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海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

消逝的老街1996-2000 Panorama 59 骨董市場

2017-05-22 | 消逝的老街1996-2000 panorama

1997年撮影 露香園街道

 

1996年撮影 福佑路

 

前世紀の上海では、地方から大量の骨董品を列車で持ち込み路上で売るというスタイルが多かった。なので、土日の市場は人で溢れかえり身動きが取れないほどの人が集まっていた。どの骨董品も値付けされてないので、売手と買い手が交渉で値段を決めるスタイルが常識。この中には偽物が多いので本物と偽物を見分ける能力が買い手にないと買物は出来ない。大陸では騙された方が悪いので骨董品好きは相当勉強して物色をするのだが、売り手もそれがわかっているので狐と狸の騙し合いだと思ってよい。

骨董品好きと骨董品鑑定士に教えてもらったのだが、一例を上げると壺などは数年間畑の土の中に埋めておくと本物らしく見えるようになるそうだ。ただ、時々とんでもない宝物が紛れ込んでいる場合があり、それを見つけた時に売手に悟られないよう表情を保つのは結構訓練が必要だと言っていたが、これってポーカー博打と同じだねと言ってお互い笑った事があった。

☆一つだけ教えておきます。大陸の骨董屋で、外から見えるウィンドウの中の壺などは全部偽物か大して価値がない物だと思って間違いない。本物は店の奥の人目に触れない場所に保管しておくのが大陸流儀なのだ。

Noblex135U

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消逝的老街1996-2000 Panorama 58 露香園路付近

2017-05-20 | 消逝的老街1996-2000 panorama

1996年撮影  露香園路

 

1996年撮影  露香園路

海外へ行くとその国の市場へ必ず行くとは先月のブログでも書いたが、ビニールシートを敷いているとはいえ野菜などの生鮮品を地面に置いている市場はアジア特有かもしれない。下の画像のオバハンの後ろは公衆トイレの入口のすぐ横だったので臭いプンプン、でも客の方もお構いなし。

露香園路と大境路は路が交差していて、両方とも昔は市場が並んでいた場所なので朝と夕方は庶民の生の生活を見る事が出来る好きな路だった。でも、写真を撮っていて一番怒られた路でもあった。まぁ、狭い路地の市場で三脚を立てているのは商売の邪魔としか言いようがないからね。そんな時は、目視でアングルを決め三脚の高さを決めておいて、チャンスが来たら三脚を路面に置き一枚撮ったら即移動するスタイルだったので、ヒットエンドランスタイルと勝手に名付けた。

Noblex135U

 

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消逝的老街1996-2000 Panorama 57 大境路

2017-04-24 | 消逝的老街1996-2000 panorama

2000年撮影

 

 

2000年撮影

 

旧城内の中で市場が並ぶ通りはいくつかあるが、その中でも大境路が一番賑やかで活気があった場所でよく通った。私は海外へ行くと必ず市場に行く事にしている。それは、その国の食に対する文化がわかるのと、庶民の普通の姿があからさまにわかるからだ。今は、屋外での販売は事実上禁止されていて、屋根の下であれば良い事になっている。

この市場では手に入らない物は無いくらい様々な食品が売られていたが、蛙や蛇やザリガニなどもあり見ていて飽きない空間だった。中国は買物の時に値切るのが当たり前なので、時々罵声が飛び交う事もあるくらいだ。でも、それらの客のほとんどはオバハンだった。その値切るという商慣習はネット時代の今も同じで、タオバオなどのネットショップでもチャットでオマケを要求したり、同じ物を5個買うから安くしろなんて事は普通の日常なのだ。

TX-1 90mm

コメント (2)
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消逝的老街1996-2000 Panorama 56 四牌楼路付近

2017-04-23 | 消逝的老街1996-2000 panorama

2000年撮影  四牌楼路付近

フジのTX-1には3種類のレンズが用意されていた。その中の45mmはとても使いやすい画角で、通常の撮影ではほとんどこれ一本で事足りる。今日の画像はTX-1と90mmの組み合わせ。パノラマカメラのレンズはどうしてもワイド側に振れるのだが、この90mmの素直な遠近感はすらばしい(上海風日本語)。

2000年頃に上海でアルミ製の脚立を買い、タクシーのトランクに入る長さにカットしてもらい持ち歩いていた時の画像。当時は路の真ん中に脚立を立てても交通の妨げにはならなかったのは、車がまだ一般には普及してなかったから。

 ☆フジのTX-1 90mm

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消逝的老街1996-2000 Panorama 55 場所不明

2017-04-22 | 消逝的老街1996-2000 panorama

1996年撮影

 

大陸の人達は自転車の使い方がとてもうまい。というより、時代が時代なので個人で簡単に買える移動手段は自転車しかなかった。よって、何とかそれを工夫して仕事にも使うのが大陸流儀。生活が豊かになると人は頭を使わなくなり工夫しなくなる。つまり、応用が効かなくなるという事だな。

前世紀の上海では自転車の様々な応用工夫を見てきたが、それも今では遠い記憶になり物売りの声も聞かなくなった。思えば街を普通に歩いていて上海が一番面白かったのは前世紀末だったのかも知れない。

☆Noblex135U

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