雪月花 季節を感じて

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縫い取り(一) ヘッドレストカバー

2017年07月03日 | はたおと ‥織りものがたり
 
 ブログをお休みしていた間に織り上げた作品を、ひとつずつご紹介してゆきます。

 高等科の最終課題である縞木綿のきものを織り上げると、いよいよ専修科。まずは「縫い取り」の技法を学びます。平織りの緯糸に色とりどりの刺繍糸を織り込んで自由に絵柄を描きます。大好きな鳥の絵をデザインして、ヘッドレストカバーをつくりました。鳥たちの音楽隊です ^^

 地は平織りだから、経糸と緯糸が垂直に交差するため、刺繍糸で曲線を描くのがちょっとむつかしい。さらには機にかけた経糸の下側に下絵を当てて、下絵のとおりに上から刺繍糸を入れてゆき、踏み木の踏み方によって刺繍糸の出かたを変えるのですが、下側のほうが布の表になるよう織りすすむ‥という、なんともはや、やりにくい織りかた!なのです。それでも練習を重ねるうちに、刺繍糸を入れる織目に検討をつけながらうまく表現できるようになります。織り上げた後、裏にインド更紗の布をつけてリバーシブルにしています。

顔と胴体部分で、刺繍糸の出かたがちがいます


 さて次の課題は、この縫い取りの技法でお太鼓柄の八寸名古屋帯を織ります。
 さすが専修科‥ 難易度高すぎます ^^;

 

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