二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

2月 酔耀会(勉強会)

2010年02月20日 | 酔耀会(すいようかい)
2月17日(水)、今月も早いもので、もう第三水曜日が来ました。でも、勉強会があるとリズムが出てくるんですよね。発表に向け勉強することが自然になってくるからです。

終了時間はと言うと、午前1時ごろでした 今年はまだまだ寒いので、外の気温はマイナスでしたが、酔耀会の活気は赤道直下のように熱く、気持のよい空気が充満しているのでした~

☆内 容

・筋筋膜性疼痛への鍼灸治療~トリガーポイント療法のヒント②~
 【豊島先生】
前月に引き続き、内容はトリガーポイントです。今回は、トリーガーポイントを捉える(触診)に至るまでの段階の説明でした。患者の姿勢の診方から、問診、徒手検査などから、トリガーポイントが存在する可能性のある筋肉を絞り込むまでの手順という内容でした。鍼灸マッサージ師は慢性疼痛を扱う場合は頭に入れておかなければならない考え方ですね。これが全てではありませんが、体を動かすのは筋肉(腱・筋膜)ですから、その触診をできなければ身体を診ること、治療点を絞ることができないということです。有名な鍼灸治療の先人たちの著書をみると、あるいは、話を聞くと、実はこの身体のトリガーポイント(硬結・コリ)の部分へのアプローチを行い、素晴らしい治療成績を収め、後世まで名を残しているのではないのか?!というのが豊島先生の考察でした。


・脊椎矯正法について
 【安井先生】
様々な分野の勉強会や交流会に参加する中で得た情報の中で、人間の身体の屋台骨となる脊柱の変位を矯正する方法を、古流柔術活法や柔道整復術を中心に簡単な説明と実技をしてもらいました。全て簡単にできる技術であり、鍼灸治療などで、どうしても効果が上がらない場合などは併用してみてもいいかもしれないというお話でした。安井先生の姿勢は、患者さまをまず楽にするということ。そのためには自分の持っている資格の範囲でいろいろな効果的な方法を行うということです。この脊椎矯正法は、昔、自然と野球部でやっていた動きもあり、面白い内容でした。これを直接やらないにしても、その脊椎矯正を行う考え方などは、臨床の場で活かせるものだと感じました。

・バイ=デジタル=Oリングテストについての意見
 【宮川先生】
バイ=デジタル=Oリングテストについての考え方や方法を宮川先生の意見も交え考察してもらいました。そのテストを変形させて使用するやり方などの話もありました。使う使わないは別として、いろんな情報を得ておくことは損ではありません。次回の酔耀会では、皮膚についての大作の発表を用意してあるということで、来月が楽しみで~す。


・ホスピタビリティの実現~医療者としての取り組み方~
 【田中良和】
診療に際しての医療人としての在り方、治療院経営をしていくうえで大切な考え方など、最近、経営書の多くに書かれている「ホスピタリティ」ということを中心に、心臓血管外科医であり、葉山ハートセンターの院長を務める、須磨久義 先生の取り組み方について発表させて頂きました。須磨先生は、36歳に心臓バイパス手術の新手法を導入し、世界に高く評価された先生であり、手術の成功率は90%という世界一の実績を持ち「神の手を持つ男」と称されています。心臓血管外科医としての信念、生い立ち、病院づくりなどの内容を紹介させて頂きました。先生は「最高の技術と、患者を思う心、そして病院の皆にとって居心地のいい環境の3つがそろったら、医療におけるホスピタリティが実現できる」と言われております。最高の技術を得る努力をすることは当たり前、そして何よりも大切なのは患者を思い、いたわる心であると言われています。そして、患者に限らず、スタッフがワクワクしながら働ける環境が大切で、そこに病院にも医師やスタッフにも温かい血が通った環境ができ、患者が本当に必要な医療が実現されるということです。再度、自分の鍼灸院経営や臨床現場への反省と課題がみつかったように感じました。


本日、豊島先生のところへメールがあり、福井市のほうから、この酔耀会へ勉強に行きたいという熱心な先生が参加されました。高速を飛ばし約1時間あまり。診療後にお見えになるわけですから、その情熱に脱帽ですね

福井の先生は接骨院を中心にやっていたのですが、鍼灸治療も本格的にやっていきたいということで、全日本鍼灸学会の支部集会で豊島先生にこの勉強会の話を聞いていて…ということでした。
仲間が増えるということは、こんな嬉しいことはありませんねこれからも切磋琢磨していける朋友がたくさんできることが何よりの財産でござ~る

「学ぶ心さえあれば、万物すべてこれわが師である。語らぬ木石、流れる雲、無心の幼児、先輩の厳しい叱責、後輩の純情な忠言、つまりこの広い宇宙、この人間の長い歴史、どんなに小さいことでも、どんなに古いことでも、宇宙の摂理、自然の理法がひそかに脈づいているのである。そして、また、人間の尊い知恵と体験がにじんでいるのである。

これらすべてに学びたい。どんなことからも、どんな人からも、謙虚に素直に学びたい。すべてに学ぶ心があって、はじめて新しい知恵も生まれてくる。よき知恵も生まれてくる。学ぶ心が繁栄へのまず第一歩なのである」
~『道をひらく』 松下幸之助 著 より~

常に勉強じゃ~、一生勉強じゃ~、そんな生きがいに感謝
やったるで 

二葉鍼灸療院 田中良和

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