大好きな江戸小紋の着尺で誂えたコートです。待つことふた月、ようやく仕立て上がり、わくわくしながら畳紙をひらいて‥ 羽裏はかちん染めの花もようで、よく見ますと椿のようです ^^ お店の方のすすめで、残布でショールをつくっていただきました。
江戸小紋五役(鮫、通し、行儀、あられ、縞)のひとつ「あられ」は、芸州藩浅野家と薩摩藩島津家(島津は「大小あられ」)の裃の定め柄です。はらはらと粉雪の舞うようす、あるいは宇宙にまたたく無数の星をうつしたような「あられ」は、じつは赤穂の塩を意匠化したものとか。(赤穂藩浅野家は芸州浅野家の傍流です) 師走といえば忠臣蔵、今年のNHK大河ドラマ「篤姫」も大人気でしたから、偶然とはいえこの柄を選んだのは何かのご縁かもしれません。
今日は主人の仕事納め。今宵は横浜で加賀料理をいただきながら「一年間、お疲れさま」会です。これまで暖かな日がつづいていたためせっかくのコートも出番がなかったのですが、寒波襲来で役に立ちそうです。
大荒れの天気の地方にお住まいの方へ、くれぐれもお気をつけておすごしください。
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この一年も「雪月花」と「めだか工房」におつきあいいただき、有難うございました。
みなさま、どうぞお健やかによいお年をお迎えください。