雪月花 季節を感じて

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仲良き事は

2008年07月30日 | 筆すさび ‥俳画
 
 「仲良き事は美しき哉」。(武者小路実篤)

 これは、実篤が自身で描いた野菜や花などの絵につけた賛のひとつ。であることは、ご存知の方も多いでしょう。アメリカン・チェリーの俳画を復習しながら、ふとこの言葉を思い出しました。

 あるとき、主人がこの言葉を口にしましたのです。それがいつのことだったか、どんな状況下でのことだったかも思い出せないけれど、そのとき、なんだかとってもうれしい気持ちになったのを覚えています。

 おだやかな性格で、物事に静かにじっくりと向き合う主人。急がず騒がず、怒らず敵を作らず、友好的に世の中を渡ってゆくタイプ。会社では「人当たりがよい」と評判(?)らしく、いくぶんユーモアもあるので外人さんが気軽に寄ってくるようです。もちろん、誰とでも仲良く、というわけにはいかないようで、彼なりに和をたもつ工夫をしているのでしょう。主人よりずっと気の短いわたしは、おおいに学ぶべきところなのであります。


 「仲良き事は‥」は、主人のような生き方をいうのかも。
 そんなふうにおもったりするのです。

 さくらごは二つつながり居りにけり (室生犀星)
 

「こころばかり 第二弾」 応募要領

2008年07月25日 | 和楽印 めだか工房
 
 和楽印 めだか工房 のプレゼント企画 「こころばかり 第二弾」 のお申し込みを本日より受け付けます
 受付は終了いたしました。


 まずは、今回対象の消しゴムはんこ小物の一覧です。

 (1) 寿々文香 ‥一名さまに。
 (2) ようじ袋
  ‥五枚 1セットを二名さまに。黒文字入り。(箱は付きません)
 (3) お楽しみセット
  ‥はがき/コースター/ぽち箋、各一枚のセットを三名さまに。
 (4) ぽち袋 ‥三種のぽち袋を一名さまに。
 (5) 千鳥のブックカバー ‥一名さまに。本とおそろいのしおり付き。
 (6) 源氏香袋 ‥一名さまに。お香入り。
 (7) 招福文飾り ‥一名さまに。

 ※ (2)・(3) の模様はお任せください。

 ‥以上、七種 10点を 10名さまに差し上げる予定です。


 ********** 応募要領 ***************

 ご希望の方は、お申し込みフォームに必要事項を記入の上、送信ください。

 【お申込みフォームご記入の際の注意点】
 ・ お名まえ、メールアドレス、ご希望の小物の番号を第三希望まで記入して、
   送信ください。お名まえはハンドルネームでも結構です。
 ・ メールアドレスは正確にご記入ください。
   発送準備がととのいましたら、メールで送付先をおうかがいします。


 お申し込みは本日より五日間7月29日(火)まで 受け付けています。

 → お申し込みフォーム は こちら です。

 ※ 複数のお申し込みをいただいた場合は抽選になります。
 ※ 丁寧に梱包してお送りしますので、発送までにはお時間をいただきます。
 ※ 返品はご容赦願います。
 ※ いただいた個人情報は、当プレゼント企画以外には使用いたしません。



 みなさまからのご応募、お待ちしています ^^
 

招福文飾り

2008年07月24日 | 和楽印 めだか工房
 
 こころばかり 第二弾」対象品 -(7)
 
 吉祥文様の「市松宝尽くし」を額に入れた福招きのお飾りです。

 木製の額は、ちょうどはがき一枚が入る大きさ。
 壁に掛けたり、お好きな場所に立てたり。(どちらも縦横可能)


 お部屋やオフィスに飾って、福神さまをお招きしましょう♪

 「市松宝尽くし」のほかに、「根引き松」と末広がりの招福豆紋三つ(「島原扇」「菊鶴」「三ッ重ね杯」)を並べた和紙をお付けします。取り替えてお楽しみください。


 和紙は、はがきに貼ればポストカードとしてお使いいただけます。


 * * * * * * *

 今回で対象品のご紹介はおしまいです。
 次回、「こころばかり 第二弾」の応募要領をお知らせします。
 

源氏香袋

2008年07月23日 | 和楽印 めだか工房
 
 こころばかり 第二弾」対象品 -(6)

 源氏物語千年紀にちなみ、源氏香之図の消しゴムはんこで香袋をつくりました。表・白、裏・紫のかさねの折形です。

 内側は、紫に銀の源氏香を散らしています。



 香袋に紫色のインセンスを入れてお届けします。(香立ては付きません) 京都の細見美術館コレクションの香シリーズのうち、秋のお香です。



 ひと足はやく、秋色の香袋とお香で涼んでください ^^
 

千鳥のブックカバー

2008年07月22日 | 和楽印 めだか工房
 
  こころばかり 第二弾」対象品 -(5)

 10センチ四方の和紙に、消しゴムはんこで人気柄の千鳥と青海波の文様をほどこし、市松に貼り合わせた、文庫サイズのブックカバーです。丈夫にするため、裏からも半紙を貼り、二重にしています。

 日ごろからブックカバーにこだわる主人とわたし。いつのまにか、さまざまなブックカバーがそろいました。通年使える地味な色の布や皮革製のものが多いため、デザインを楽しみたいときは、色和紙に好きな柄のはんこで遊びます。


 裏表紙は―


 本にかけて図案集に掲載したため、少々使用感があります。ご了承ください。

 おそろいのしおりと本(『きれいを磨く 美しい日本語帳』)も、ごいっしょにどうぞ ^^


 かわいい千鳥とともに、美しい言の葉にふれてますます日本語美人になってくださいね♪


 * * * * * * *

 入洛の日に関西の梅雨が明け、帰京した日に関東の梅雨が明けて、梅雨と夏のはざまを往来したような今回の京の旅でした。旅のお話は、後日あらためまして。

 本日より大暑の候、夏空に白雲の湧く季節を迎えました。
 酷暑に向かいます折柄、お体たいせつにおすごしください。
 

京扇子

2008年07月16日 | くらしの和
 
 「こころばかり 第二弾」はひとやすみ。職人さんの技を生かしたほんまもんの小物で、目の保養をしてくださいね。


 最近の主人とわたしのお気に入り、京扇子。京扇子といえば、文政六年(1823)創業の京都の老舗、六角通富小路東入ルの「宮脇賣扇庵」さんです。東京の銀座に支店がありまして、写真は銀座店でもとめたもの。主人のものは地紙が柿渋染の龍馬扇、わたしのは龍馬扇よりひとまわり小さな男扇です。

 お店の方によると、「最近は女性の方が男扇を持つのはめずらしくないのですけど、男性の方に女扇はお売りしません。“男性の女性”の方にも、遠慮していただいています」とのことでした。なるほど‥。

 わたしが男扇を選んだのは、女扇には絵入りのものが多く、長く使うには飽きてしまいそうだったから。けして“女性の男性”だからではありませんよ ^^;


 折りたたむと、親骨の優美な曲線に目を奪われます。
 ゆるやかに流れゆく夫婦舟のよう‥ なんて。



 龍馬扇には、宮脇賣扇庵さんのチャームがついています。かっこいいなぁ。


 わたしの扇子にもつけてもらいたくて、おもいきって京都の本店へうかがうことにしました。富岡鉄斎、竹内栖鳳、神坂雪佳など、48人の京都画壇の巨匠によって描かれた扇絵が並ぶという、お店の天井画も必見です。


 ‥それではこれから、主人と祇園祭の京都へ行ってまいります ^^ゞ

 「こころばかり 第二弾」の再開は来週になります。次回は和紙のブックカバーです。お楽しみに‥
 

ぽち袋

2008年07月15日 | 和楽印 めだか工房
 
 こころばかり 第二弾」対象品 -(4)

 「だるま」「富士山」「根引き松」の三種のぽち袋です。

 中央の「富士山」は、市販の無地のぽち袋に消しゴムはんこをおしたもの。「だるま」と「根引き松」は二種の折形でつくりました。「だるま」には緑と黄の水引をつけ、「根引き松」には金のゴムを掛けています。一般的なふうとう型のぽち袋にくらべて、折形はひらくときの楽しみが増します ^^

 ぽち袋って、いろんなかたちや意匠のものがありますよね。文具店のぽち袋コーナーを見ながら、デザインやアイデアを参考にします。


 日本人は、むかしから何かにつけて心づけや贈りものをするのが好きでした。日ごろから、いただきものへの即座の返礼まで準備しておく。そこから、「おため」「おうつり」という習慣も生まれました。ささやかでも、物に気もちをこめて届けるというのは、ステキなことですね。

 ふだんから、お気に入りのぽち袋を数枚ほど携帯していると便利です。お金だけでなく、花のたね、香(インセンス)、文香、御守、飴、干菓子‥等々をぽち袋に入れて、「ほんの気もち‥」のプレゼントをしてみませんか。日本ならではの多種多様なぽち袋を、もっと活用しましょう ^^
 

お楽しみせっと

2008年07月14日 | 和楽印 めだか工房
 
 こころばかり 第二弾」対象品 -(3)

 文様印でデザインした、はがき・コースター・ぽち箋(メッセージカード)です。今回のプレゼント中、もっとも実用的な小物です。

 (それぞれ画像左から)
 はがき‥ 「変わり観世水に青もみぢ」「利休梅」「つぼつぼ」
 コースター‥ 「鉄瓶」「二葉葵」「れんこん」
 ぽち箋‥ 「かまわぬ」「たい焼き」「だるま」

 各一枚を 1セットにして、三名さまに差し上げる予定です。


 直径10センチのコースターは、しっかりとした厚紙の両面に和紙を貼っていますから、丈夫で長持ち。もちろん、両面使用可能です。裏を返すと同柄の色ちがいになっていますから、その日の気分で楽しんでくださいね。わが家も愛用しています。



 ぽち箋には、市販のふうとうが付きます。



 たいせつな方やお友だちへ、あなたの和のこころを伝えてください ^^
 

ようじ袋

2008年07月12日 | 和楽印 めだか工房
 
 こころばかり 第二弾」対象品 -(2)

 黒文字に、とりどりのおべべを着せるようじ袋です ^^

 太渦、利休梅、菊水、千鳥、ひょうたん‥ ひとつひとつ、何色の和紙にどのはんこを合わせよう‥と考えるのが、とっても楽しい♪小物なんです。

 はんこで絵柄を入れるのは袋の正面、わずか縦 7.5センチ × 幅 2センチの余白部分だけだから、印象的なデザインにするために知恵をしぼります。


 さて、この雲海にそびえる霊峰を見て、「あ、これは‥」と気づいた方、いらっしゃいますか。


 そうです、横山大観の「群青富士」ですね。あれを真似てみました。「群青富士」は、琳派の影響を受けているといわれますが、黄金の色彩も、大胆な構図と省略においても、なるほどそうかもしれません。


 懐紙ばさみに入れて携帯しています。
 実用というより、自分だけのささやかなお楽しみですね ^^



 自家用 「撫子」 と 「蝶」 の家紋入ようじ袋も。
 もちろん、こちらはプレゼント対象外です。あしからず ^^ゞ


 

寿々文香

2008年07月11日 | 和楽印 めだか工房
 こころばかり 第二弾」対象品 -(1)

 ブログからおつきあいの始まった方々へ、手紙を書く機会が増えています。文香のストックが残りすくなくなったので、消しゴムはんこで文香をつくっています。鈴のはんこをおした香袋は、桜色と薄色(浅紫)の和紙のかさねの折形に、紅梅の帯をつけました。

 香袋をひらくと‥


 大小の鈴の文香です ^^
 少量の掛け香をつつみ、ほのかな香りに。鈴は「寿々」と書く縁起もの。魔除けにもなります。

 じつは、これは図案集にいちばん掲載してほしかったものだったんです。手紙を書く機会が減っているから、却下されたのかなぁ‥ くすん


 先さまのお顔をおもい浮かべつつ、ふみをしたためる─ たいせつにしたい、ひとときです。