ここは風呂屋でなく焼肉屋
浅草の焼肉屋で十数年ぶりに、とある相撲部屋の親方と会う。彼は私とは一回り若い申年だが、現役時代と変わりなく今でも若々しい。現役時代の話も含め久しぶりに会話も酒もはずむ。
上海にもそこそこ美味しい焼肉屋はあるが、日本と比べるとまったくレベルが違う。上海に焼肉屋が出来たのは今世紀に入ってからだったが、正直美味しいとはいえなかったし、今もレベルの高い焼肉屋は上海には少ない。
日本人は焼肉もホルモン焼も好きな人が多いが、中国人はホルモンに慣れてないので抵抗がある人が今でも多い。とある日本人が大陸から来る中国人の接待にホルモン鍋はどうか?と提案してきたが、これはまったくの見当違い。彼らの食に対する考え方は以外に保守的なのと内臓がメイン料理なんてもってのほかだ。また、日本食にも詳しくないので、接待する場合は彼らの知っている日本料理でもてなすのが無難。
☆前世紀の事だが、ある日本人が初めて日本に来たアメリカ人を接待した時に、何処へ連れていったかというと月島のもんじゃ焼き屋に連れて行った。当然接待した日本人は、寿司や天ぷらは有名過ぎる日本食なので、日本の庶民文化を知ってもらう為に気を使ったつもりなのだが、アメリカ人の第一声は「ゲロみたいで食いたくない」……と。
外国人接待時は、相手国や個人の食の好みも多種多様なので良く調べましょう。なので最初は誰でも知っている無難な料理の方が喜ばれます。