見わたせば百花繚乱の季節。蓄えたエネルギーをいっせいに爆発させるかのごとく、青葉と花があふれます。
人見るもよし 人見ざるもよし 我は咲くなり
(武者小路実篤)
でも、「花の色はうつりにけりないたづらに‥」(小野小町)の歌ごころを知るひとは、たいせつな時機を見逃しません。日本の四季は、こちらからつねに追いつもとめつしなければ、つかむことのできない美です。
季節は、晩春から初夏へ。
一年でもっともめまぐるしく変化する季節の、一瞬の輝きをとらえたおふたりの写真をご紹介します。
武蔵野の面影のこる台地にお住まいの紫草さま。
ご自宅のベランダで季節の花を育てていらっしゃるまさおさん。
いつも有難うございます。
みなさまも、春からやがて雨季の色へとうつろふ花々をお楽しみください。
僭越ながら、おふたりが手塩にかけた花々にいくらかでもむくいたくて、無心にお茶を点てました。わたしの精一杯の感謝のきもちです。
雪月花 拝
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風吹けば花咲く波の折るたびに桜貝寄る三島江の浦
(『山家集』 西行)
空間に夢をとどめてほのぼのと若葉にこもるむらさきの藤
(『草木と共に』 窪田空穂)
紫のひともとゆえに武蔵野の草はみながらあはれとぞ見る
(『古今集』 読人しらず)
みなさま、よい連休をおすごしください ^^
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