雪月花 季節を感じて

2005年~2019年
2019年~Instagramへ移行しました 

カレンブロッソ

2010年07月29日 | きもの日和
 
 主人が誂えた、菱屋カレンブロッソの「ZETTA」です。きっと、雪駄(せった)をもじった命名なのでしょうね。墨色の合皮の台にオリジナルのシマウマ柄の鼻緒は、主人らしいチョイス。濃紺のうけがすっきりとした印象です。
 ただいま袷のきものをお仕立て中の主人。きものはチャコールグレーの塩沢紬です。この「ZETTA」なら、好相性でしょう。


 きもので一万歩以上を歩くわたしの愛用は、同じくカレンブロッソの「Cafeぞうり」です。お草履が傷みそう‥いえいえ、ご心配は無用です。底が厚みのある樹脂ですから、足にやさしく、しかも晴雨兼用です。グレーの台とオフホワイトの鼻緒は型押しの合皮、挿し色に臙脂色のつぼを合わせました。もう一年ほど酷使しています。

たとえば、坂あり、砂利道あり、石畳あり‥の鎌倉を散策するときなど最適のお草履です。すべらないし、小石を踏んでも傷みません。降りみ降らずみの空もようの日にも。合皮ですから、お手入れもカンタンです。


 お値段も手ごろなので、ふだん着で気軽に外出したい人におすすめしています。カレンブロッソのお草履は下記でお求めいただけますが、既製品や一度誂えたものの鼻緒の調整および取り替え、底のうちなおしなどはできないそうです。

 ・ 菱屋カレンブロッソ
 ・ 菱屋 東京ミッドタウン店
 ・ awai(取扱店)
 ・ 主婦の友ダイレクト(既製品のみ)


 週末は、ふたりで薄物を着てサッカー観戦へ。お気軽なカレンブロッソの出番です ^^
 

大暑の候

2010年07月23日 | 筆すさび ‥俳画
 
 酷・暑中お見舞い申し上げます     雪月花


 俳画は「でめきん」です。

 わが家のメダカは涼しそうでうらやましいです。
 熱中症にくれぐれもご用心ください。
 

夏色のガーベラ

2010年07月20日 | 筆すさび ‥俳画
 
 初夏の花だそうですが、凌霄花(のうぜんかずら)や柘榴(ざくろ)のような夏色のガーベラです。色鮮やかなのできもちは華やぎますが、しばしば首から折れてしまうため家内にはほとんど飾りません。


 これまでできるだけ冷房を使わないようにすごしてきたせいでしょうか、連日の猛暑にも耐えられるようになりました。整骨院に通いはじめて、一年余りつづいていた左肩の鈍痛が解消されつつあります。今後もひきつづきのんびりモードで更新してまいります。
 

手をかけて

2010年07月08日 | きもの日和
 
 書店でふと手にした本です。
 ぱらぱらとページをめくっていたら、見覚えのある小物の写真が目にとまりました。写真の解説を読むと、なんとそこにYさんのお名まえがあるのを見つけてビックリ! おもわず本を落としそうになったけれど(笑)、わたしも愛用中のYさんのお手製小物が、こんなステキな本に紹介されているのを偶然発見して、不思議なご縁を感じつつ、よろこばずにいられませんでした。

鼻緒がつぶれてしまわないよう、やさしく支えてくれる草履キーパーです。きものの旅のおともに、あるいはたいせつな履物の保管に。作り方も掲載されています。アジアの染織品、日本の紺絣や更紗などの古布でつくってみたい ^^

 アイデアの詰まったこのオリジナル小物が、本をとおしてひとりでも多くの方に知ってもらえますように。Yさんのきものぐらしのようすは、こちらでご覧いただけます。


 きものを頻繁に着るようになって、和裁の知識もなく人一倍不器用なわたしでも、お針仕事にすくなからず関心をもつようになりました。きものは、手技と知恵、そして製作にかかる膨大な手間と時間のたまものです。そこに、エンドユーザーであるわたしもすこしでも関わりたいとおもうからでしょうか。それとも、この忙しい世の中に生きながら、すでに失ってしまったり、忘れかけているたいせつなことどもを、きものにもとめてしまうからでしょうか。
 いずれにしても、きものは着るだけでなく、手をかける楽しみを教えてくれます。


 『自分でできる きもののお手入れ&お直し』(世界文化社)は、発売されたばかり。きものまわりのお裁縫のアイデアが満載です。