雪月花 季節を感じて

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とれたて野菜のおかず

2006年06月26日 | 季節の膳 ‥旬をいただく
 
 義父母の畑から、朝とれの野菜たちが大集合です。
 ひと月ごとに北関東の義父母の家に出かけていますが、毎回畑の収穫を山ほどお土産に持たせてくれるので、その翌日から毎晩の食卓にのせています。

 流水で土をきれいに落としてやると、どれもみずみずしくて色もとっても鮮やか。「旬の素材を食すには、距離と時間は短いほどよい」の法則に従って、このまますぐに調理するのが理想だけれど、食べ盛りの子どものないわたしたち夫婦だけではそうもゆきません。いただいた量の半分は実家に届けました。


 辛味噌の香に立ち初めぬ焼茄子(やきなすび) (石塚友二)

 真竹と、なす、きゅうり、いんげん、ピーマン、じゃがいもなどの夏野菜+だいこんとかぶです。旬のものより小ぶりでかわいいだいこんは、ちくわ、干しえびといっしょに煮込み、おだしを十分に含ませてうま煮に。なすとピーマンは、色どりを整えるためににんじんを加えて鍋しぎにし、アツアツをいただきました。真竹といんげんは前回好評だった混ぜご飯にして、かぶは鶏だんごといっしょにくず煮にすると味がよくしみて美味。じゃがいもは残った真竹と天ぷらにして、サクサクサク、と歯ごたえを楽しみました ^^ じゃがいもはまだたくさん残っているけれど、りんごと一緒に保存しておけば発芽を抑えてくれます。

 このところ蒸し暑い日が続くので、根菜類も油断しないでどんどん使うよう工夫しながら、毎夕の献立を考えるのが楽しみです。いま店頭にならぶ野菜の値が不安定ですから、家計も助かっています。
 お義父さん、お義母さん、いつも有難うございます。お野菜をたっぷりとって、じめじめの梅雨と蒸し暑~い夏を乗り切ります!
 

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13 コメント

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新鮮な作物 (花ひとひら)
2006-06-26 20:34:47
美味しそうな「おばんざい」が沢山並びましたね。大根と竹輪に大根葉の青みが美味しそうです。採れたて野菜。

私も今日、ソラマメ、ジャガイモ、タマネギ、チシャなどを、雨の中知人が届けてくれました。土の匂い、届けてくれる優しさ、ピカピカの野菜。素敵です。

雪月花さまの義父母さまの愛情もこちらまで伝わります。

私も以前は野菜つくりをしていました。それがいつしか(体力も衰え)止めています。雪月花さんの野菜や知人の野菜を見て「又、畑をしたくなりました」大変な苦労がいりますのよ・・・・。

でも喜びも大きいのでやりますか。

なんかコメントが一人ごとのようになり

失礼しました。



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美味しそう~ (みい)
2006-06-26 21:07:33
とれとれの野菜たち、どれも美味しそうですね。私も、先日、友人がたくさんお野菜届けてくれたんですよ。無農薬にこだわって作っているとか言って、嬉しかったです。

 義父母様の、愛情たっぷりで、そして雪月花さんの、美味しそうなお料理で、旦那様もお幸せですね。

梅雨時、新鮮なお野菜たっぷりとって、がんばっていきましょう^^
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おいしそうですね! (KK)
2006-06-27 01:22:59
お野菜たっぷりのごはん、豊かな食卓、温かい感じがします。とれたての野菜は、やはり違うのですね。

私事で大変申し訳ないのですが、もしできましたら、なすとピーマンの鍋しぎはどのようにして作るのか詳しく教えて頂きたいです。

暑い日が続きますが、楽しく献立を考えていらっしゃる雪月花様、頼もしいと同時に素敵です☆









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愛しき野菜たち (道草)
2006-06-27 07:02:43
自家栽培の「とれたて」ほど新鮮な野菜はありませんものね。しかもこれだけの豊富な種類と分量があって食べ切れないほどなんては心豊な日々でしょう。しかも、雪月花さんはシェフ的な腕前と味覚をお持ちのようですし・・・。

 東京の新丸の内ビルには「地下農園」があるとか。現代の技術を以ってすれば、そんな場所でも収穫は可能なのでしょう。しかし、太陽や雨や風に触れて育てないと本当に美味しい作物は穫れないと思います。私の子供の頃は、その季節になれば毎日毎日来る日も来る日も、「同じ物」ばかり〝食べさせられ〟ました。その味付けも、塩と醤油だけの極めて単調な「同じ味」です。

今でも忘れもしません。私は「ジャガイモ中毒」になったことがあります。シーズンになれば昼食は蒸かしたジャガイモの代用食。朝の味噌汁の具もジャガイモ。夕食にもジャガイモとナスの煮付け。おやつも蒸かしジャガイモ。遂に私はジャガイモのカオを見ただけでむかついて、全くのどに入らなくなりました。友人の家へ遊びに行けば、そんなコトを露知らない小母さんは、蒸かしたジャガイモを笊籬(いかき)に山盛りにして、「なんぼでも食べよし」と出してくれます。塩をふり掛けたジャガイモは皮が割れて、「見た目」はとても美味しそうです。まだ湯気が立っていて、私は礼儀上手を出さざるを得ません。そして私は、友人と小母さんの目を盗み、手練の早業で裏の小川へジャガイモを投げ込むのでした。

今にして思えば、「とれたて」なんて贅沢なものです。最近の古里では週に一度「朝市」が開かれ、私の友人も旬の野菜を出荷しているそうです。ジャガイモを作っているかどうかは聞き漏らしましたが。



「ふるさと」  大木惇夫



あさかぜに

こほろぎなけば、



ふるさとの

水晶山も

むらさきに冴えたらむ、



紫蘇むしる

母の手も

朝かぜに白からむ。



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料理で脳を活性化する (雪月花)
2006-06-27 13:17:55
材料をそろえ、調理をして料理をつくる一連の作業が脳を活性化するそうです。メニューを決めて買物の計画を立て、買物をして会計をし、下ごしらえをして調味料の量をはかったり火加減をみたり時間を計算しながら調理をすることが良いのだとか。もちろん、外食して塩分の多いものを摂取するより体にも良いはずですから一石二鳥ですね ^^ お年寄りが台所に立たなくなると、とたんにボケ始めるということもあるそうです。「衣食住」のまんなかにある「食」は、なんといっても“いのちのみなもと”ですね。これまで料理が苦手だったわたしも、最近はなんだか楽しくて♪ 料理上手な母が元気なうちに、いろいろと教わっておきたいものです。



> 花ひとひらさん、

花ひとひらさんのおばんざいはとっても美味しそう。ご家族もお健やかなことでしょう。でも、畑仕事はほんとうにたいへんなのでしょうね。蒸し暑い日の朝から真竹やじゃがいもをたくさんとってきてくれた義父の汗だくの姿を見たら、ムダにはできません。土の匂いのするお野菜に感謝しながら丁寧に扱ってやると、野菜たちもよろこぶかしら、と思うのです。いずれ義父母からわたしたちにこの畑仕事が引き継がれるのでしょうか。太陽の光や土の匂いと親しむ暮らしを実感するときが‥



> みいさん、

無農薬の野菜づくりをなさるお友だちもすてきですね。(義父母の野菜は無農薬ではなさそうです) みいさんはどんなおかずを楽しんだのかしら。わたしの主人はじゃがいもが大好きで、天ぷら、肉じゃが、鶏肉と合わせたトマトソース炒め、お味噌汁‥ と、朝ごはん、昼のお弁当、お夕飯と三食じゃがいも料理でもうれしそうです ^^; まるで子どものようです(笑



> KKさん、

鍋しぎのレシピですね。お料理の苦手なわたしですが、これはある料理本のレシピにわたしなりの工夫を加えたオリジナルなので、こんなお料理でよろしければお教えしますよ。のちほどそちらに伺って、KKさんのブログのコメント欄に記しておきますので、参考になさってくださいませ ^^



> 道草さん、

じゃがいも中毒は昔のお話なのでしょうか。いまはじゃがいも料理を召し上がりますか?

ほんとうに、いつも食べきれないほどいただいて帰るので、保存方法を学んで、これからの季節に腐らせたりしないようにしなくてはもったいないですよね。わたしは食いしん坊なので味覚には少々自信がありますが、料理の腕はからっきし、です(笑 いつもレシピとにらめっこをしながらつくるのですけれども、最近すこしずつ自分なりの工夫をするようになり、お料理が楽しくなってきたところです。

母の故郷が愛媛で、子どものころは祖父母が野菜や果物、お米などを送ってくれていました。学生のころだったのでしょうか、わたしは母に「年をとったら愛媛に隠棲して、わたしに野菜を送ってよ」などとけしからん(!)ことを言ったそうです。(本人もなんとなく身に覚えがある) そのわがままな夢が、義父母のおかげで実現いたしました ^^ ふるさとの水や土につながっている食材たち。有難いです。
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馬鈴薯賛歌。 (道草)
2006-06-27 17:14:23
ジャガイモ中毒は小学校の5年生頃ですから、今は疾うに回復してジャガイモ大好き人間になっております。あれからやがて中学生の頃に、「馬鈴薯の薄紫の花に降る雨を思へり都の雨に」。この啄木の短歌を愛好するようになりました。今では恐らく、ご主人に優るとも劣らないほどジャガイモニンゲンのはずです。ただ、料理方法や味付けや盛り方などにもよりますが、わが家の愚妻は雪月花さん程もウデがありますかどうか。それと、雪月花さんのメニューには無いのですが、特に「おでんの」ジャガイモ(西の横綱)はダイコン(東の横綱)と双璧をなす、と確信しています。                  ちなみに馬鈴薯の短歌をもう少し・・・。 

*馬鈴薯の花咲く頃となれりけり君もこの花好きたまふらむ/石川啄木

*馬鈴薯の花咲き穂麦あからみぬあひびきのごと岡をのぼれば/北原白秋  

*入りつ日の暑くかがやく野の小径畑にゆらぐ馬鈴薯の花/高田浪吉   

*梅雨はれし町裏畠に咲きさかるじゃがたらいもの紫の花/森山汀川   *春あさき双が岡の麓の畑じゃがたらいもの芽はしげりおり/尾山篤三郎(双が岡=京都御室の近く)。

*さみしいけれど馬鈴薯咲いて/山頭火

そして・・・

 地下室がひどく暗く、ひどく静かで、又ひどく冷たいので、馬鈴薯たちは、いちばん奥の隅の処で退屈していた。彼等は寒気窓から落ちるほのかな光をじっと眺めながら、その種族の賛歌を低い声でうたっていた。「われら下界の影のなかに生くれども、そは未来のある日われわれの葉の、太陽をほめたたえんためぞかし!」やがて春の息が寒気窓から忍びこんで来た。すると馬鈴薯たちは迷走の決心をした。彼等は芽を出しはじめ、柔かい、蒼白な、長い茎を伸ばし這いはじめた。「吾が庭の寓話」ジュアメル原著・尾崎喜八訳より。



※Blor道草に、「季節を感じて」をリンクさせてもらってもいいでしょうか。もし宜しければご容認ください。



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新鮮な野菜たち・・・ (uragojp)
2006-06-27 20:24:59
新鮮なお野菜が定期便で送っていただけるなんて、お幸せですね。

ずらりとならんだお料理・・・どれも美味しそう・・大地の恵みたっぷりの野菜、甘味があるのでしょう。

今日は、青い鳥合唱団(童謡を歌う会)でいろんな曲を歌ってきました。

 やさしいおかあさま

一、わたしがおねむに なったとき

  やさしくねんねん こもりうた

  うたってねかせて くださった

  ほんとにやさしい おかあさま



二、夏はねびえを せぬように

  冬はおかぜを ひかぬよう

  おふとんなおして くださった

  ほんとにやさしい おかあさま



三、わたしが大きく なったなら

  ご恩をおかえし いたします

  それまでたっしゃで まっててね

  ほんとにやさしい おかあさま



お野菜たちにも「優しさ」が伝わってきます
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料理の楽しさ (こはる)
2006-06-28 00:04:12
 ここへおじゃますると、いつもたおやかな優しい心地がいたします。そして今回はさらに温かい。雪月花さんのお人柄でしょうね。



 あんなにおいしい料理になるのだから、野菜の作り手も、野菜そのものも、さぞお喜びでしょう。

 私はここのところ、料理をする楽しさ忘れてました。もったいないですね。母が元気なうちにもっといろいろ学んでおかなくちゃ。
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いもほり (雪月花)
2006-06-28 08:57:51
わが家の近くの畑で、幼稚園児たちが集まっていもほりを楽しんでいました。赤、白、黄色の帽子をかぶり、Tシャツに短パン姿で。先生たちの「さぁ、掘ってみましょう~」という元気の良いかけ声に、夏を感じました ^^



 るゐるゐと生きゐる藷(いも)を掘りおこす (百合山羽公)

 ※ 「藷」はサツマイモのことです



> 道草さん、

どうやら啄木もじゃがいもが大好きだったようですね。小学校のときにじゃがいもを育てましたが、あの経験がなかったなら、馬鈴薯の花がどんな花なのか知らずに大人になっていたと思います。コンクリートの校庭をもつ都会の学校では、じゃがいもやお米を育てる授業はあるのでしょうか。

おでんのじゃがいもも、おだしがしみて美味しそうですね♪ 実は、今回つくった天ぷらのじゃがいもも、わたしは初めてだったのです。

リンクの件は有難うございます。よろしくお願いいたします。こちらからもぜひ「ふらり道草」へリンクをさせていただきたいと思います。



> uragojpさん、

uragojpさんは積極的にいろいろな集いに参加されているのですね。「やさしいおかあさま」の歌詞の言葉は、ひとつひとつみなきれい。「おねむ」「ねんねん」「ねびえ」「おふとん」「たっしゃ」‥ひらがなの表記もやさしくて、文字を追うだけで眠くなってしまいそうです ^^ 童謡は、わたしたちの子どものころの大切な思い出そのものですね。



> こはるさん、

わたしはひとり暮らしをしてフルタイムの仕事をしていたころは、まともな料理などほとんどしなかったのですが、“必要にせまられて”台所に立つうちに楽しくなってきました。お料理のできる女性に憧れます。栗原はるみさんの料理本などは見ているだけで楽しくなりますが、見ているだけではお腹がすきます‥(笑 お互いに偉大な母から学びましょう。
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お若いのに・・・ (ささ舟)
2006-06-28 15:56:21
こんにちは。何もしなくても汗が出る蒸し暑い京都です。何とみずみずしい野菜でしょう、きれい・・。野菜は種のときから食卓に上がるまで自然の恵みと愛情で育てられ、又その過程で美しい花を楽しませてくれますね。(人参のレースフラワーをはじめ野菜の花はどれも綺麗)。お若いのにお惣菜を上手にお作りになり感心しています。家庭料理は生活の要ですから・・お幸せなご家庭が目に浮かびます。私も台所を任されて45年が過ぎました。四人の子どもの成長期には大変でした。それこそ山のように作りました。その中で大好評だったおやつの一つは、ポテト・チップスです。じゃがいもを薄く切って素揚げして塩をふるだげで、新聞紙に一杯になるほど揚げました。それでもアッ!と云う間になくなり、エぇ!もぅ無いの?何時もの会話でした。お野菜のスープで一番簡単のを一つ。五種類以上の乱切りした根菜と大豆の水煮にたっぷりの水入れをコンソメで煮る。野菜の旨みがまろやかです。もし物足りなければ

最後に塩、胡椒をお好みに・・。雪月花さま有難うございました。
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