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海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

上海新世紀広場は日本の呑み屋ビル

2019-07-21 | 写真日記

 ほとんど日本の居酒屋が並ぶ

 

店が用意した灰皿と奥にはタバコ売りのオバハン

 

運転代行のニーチャンが客待ち

 

上海の日本領事館から近い場所に新世紀広場があり、日本料理屋がせめぎ合っている。このビルには「クラブ栄」も入っているので、上海に住んでいる日本人なら知らない人はいないほど有名な場所。私は10年近くこの近辺に近寄らなかったが、知り合いの店が移転したので、最近は月に2回ほど通っている。上海に住む日本人が激減した今の上海では、ここに行けば必ず日本人を見る事ができる場所になってしまった。なので、日本人の生態を見たければ、この新世紀広場に行けば確実に見る事ができる。呑み代はかかるけどね。

上海は外での喫煙は何処も問題ないが、店内ではご法度。なので、各店が外に灰皿を用意している。そして、それを目当てに移動タバコ屋が居て、ついでにエロDVDを売るオヤジも参戦。

中国人は声がデカイと言われているが、本当にデカすぎる人も多い。こういう人達は、声のボリュームコントロールが3段階くらいしか調整出来ない人達。私の知り合いの上海人にも声がデカイ人が何人かいるので、声がデカすぎるというと、今度はヒソヒソ話をするような小声になってしまうのだ。そのような人達は年齢層が高い人達で、若い人たちはそうではないのが今の上海人。

では、日本人はというと、話声は普通だが、笑い声相当デカくしかもそれはバカ笑いと同等。数日前にとある上海の居酒屋で、日本人会社員の6人組のバカ笑い組が隣の席に来たので、私達はテーブル席を移ってしまったくらい。だいたい、こんな奴らは体育会系出身者が多い。という事で、中国人は話し声のコントロールが出来ない人が多く、日本人は笑い声のコントロールが出来ない人が多い。

☆☆ 韓国と日本が犬猿の仲になっているようで、日本の新聞も小さな事を数倍盛って書いているのだろうなという記事を見るが、実際に住んでいる人に聞くと、意外とそうでも無い事が多い。私も上海で2回ほど反日デモを経験しているが、上海から日本のマスコミ報道を見ていると温度差を相当感じた。今の日韓は、経済戦争のようなもので、昔のようにドンパチにならないだけマシだと思っておいた方がよい。そのうち、 経済的損失で痛みが分かれば、双方ともに将来そういう摩擦も少なくなるだろう。なぜなら、人は前例で物事を考えるクセが抜けないからね。この問題は、過去日本が事を荒立てないような政策を韓国に対してとってきたツケでもある。日本は外から見ると何事も曖昧模糊としていて、わかりずらい国民性だといわれているが、私も相当そう思う。仕事での交渉事も同じで、まず結論から言って後に理由を言うのが世界的に正しいと私は思っているが、日本でそれをやると嫌われるんだよね。

外から見ていて、今の自民党の中で海外に出ても他国と対等に渡り合え対話が出来るのは、今の河野太郎外務大臣と甘利明氏くらいしか思い当たらないな。

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映画スタジオ内で打ち合わせ

2019-07-19 | 写真日記

工場跡が映画スタジオに

 

後から建てられたスタジオ

 

照明機材会社前

 

一見すると箱馬だが書割の壁

 

昨日は、上海郊外にある映画スタジオ内で打合せ。世界中どこも同じだが、映画スタジオは市内から遠く離れた郊外にある。上海のこのスタジオは、租界時代の工場跡を利用したスタジオで、東京の角川大映スタジオの10倍以上の広さがあり、無機質な建物が並んでいる。今度取引する照明機材の会社は、この映画スタジオの敷地の中にあるので、完全なプロ仕様のLED照明機材会社で、メインの輸出先はアメリカだ。一時間ほどの打合せ後、今年に入って改良された2種類のLEDをサンプルとしてもらい、タクシーと地下鉄を乗り継ぎ上海市内へ。

東京で私が現役だった頃、調布の日活や大映スタジオにカンズメになりCFや映画の撮影に関わってきたが、正直映画のスタジオ撮影は嫌いだった。それは、場所が中心地から遠過ぎる事と、終わりが見えない事がほとんどだったからだ。二ヶ月近く泊まり込みで撮影した事があるが、今となっては良い経験だが、もう一度やれと言われたら正直お断りするだろうな。

 

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緑楊邨酒家で

2019-07-17 | 写真日記

緑楊邨酒家は、温州料理(浙江料理に分類) 

 

 メニューが分かりやすく写真の質も高い

 

先日美術評論家の先生に招待された店「緑楊邨酒家」は、温州料理の店で料金も上海の普通のレストランと同等の良心的な値段なので、予約しないと絶対に入れない人気店。上海のレストランに行くとメニューを見ただけで、その店のレベルがだいたいわかる。つまり、店が料理の写真に気を使いオリジナルの撮影に金をかけているところはハズレがない。ここは、1ページにに2カットしか写真が掲載されてないので、メニューのページ数は必然的に多くなるが、客としては料理の量も含めとてもわかりやすいのでオーダーがとても楽で見ていて楽しい。

私が好きな中国料理は、広東料理を筆頭に四川料理などがあるが、塩味ベースの温州料理や寧波料理や潮州料理も好きだ。逆に好きでない料理は、醤油ベースで甘味の上海料理だ。特に老上海料理(昔ながらの大甘味)は、今でも馴染めない。

中国には「八大菜」という中国料理の分類があり、その中でさらに地方によって分類されているので奥が深い。なので、緑楊邨酒家は浙江料理の中の温州料理という事になる。ただ、最近は営業する都市に合わせて地元の料理も出す店が多いので、〇〇料理の店と書かれていても実際は他都市の料理も混ざっている事があり、分類の垣根は低くなってきている。

 

☆余談だが、上海高島屋が8月で撤退するという記事を先月読んだが、上海に住む中国人も日本人も誰も驚きはしなかったし、現地の中国人も高島屋って何処にあるの?という人も多いのが事実。でも、上海高島屋の7階で営業している京都三条のとんかつ専門店「かつくら」が無くなるのは残念だという声は多い。私の友人の上海人も日本人も高島屋で買い物をした人は稀で、あそこはとんかつを食いに行くところだという人がほとんどだったのは、なんだか物悲しい話。 

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徒歩で四国八十八箇所巡礼 中国人第一号

2019-07-15 | 写真日記

分厚い納経帳 

 

42番目の佛木寺

 

令和元年六月弐拾五日に達成

 

昨日は、美術評論家の先生に招待されて 6人で飯を。先月に上海浦東空港のイミグレで偶然遭遇した(しかも同じ便で席は私の三つ後ろ)私のお茶の先生は、上海から四国に数回通い四国八十八ケ所を徒歩で(約1400km)100日かけて達成。納経帳を見ると令和元年六月弐拾五日のスタンプが押されていた。彼女が八十八ケ所を達成した時に寺の人から言われたのは、四国遍路を達成した初めての中国人ですと言われたそうだ。一時期、彼女は仏門に入っていた時期があったが、その後海外へ出て戻ってきたのちに、四国遍路をやるのだと聞いてはいたが、鉛筆のように細い体で本当に実行するとは思ってなかっただけに、ちょっとびっくり。

四国遍路は修行そのもので、ほとんどの人が白衣を着て巡礼するようだ。これには諸説あり、巡礼は過酷なのでいつ行き倒れになるかも知れないので、白衣は死装束として着るという意味や、清浄の意味で白衣を身につけるとの説もあるそうだ。私なんて、数十年ぶりに行った四国の寺で、なんちゃって四国巡礼を30分ほどで済ませたのと比べると、もうそれは敬服するしかない出来事。

 

 

 

 

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中国も量から質へ

2019-07-13 | 写真日記

案内状が封書からハガキへ

 

前回の続き

今年の上海カメラ機材ショーは、過去15年見てきた機材ショーの中では一番盛り上がらなかった展示会だった。 中国の会社限定で話をすると、今回の展示会に出展した会社、あえて出展しなかった会社、出展したかったが出展を取りやめた会社と三種類に分ける事ができる。

あえて出展しなかった会社のほとんどは、海外の展示会には出展していているので、すでに先進国相手に取引している会社。そして、出展出来なかった会社は、コピーのコピーを作る規模の小さな会社がほとんどで、すでに青息吐息の会社だ。おそらくそれら会社は、数年以内に消滅が予想される。

昨年頃から一部の会社では、「もうコピーは辞めよぜ」という機運が高まりつつあったが、いざオリジナルの商品を作るにあたって、何をどう作って良いか分からず迷走している会社が多かったのは事実だ。 そして、今年は今まで自分達に何が足りなかったかを反省し、専門性の高い開発スタッフの強化が大事だという事がやっとわかったようだ。(私が関わっている一部の会社の話ね)つまり、量から質への転換期を迎えている会社が増えてきているのが今の中国。

私の専門分野でもある、カメラの周辺機器に限っての話だが、「この量から質へ」の動きが中国で活発になると、カメラは日本製で、その他の周辺機器は欧米製かレベルの高い中国製だけになる可能性は相当高い。こちらの会社は、物事が決まると即実行する会社が多いので、高額な報酬を払いレベルの高いエンジニアを雇い入れる事が出来る会社は数年で様変わりする事が出来る。そして、海外に留学させていた息子が今の文革世代の社長と交代する時期も重なっているので、今後は相当面白くなりそうだ。

 

 


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