二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

ロシア原子力潜水艦事故から横須賀の問題を考えてみる ①

2008年11月12日 | 社会
人間の身体は70%が水分で満たされています。水分があるからこそ血液があり、リンパ液や組織液など体液があり、身体の隅々にくまなく酸素と栄養分を運び、生命を営むことができます。

地球もまた地表の70%は水で覆われている水の惑星であり、この水が生物や生態系を養う重要な役割を果たしています。水は美しい惑星をつくっている重要な要素です。人間をつくる約60兆の細胞は元をたどれば、脂質の膜が海水を包み込み細胞の原型ができました。地球環境が変化し、シアノバクテリアがつくる猛毒物質である酸素をうまく細胞の中でエネルギーにするため、細胞の元ははミトコンドリアを寄生させ徐々に陸にあがり生活できるように進化していきました。人は地球、ことに海を母とする生物であり、地球も人も同じ生命なのです。

さて、8日にロシアでロシア太平洋艦隊の原子力潜水艦「ネルバ」の消火装置の事故で20名の尊い命が失われました。ロシア政府の発表によると放射能漏れはないということですが心配です。なぜ、原子力を戦争の道具に使うのでしょうか疑問です。現在、原子力開発ができる国で原子力潜水艦あるいは戦艦、空母が製造されています。アメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国が保有しています。韓国も2012年の配備を目指し原子力潜水艦を開発するとのことです。世界はどこへ進むつもりなのでしょうか。

ここで身近な日本の問題について考えてみたいと思います。原子力空母の横須賀母港問題です。今年の9月25日に横須賀に住民の約7割が配備に反対しているにも関わらず、政府あるいは米国は耳を傾けることなく原子力空母ジョージ・ワシントンを強行配備しました。詳しくは"原子力空母の横須賀母港問題を考える市民の会"のHPをご覧ください。

原子力空母とは簡単に言ってしまえば「原子力で動き戦闘機を運ぶ大きな船」だということです。基準排水量は81600トン、全長333メートル、全幅78メートルあります。二基の原子炉を搭載し28万馬力を発生し、30ノット以上のスピードが出ます。75機の戦闘機を搭載して、戦場へかけつけます。乗員は、空母の兵員が3200人、航空要員が2480人です。あまりに大きすぎてレインボーブリッジや横浜のベイブリッジは通過できません。この中で、6000人近くの人間が長期にわたり生活をともにします。艦内には、診療所、床屋、郵便局、売店、教会などがあり、さながら一つの町とも言えるそうです。

燃料交換は20年~25年に一度とされ、半永久的に全速力で行動展開でき、重油を積まなくてよいため、多くの弾薬が積めるなどの特徴があります。しかし、核事故の可能性を常にはらみ、放射性廃棄物の処理が必要であることは、原子力発電所と変わりはありません。

この空母には「加圧水型原子炉」が2基搭載されています。総熱出力120万キロワット、日本の加圧水型原発でいうと、福井県の美浜原発二号炉(熱出力150万キロワット、電気出力50マンキロワット)に相当します。これは東京湾、横須賀に原子炉が出現したということになります。

長くなりましたので②へ

二葉鍼灸療院 田中良和

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