雪月花 季節を感じて

2005年~2019年
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夏の半巾帯

2011年07月29日 | きもの日和
 
 お気楽な街あるきや会食に半巾帯の出番がふえています。麻のきものに藍色の絞りの涼やかな半巾帯を結べば、気分は上々です。

 表地は綿、裏地は生成りの無地の麻です。帯枕と帯揚げなしですっきりとお洒落に装えるうれしさは、盛夏ならなおのこと。お盆をむかえるころまで大活躍しそうです。

 来年の初夏には、木綿の紺絣にも合わせてみようかな ^^
 

夏のごあいさつ

2011年07月25日 | 筆すさび ‥俳画
 
暑中お見舞い申し上げます  雪月花


 今月の画題は「ひまわり」でした。
 ひまわりを力強く描こうとするあまり、つい力みすぎてしまったり、逆に線が弱すぎたりと案外むつかしく、「強弱をつけて、リズミカルに」という先生のアドバイスどおりになかなかできませんでした。

 うちわにひまわりの絵は暑苦しく見えないよう、余白がたいせつです。画仙紙の貼られたうちわにも描いてみたのですが、こちらは失敗。大きく描きすぎ、それこそ暑苦しくなってしまいました ^^;

 向日葵と闘ふ如く描くなる (相生垣瓜人)

 この句は、もしかするとゴッホの「ひまわり」を見てよんだのかしら?


 7月23日は「ふみの日」でした。
 毎年楽しみにしている光琳かるたの意匠のふみの日切手は、友人の情報によると、今年は発行中止になったそうです。
 

あんずのジャムとコンポート

2011年07月21日 | 季節の膳 ‥旬をいただく
 
 信州産のあんず1Kgをジャムとコンポートにしました。
 毎年、いちご、黄梅、あんず、りんご、柚子などのジャムをつくりますが、いちばん好きなのがこのあんずのジャム。たっぷりつくっても、すぐになくなってしまいます。


 あんずの実が出まわるのは六月下旬から七月上旬ごろと短いので、その間注意深くお店などをチェックしないと、買いそびれてしまいます。ジャムをおすそ分けすると、「あんずって、いつ(お店に)出てるの?」と聞かれることも。出荷量そのものも、きっとすくないのでしょうね。

 『古今集』の物名に「からもも(唐桃。あんずのこと)」を詠みこんだ歌があります。

 あふからもものはなほこそ悲しけれ 別れんことをかねて思へば
 (清原深養父)

 逢っている間も別れを想像して悲しくなることだ‥というせつない詠歌に、あんずの最盛期の短さを重ねてしまいます。


 瓶の中の、真夏の太陽の光をぎゅっと凝縮したような黄金色を見ると、この夏もなんとか乗りきれそうだな~と元気になります ^^
 

叔母の手づくり

2011年07月15日 | 季節の膳 ‥旬をいただく
 
 四年ぶりの愛媛へ、母と弟といっしょに父の墓参をかねて行ってまいりました。叔父・叔母をはじめ母方の親類が集い、東京で生活しているいとこたちも帰郷して、みなで卓を囲むひとときをすごしました。

 上の写真は、愛媛にくらす叔母が丹精したアスパラガスです。とれとれの旬のアスパラガスって、とっても甘~い。母はよく天ぷらにするようですが、わたしは軽くゆがいたアスパラガスに、ピリ辛に味つけた豚ねぎソースをたっぷりかけて、主人といただきました ^o^


 とても器用な叔母は、わたしの幼いころから編みものや洋服、ゆかた、きものをつくってくれましたし、いまも母が帰郷するたびにおいしい料理やお菓子のレシピを伝授してくれます。母も器用ですが、叔母はスーパー器用! そしてその恩恵をいただく幸せ者が、わたしと弟というわけです。

 もうひとつ、叔母の手づくりの「カリカリ梅」。美しいルビー色をしたフル~ティな逸品で、いくつでも食べられそう♪ このレシピはぜひ教えてもらわなくちゃ。梅干しが苦手な主人も、これなら大丈夫 ^^


 次回は、あのふわふわ~のシフォンケーキをまた食べたいっ。
 よろしくね、か○こおばさん ^^


 車窓に映るゆるやかな田園風景がこころにしみた、四国ゆきでした。
 

夏のさし色

2011年07月12日 | きもの日和
 
 梅雨明けを聞いた週末、さっそく夏のきものに袖をとおしました。

 出番の多い絽の帯揚げです。


 右から、焦茶、薄縹(うすはなだ)、海松色(みるいろ)。
 いずれも寒色系で、帯まわりをすっきり。つよい陽射しのもとでも、そこだけ陰を落としたように涼やかで、その陰翳がかえってきものと帯を引き立ててくれます。その意外な効果を知ってから、手にとるのはもっぱらこの三色です。

 お出かけ企画もちらほら。
 猛暑にくじけず、ことしもきものを楽しみます ^^
 

星に願いを

2011年07月07日 | 小魚庵だより ‥日々の拾遺
 
 小暑の候となりました。
 すでに先月から連日の真夏日で、「小暑」ということばとのズレをどうしても感じてしまいます。

 今宵は七夕。東京は梅雨空で、残念ながら星空はのぞめそうにありませんけど、織姫さまと彦星さまには、雲の彼方でひっそりと逢瀬を楽しんでいただけるかも ^^


 先月から自宅で仕事をする日が多く、座って仕事をしていますと、ちいさな地震にも敏感になります。いまもほぼ毎日余震とおもわれる揺れがありますし、震災後各地で大きな地震が頻発しています。さらに、原発事故への不安は半永久的につづくでしょうし、雨季にかかわらず大雨や突風の猛威にもさらされています。

 急がれる被災地の復興。
 被災された方々へのさまざまな、継続的なケア。
 自然災害への備え。
 そして、日本は原発をどうするのか。

 国や自治体にばかりたよっていられません。自分で考え、自分のいのちは自分で守る、という覚悟が必要なのでしょう。また、「原発は是か非か」という二元論で早急に黒白をつけることを、わたしはのぞみません。


 いまつらいおもいを抱えている人たちのこころが
 安らぐ日が来ますように

 安心してくらせる国になりますように

 自然と、あらゆる生きものと、人とが
 調和した世の中になりますように

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 「復興への狼煙」もご覧ください。
 (このサイトを教えてくださったtさんに感謝します)
 

黄梅のジャム

2011年07月05日 | 季節の膳 ‥旬をいただく
 
 ことしも黄梅のジャムをつくりました。

 梅干し用の南高梅を1Kgつかったちょっぴりぜいたくなジャム。昨年より色もお味も濃ゆく仕上がりました。たくさんできたので、おすそ分けしたり、さまざまなお料理に活用するつもりです。


 あんずのジャムもつくらなくちゃ ^^
 あんずのコンポートも、できるかな。