私たちは自分の感情を超えて行く必要がある。
マザーはいつも自分の感情を超えるようにと言っていた。
では、自分の感情を超えた先には誰が居るのだろうか。
それまで出会うことがなかった新たな自分がそこには居て、両手を広げ、喜んで待っているのではないだろうか。
失敗や過ちの向こう側には行く、その過程にすら、心の成長は伴うのだろう。
いま「アンネの日記」を読んでいる、あと数ページで終わってしまうところまで来た。
当たり前のことであるが、日記の終りはアンネたちが捕まり、連行されたことを意味する、それを知っていても、やはりどうしてももう少し見つからないで居て欲しいと読んでいる者は思わずには居られないのではないか。
アンネはつねに物事をキティーやもう一人のアンネを通して客観的に観続け問い、そして何が良いのか、何が正しいのか、何が間違っていくのかを考え抜き、気付いていく、自分をより良くするため、磨くために、まだ15歳の女の子にも関わらず、その考えは時に真理の的を得ている。
アンネの日記を読んだ人なら、こう思うのは私だけではないだろう。
「アンネ、あなたの夢は叶っています。永遠に。あなたの想像を遥かに超えて、多くの人たちを幸せにしています」と。
不平不満を言っていても何も良いことはない、だが、如何なる場所でも良いことはその先で待っている。
あなたがそれを選ぶだけのことです。