 それに対して、人の期待を少し超えて仕事を行うこと、人の期待を裏切って気遣い、心遣いができること、人の琴線に触れる仕事をすることができれば誠意を尽くしたと言えるのだと感じます。

 その心や行動は天がみていますので、その行動自体に光が当たっています。

 そんな光は大切にしていきたいですね。

 

 信念は成功の近道である

 信念とは、自分が正しいと信じている道です。

 師匠の黒野保三先生は、鍼灸医学に対して「真実の探究」を座右の銘として91年間の人生を歩まれました。

 信念は、自分が目標とする人生航路に対して、その方向を示す磁石のように不可欠なものです。

 人生を進んでいくうちに、その環境や状況において小さな航路変更は必要となるでしょうけど、当初計画を立てた「あそこへ到達したい!」という信念が鈍らない、衰えない限り、その目標達成いわゆる成功への道はいつもそこにあるのだと思います。

 近道は難しいのかもしれませんが、信念をもって人生を進んでいくことで、そこに近道へのヒントや鍵がたくさん発見できるのだと感じます。

 まず道を進む行動を起し、真理を追究する信念という地図(現代で言うとナビか)を持つことが、人生を楽しくするのだと。

 

 

 この5つの二葉精神訓は今でも治療室の、私が一番よく目にする位置に貼って、毎日、意識するようにしています。

 この言葉は、弟子入りして修行を行った者としては単なる言葉ではなく、実践を伴い、細胞や脳に浸透する波動のようなものとして染み込んでいます。

 

 これからも地域の皆様に愛される鍼灸院、はり・きゅう・あん摩マッサージ指圧師として、一人間として精進していきたいと思います。

 最後まで、お読みいただき、ありがとうございます

 

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