ほんとうに暑かった。みんな口を揃えて、「嫌がらせだ!」言って笑っていた。アサダの墓のまえで飲んでいるビールの缶が暑くなるくらいだった。
久しぶりにみんなに会えたのは、ほんとうに楽しかった。みんなでたくさんアサダの話しをして笑った。
何にも変わっていないような雰囲気があった。しかし、みんなのなかには変わったことがたくさんあるのが事実。この六年間。それはいろいろとあっただろう。
アサダの集まりは、それを瞬時にあの頃に戻す。そして、アサダがいないことを何度も確認しなくてはならない朝が来る。
今朝が目が覚めれば、祭りのあとのような寂しさがあった。たばこを吸いながら、それを味わった。
「この寂しさは愛だよ。アサダ」
寂しさをあたためる。ゆっくりとじんわりあたたかくなるところを感じる。
そして、歩き出すから、自然に歩き出すから。
なんの気兼ねもなく、楽しく会えるその集まりはかけがえのないもの。
それをいつも頂いていることに、また気付いた。
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