海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

日本は明日にでも緊急事態宣言を出すべき

2020-04-06 | 写真日記

隔離時の注意書(上海で)

 

東京を筆頭に大都市圏で新型コロナウイルスの感染が大幅に広がっているようだが、これは危機管理能力が無く、性善説が先行しすぎていて、煮え切らない日本国の政策と、危機意識のない一部の日本人の問題。

私は3月7日に日本の成田空港から上海浦東空港に着き2週間の自宅隔離を経て、今は普通に上海で生活している。この30日間を振り返ってみると、新しいウイルスの怖さを知っている国と、そうでない国との差は歴然だ。中国は今世紀初頭にSARSを経験しているので、その後の反省と対策がしっかりと出来ていて、いざという時のマニュアルも他国より出来ていたようだ。ただ、大きな失敗は春節大移動前の武漢に対する対応だったと思う。

今日のブログで私が言いたい事は、中国の他の都市や他国から入境する人に対する管理方法が、他国の例を見ないほど完成度が高かった事だ。細かい事を言えばキリがないが、今回のウイルスに対する対応は、他国に比べてはるかに平均点は超えていると私は思う。興味のある人は、一ヶ月前の私の過去ブログの3月7日からのコレ→https://blog.goo.ne.jp/shanghai_eye/e/61d27aea319e8322ca0f8af8ae34df70から、本日までのブログを順に見てもらえばだいたい理解してもらえると思う。そして、今の4月5日の上海は普段の生活に戻りつつあるが、その余波でまだ普段の上海には戻ってない。それは、まだ油断できないし市民もまだ油断してないからだ。

以前の情報でもあったが、昨日のニュースでも、感染者の糞便の中にもウイルスは存在する事への注意が必要との事。トップの画像は、私が上海で隔離される直前に上海市から提供された注意書きだが、その注意書きに消毒錠剤(政府から支給)を6粒入れて1時間後に流せと書かれている。つまり、これは糞便感染を防ぐための下水汚染対策なのだ。(特にマンション用)

知り合いの中国人から聞くと、今年の2月に入ってからの日本は感染が爆発的に拡散される前の中国にそっくりと言っていたが、それが日本より先に欧米がそれに当てはまっていたのは事実。そして今、それらに遅れて今の日本が後追いしているような状態。

日本国は、明日にでも緊急事態宣言を出すべき、そしてそれに対する明確な保証も。緊急事態宣言を出さずに、だらだらとそれを先延ばしするか、緊急事態宣言出して短期に収束させるか、そのどちらが有効なのか、もう答えは出ているはずだ。

世界の政治家も感染症の専門家も含め、今回は未知のウイルスだという事を念頭におき、前例は当てはまらない事を自覚するべき。ここ数年、国連は機能低下し、WHOも機能低下しているので、全く世界組織として存在意義がないのが昨今の地球世界。今回の騒動を機に、世界で新たな枠組みができたり、EU再編成もあるかもね。そんな事は傍観しながら、自分の中で自分の生き方を定め、自分でツボを押さえ優先順位を明確に臨機応変な対応し、最後は自分で判断し行動する事が一番大事。必要であれば、時には愚民を演じてもいいと思うよ。

☆本日の私の格言 したたかにしなやかに、竹のように生き終える。

☆今回は上海での2週間自宅から一歩も外に出られない自宅隔離を経験したが、その間に今後生きる上で何が大事か。人やモノも含め、優先順位をつけなけれればならない事もはっきりした。そういう意味でも、今回の2週間の隔離は新たな脱皮期間(包茎とは違う)を私に与えてくれたと思っている。

以下は、中国南京市の対応がすごいのでリンク。南京在住の日本人ディレクター竹内亮氏が制作。https://creators.yahoo.co.jp/takeuchiryo/0200060330

私が3/7に上海に到着し自宅隔離されたブログを今日まで掲載したので、日本の対応との比較ができる。3/7の初日→https://blog.goo.ne.jp/shanghai_eye/e/61d27aea319e8322ca0f8af8ae34df70  

コメント (2)
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