雪月花 季節を感じて

2005年~2019年
2019年~Instagramへ移行しました 

まじめなお菓子

2018年09月26日 | 小魚庵だより ‥日々の拾遺
 
 スタイリストの伊藤まさこさんの『おいしい時間をあの人と』(朝日新聞出版)に、洋菓子舗ウエストの社長との対談があって、読んだら無性にウエストに行きたくなってしまった。同じくウエスト大好き!の主人とともに、さっそく雨もよいの中をウエストまで出かけ、目に美しく世にも美味なホットケーキをたいらげて、ふたりともまんぷく。もちろんホットケーキだけでなく、むかしから変わらない店内の折り目正しい心地よさ、しずかに流れるクラシック音楽、そして何より、真摯でまじめな洋菓子づくりの精神もまたごちそうのうち、なんですね。ただ‥ 時おりあの改装前の青山店の、ささやかな空間でふっくらとしたベロア地のチェアに身をしずめ、SP盤レコードの音に耳を傾けた時間をなつかしくおもうのは、わたしだけでしょうか。

 まもなくとらや赤坂店がリニューアルオープンする。わたしにとってとらやは、まじめな和菓子の代表。改装前はビルの上階にあったギャラリーが地下に移り、10月1日から「とらやの羊羹デザイン展」が開催される。きっとマツコ・デラックスさんも行くんだろうな。
 

白鷺

2015年01月26日 | 小魚庵だより ‥日々の拾遺
 

白鷺が好き。

河川敷を歩くとき、いつもそのスノー・ホワイトの美しい姿を探してしまう。

今日見たのはチュウサギ? 脚線美にほれぼれ。

 

山上にて

2015年01月20日 | 小魚庵だより ‥日々の拾遺
 
おとなりの町の、小高い山の上に職場がある。いまは冬枯れの景色だけれど、紅葉はドラマティックだし、春は桜の名所になるそう。ことしはじめてここで迎える春が待ちどおしい。

ときおり、野うさぎやたぬきがひょっこり顔を出す。秋には野生のすずむしの声を聞いた。広い空、葉ずれの音、鳥の声‥ こんなところで仕事ができるなんて、しあわせだなとおもう。

 

ホームスパン

2015年01月19日 | 小魚庵だより ‥日々の拾遺
 

真冬のきものの外出時に欠かせない、ホームスパンのストール。

数年前、日本民藝館の公募展でもとめたお気に入り。作り手は奈良在住の女性だったとおもう。ちょっと高かったけれど、このぬくもりとふわふわ感に魅せられて手放せなくなってしまった。

いつの日か、こんなすてきなストールを織れるようになりたい。

オークラのショートケーキ♪

2013年04月16日 | 小魚庵だより ‥日々の拾遺
 
 本日付けのA新聞夕刊の「オトコの別腹」コーナーに、アートディレクターの佐藤可士和さんが「ホテルオークラ東京のショートケーキ」を「これぞ、ザ・ショートケーキって感じ」と賞賛しています。この記事を見たときの感動といったら‥! だって、主人もわたしも七年前くらいからその「オークラのショートケーキ」が大好きだし、しかも佐藤氏のファンだから。クリスマスに直径20cm(だったかな)のオークラのごくシンプルなデコレーションケーキを買ってふたりでたいらげたこともあるけれど、これもショートケーキと同じお味でした。

 ふわふわの生クリームの上に、イチゴがひとつ。しっかり素材の味がして、甘すぎない。‥
 上質な素材を丁寧にバランスよく組み合わせて、余計な手を加えていない。

 (同記事より抜粋)

 そうそう、佐藤さん、そうですよね~♪
 あぁ久しぶりにオークラのショートケーキを食べにゆきたい!

星に願いを

2011年07月07日 | 小魚庵だより ‥日々の拾遺
 
 小暑の候となりました。
 すでに先月から連日の真夏日で、「小暑」ということばとのズレをどうしても感じてしまいます。

 今宵は七夕。東京は梅雨空で、残念ながら星空はのぞめそうにありませんけど、織姫さまと彦星さまには、雲の彼方でひっそりと逢瀬を楽しんでいただけるかも ^^


 先月から自宅で仕事をする日が多く、座って仕事をしていますと、ちいさな地震にも敏感になります。いまもほぼ毎日余震とおもわれる揺れがありますし、震災後各地で大きな地震が頻発しています。さらに、原発事故への不安は半永久的につづくでしょうし、雨季にかかわらず大雨や突風の猛威にもさらされています。

 急がれる被災地の復興。
 被災された方々へのさまざまな、継続的なケア。
 自然災害への備え。
 そして、日本は原発をどうするのか。

 国や自治体にばかりたよっていられません。自分で考え、自分のいのちは自分で守る、という覚悟が必要なのでしょう。また、「原発は是か非か」という二元論で早急に黒白をつけることを、わたしはのぞみません。


 いまつらいおもいを抱えている人たちのこころが
 安らぐ日が来ますように

 安心してくらせる国になりますように

 自然と、あらゆる生きものと、人とが
 調和した世の中になりますように

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 「復興への狼煙」もご覧ください。
 (このサイトを教えてくださったtさんに感謝します)
 

松本はおいしい

2011年05月31日 | 小魚庵だより ‥日々の拾遺
 
 信州松本の旅からもどりました。
 城下町散策と食べあるき、クラフトフェアめぐり。幸いお天気にめぐまれて、もりだくさんの二日間でした。

 二十六夜神を祀る瀟酒な松本城(国宝)、古きよき城下町の面影をのこす家並み、清らかな水のせせらぎ、見晴るかすアルプスの山々‥ 見るもの、触れるもの、感じるもの、口にするもの、すべてがおいしい松本に魅了されてしまった主人とわたし。帰宅後、おみやげを広げたり食べたりしながら、また行こうね、と約束しました。

 松本の魅力を教えてくれた友だちとスタイリストの伊藤まさこさん(松本在住)に、あらためて感謝です。

 「クラフトフェアまつもと」のようすは次回また ^^

宿泊した松本ホテル花月のそばにあるパン屋さん「パンセ小松」のロシアケーキ。子どものころおやつによく食べた「たまごパン」のような、サクサクの甘い生地にチェリーやレーズンがたっぷり。また食べたい♪ ホテル花月はこのお店のパンを仕入れています。

 

ひと月

2011年04月12日 | 小魚庵だより ‥日々の拾遺
 
 散りぎわの、桜のもっともきれいなひととき
 ご近所の友人ふたりとお花見をしました

 東日本大震災から、ちょどひと月めの日
 これまで見聞きし、読み、考えつづけたことを
 桜樹の傍らで語り合いました


 被災地のこと
 復興支援のこと
 原発のこと
 子どもたちの将来のこと
 (友人ふたりには三人ずつ子どもがいる)
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 考えるだけでは何も解決しないけれど
 それでも、考えつづけなければいけない

 そうおもいます


 大小の余震のつづく昼下がり
 さくら湯で花を送りました


 

トランジスタラジオ

2011年04月10日 | 小魚庵だより ‥日々の拾遺
 
 携帯用ラジオを買いました。
 家電量販店の携帯用ラジオは品薄で、ショーケースに「入荷待ち」の札が並んでいました。あきらめかけたとき、「白色のみ入荷」の札をひとつだけ見つけ、迷わず買い求めました。

 「トランジスタラジオ」なんて、いまではもう死語だけれど、それでも「トランジスタラジオ。」と親しみをこめて呼びたくなる、手のひらサイズのマイラジオです。


 ふと、学生時代のクラスメートで、男性陣から「トランジスタグラマー」と呼ばれたぽっちゃり型の、色白で小柄なFちゃんを思い出しました。卒業後語学を生かして渡米した彼女は、1994年のノースリッジ地震(ロサンゼルス地震)で被災するも無事に帰国し、以来日本で仕事に忙しい日々を送っています。


 ソメイヨシノが満開となりました。
 雨上がりの日曜日。今日は主人とお花見です。
 

それでも花は咲く

2011年04月03日 | 小魚庵だより ‥日々の拾遺
 
 並木のソメイヨシノがちらほら、ほころんでいます。
 同僚のマンションでむかえた震災発生日の翌朝。まるで何ごともなかったような東京の空を見上げたとき、大自然の無情をおもいました。季節は変わらずめぐります。


 復興まで、長い長い時間がかかること。継続的な支援をすること。この国のみなでいたみを分け合うしくみをつくること。何ができるかを考えつづけること。ほんとうに必要な情報を選びとる力を養うこと。‥‥

 被災地にこころを寄せ、福島原発のゆくえを見すえながら、“ふつうにくらす”ことをこころがけています。


 友人が教えてくれた支援医療スタッフとして現地へ赴いた女性の記録をこころに刻み、2011年の春をむかえています。