横浜能楽堂が毎月一回実施している施設見学会に参加しました。JR桜木町駅から紅葉坂をしばらく上がると、新緑につつまれた掃部山公園の一角に能楽堂はありました。もとは加賀前田家のお殿さまの所有だった能舞台は、一般的な檜でなく樅(モミ)造りの瀟洒な姿で、関東地方に現存する能楽堂では最古の、およそ140年の歴史を誇ります。鏡板の松に前田家由来の白梅をそえた本舞台と、ふだん見ることのできない舞台裏─鏡の間、楽屋、焙じ室を拝見し、シテの「オマク」の声かけとともに揚幕を上げてみたり、見所ではめずらしい二階席から舞台を俯瞰するなど貴重な体験をさせていただきました。次回は料金も割安で見通しのよいこの二階席から、能楽を鑑賞したいです。
横浜能楽堂が毎月一回実施している施設見学会に参加しました。JR桜木町駅から紅葉坂をしばらく上がると、新緑につつまれた掃部山公園の一角に能楽堂はありました。もとは加賀前田家のお殿さまの所有だった能舞台は、一般的な檜でなく樅(モミ)造りの瀟洒な姿で、関東地方に現存する能楽堂では最古の、およそ140年の歴史を誇ります。鏡板の松に前田家由来の白梅をそえた本舞台と、ふだん見ることのできない舞台裏─鏡の間、楽屋、焙じ室を拝見し、シテの「オマク」の声かけとともに揚幕を上げてみたり、見所ではめずらしい二階席から舞台を俯瞰するなど貴重な体験をさせていただきました。次回は料金も割安で見通しのよいこの二階席から、能楽を鑑賞したいです。
来週より日本橋高島屋にて龍村平蔵展が始まります。ずいぶん前から楽しみにしていた展観なので、平蔵をモデルに書かれた宮尾登美子さんの『錦』を五年ぶりに再読し、あらためて平蔵の織物、錦に対する執念と激情にこころをゆさぶられる思いです。気をひきしめて作品に対峙しなければ圧倒されてしまいそうで、まだ見ぬ今から畏れます。友人らと和装で出かける予定なのですが、帯を何にしようかしら‥と迷います。
本日付けのA新聞夕刊の「オトコの別腹」コーナーに、アートディレクターの佐藤可士和さんが「ホテルオークラ東京のショートケーキ」を「これぞ、ザ・ショートケーキって感じ」と賞賛しています。この記事を見たときの感動といったら‥! だって、主人もわたしも七年前くらいからその「オークラのショートケーキ」が大好きだし、しかも佐藤氏のファンだから。クリスマスに直径20cm(だったかな)のオークラのごくシンプルなデコレーションケーキを買ってふたりでたいらげたこともあるけれど、これもショートケーキと同じお味でした。
ふわふわの生クリームの上に、イチゴがひとつ。しっかり素材の味がして、甘すぎない。‥
上質な素材を丁寧にバランスよく組み合わせて、余計な手を加えていない。
(同記事より抜粋)
そうそう、佐藤さん、そうですよね~♪
あぁ久しぶりにオークラのショートケーキを食べにゆきたい!
銀座の和光ホールで開催中の「築城則子染織展」へ出かけました。副題に「縞-無限なる宙(そら)-」とあるごとく、“永遠に動きつつ永遠に交わらない”縞宇宙を夢見ごこちで浮遊する気分。この日は小倉縞を生んだ南国の風土に溶けこみたくて、藍の薩摩絣に紅型の帯を合わせたのが功を奏したのでしょうか、ふと背後から声をかけていただき、ふりかえってみると、お声の主は小倉縞のきものと帯をみごとに着こなした築城先生でした。とても恐縮しつつ、ほんのひとときだけ先生とお話をさせていただきました。
この後は森くみ子さんの藍染め作品も拝見して、大好きなジャパンブルーの海に遊びました。