二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

平成21年8月 酔耀会(勉強会)

2009年08月25日 | 酔耀会(すいようかい)
8月19日(水)午後8時頃から今月の酔耀会が行われました。メンバーは金沢市内はもちろん白山市、小松市、能見市などから集まります。皆、勉強熱心です。

それがいい流れになってきているのか、皆さん最近、忙しい日々を送っているので集合時間が若干遅れ気味~ということで、開催時間を30分遅らせ、8時半頃スタートということになりました。

ということは…終わる時間が遅くなるということでござる~
本日も午前1時に終了

≪内 容≫

◎脳性麻痺による知的障害をもつ患者に対する
                   指圧治療の試み 
 ~松邑先生~ 
週2回施設を訪問し施術をされている先生が、脳性麻痺のため知的障害を有している患者(19歳 女性)に対して指圧治療を行った経験を報告して頂きました。最初は触れられるのも嫌がっていたものが、施術風景を見せたり、話しかけたりしているうちに心を許したかどうかは分からないが、1ヶ月後には指圧治療ができるようになり、2ヶ月間治療を行い施術の時は非常に気持ち良い、落ち着いた表情を見せるようになったということです。将来的には鍼灸治療も行いたいと思っているが、施設にての施術であり、知的障害を持っているので、そこまで踏み込む難しさもあるということでした。私たちの仕事は様々な分野で力を発揮できることを勉強できたことは、いい刺激となりました。

◎リウマチについての報告
 ~粟 先生~
平成21年4月23~26日に開催された第53回日本リウマチ学会に参加した、東京大学医学部付属病院 リハビリテーション科 鍼灸部門 主任の粕谷大智 先生の報告をまとめ、簡単な自分の症例も交えての発表でした。報告はリウマチの現状、最新の薬物治療や早期診断、早期治療についてでした。当院にもリウマチの患者様が来院されているので参考になりました。私のところのリウマチの患者様は3年~7年定期的に通院されています。どういうことかと言うと、基本的には病状の進行を遅らせる、あるいは西洋医学と併用して治療を行うことで患者様のQOLを高めるということでしょうか。リウマチで苦しんでいる方もまだたくさんおられるので、私たち鍼灸師も勉強しておかなければいけない分野でしょう。

◎(社)生体調整機構制御学会 学術集会のご案内
 ~田中良和~
9月6日(日)に開催される、(社)生体調整機構制御学会 学術集会に私は参加するのですが、その内容についてのご案内をさせて頂きました。教育講演では名古屋第二赤十字病院 救急・総合内科部長 野口善令先生が「鍼治療をめぐるエビデンス」と題して、特別講演では、名古屋大学名誉教授、愛知県がんセンター名誉総長 青木國男先生が「生活習慣の変化と疾病構造-明治・大正・昭和の軌跡」と題してご講演を頂き、その他一般口演やシンポジウムと内容の濃いものとなっていましたので、皆さんにご案内させて頂いたのでした。


月に一回でもこうして何でも語り合える仲間と、議論たまに激論、そして夢を語り合う場があるということは本当に幸せなことです。日々勉強ですね

『言志四録』に曰く ~学問は人を変える~
「人が天から受けるところの気は、その厚いと薄いと分け与えられて分量はだいたい同じようなものである。
身体の大小、寿命の長短、力の強弱、心の賢愚といったものは、誰でもそれほど大きな差があるわけではない。その間に、特に一箇所厚いところを授けられたものがあれば、人々はみな、これを非凡という。この非凡なる者はしばらく問題の外に置いておこう。すなわち普通の人にあっては、身体の大きさや寿命の長さや力の強さの分け前はどうすることもできない。
しかし、心の賢さや愚かさについては、学問によって変えることができるのである」

日々勉強、人を羨まず、「今」を常に前向きに、向上心をもって取り組むことが大切なんでしょう

二葉鍼灸療院 田中良和

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