雪月花 季節を感じて

2005年~2019年
2019年~Instagramへ移行しました 

からすうり、とうがらし

2011年11月11日 | 筆すさび ‥俳画
 
 立冬の候となり、ひと雨ごとに寒さが増します。
 先月の画題は「からすうり」と「とうがらし」でした。

 からすうりもとうがらしも色あざやかで、遠くからでもそれとすぐに分かりますね。じっさいに外で見かけるからすうりは、あたりが枯れるころ、木の枝などにからみついたつるからぶらさがる朱赤色の実ばかり目立つので、夏の夜に純白のレースを広げたような小花を咲かせることも、その葉の存在も、つい忘れがちです。

 烏が好むというからすうりは、古名を「玉章(たまずさ=手紙のこと)」といって、その種子が結び文に似ているからだそう。(以上、水原秋櫻子著『俳句小歳時記』より) なんだか気になるので、見つけたら実を割って調べてみようとおもいます。

 とうがらしは、お手本では朱色だったのですが、先日収穫した実物を見ながら臙脂と赤で色を出してみました。


 ひとびとに寒さ来る地ぞ唐辛子 (村越化石)


 今月は新年の干支の「たつのおとしご」と龍の字の「凧」を描き、賀状の準備を始めています。
 

うんどうかい

2011年10月11日 | 筆すさび ‥俳画
 
 体育の日は晴れの特異日どおりの秋晴れでしたね。各地で運動会が開催されたことでしょう。

 俳画の画題も「うんどうかい」でした。
 子どもを描かずに元気いっぱいの子どもたちの存在を感じさせるくふうをもとめられる絵なのですが‥ まだまだです ^^;

 かつて運動会は十月と決まっていたけれど、いまは五月や九月に行われることが多いようです。学校側の諸事情によるもの?でしょうか。新学年が始まってまもない五月や残暑のきびしい九月に開催することが、子どもたちにとって良いことなのかどうかはわかりません。

 楽しかったのは高校の体育祭です。毎年、紅組、白組、青組、緑組の四色に分かれた対抗戦で、抜きつ抜かれつの接戦を展開し、応援合戦も各組の応援団長を中心に白熱して体育祭をおおいに盛り上げたものでした。女子全員が家庭科の授業で縫ったゆかたを着て盆踊りを披露したことも、よい思い出です。
 

とうもろこし

2011年08月31日 | 筆すさび ‥俳画
 
 今月の画題は「とうもろこし」でした。
 本日は八月尽、831で「野菜の日」です ^^

 とうもろこしの実は秋の季語、花は夏の季語だそうです。

 唐もろこし焼く火をあふり祭の夜 (菖蒲あや)

 先月の「ひまわり」も、「とうもろこし」も、いかにも俳句的な題材ですね。
 

夏のごあいさつ

2011年07月25日 | 筆すさび ‥俳画
 
暑中お見舞い申し上げます  雪月花


 今月の画題は「ひまわり」でした。
 ひまわりを力強く描こうとするあまり、つい力みすぎてしまったり、逆に線が弱すぎたりと案外むつかしく、「強弱をつけて、リズミカルに」という先生のアドバイスどおりになかなかできませんでした。

 うちわにひまわりの絵は暑苦しく見えないよう、余白がたいせつです。画仙紙の貼られたうちわにも描いてみたのですが、こちらは失敗。大きく描きすぎ、それこそ暑苦しくなってしまいました ^^;

 向日葵と闘ふ如く描くなる (相生垣瓜人)

 この句は、もしかするとゴッホの「ひまわり」を見てよんだのかしら?


 7月23日は「ふみの日」でした。
 毎年楽しみにしている光琳かるたの意匠のふみの日切手は、友人の情報によると、今年は発行中止になったそうです。
 

麦 と おりづる蘭

2011年05月12日 | 筆すさび ‥俳画
 
 今月の俳画は「麦」と「おりづる蘭」です。
 「五風十雨」とは「五日にしてひとたび風ふき、十日にしてひとたび雨ふる」のこと。気候がおだやかで順調なことを表し、豊作への祈りをこめた言葉です。

 週末に主人と歩くさんぽ道に麦畑があります。青々とまっすぐに伸びていて、先端の芒(のぎ)にふれると痛そう‥。


おりづる蘭

 麦もおりづる蘭も、筆に黄草色をたっぷりとふくませるので、描きながら目に清々しく、初夏を感じます。


 先月の画題は「ハナミズキ」、先々月は「お花見」でしたが、更新する機会を逸してしまいました。来年の春までおあずけです。
 

源氏雛

2011年03月01日 | 筆すさび ‥俳画
 
 毎年、二月の画題は「おひなさま」です。

 これまで「紙雛」「流し雛 と ひなあられ」などを描いてきましたが、今年のおひなさまは「源氏雛」。お内裏さまがむつまじく寄り添う土鈴です。土鈴の画像が こちら にあります。

 同じ絵を何枚も描いたのですが、どれも女雛のほうが大きくなってしまい、男雛が女雛に押しつぶされそうに見えてしまって‥ え? わが家を反映しているって?? そんなこと、ありませんよ ^^;
 

寒牡丹

2011年01月21日 | 筆すさび ‥俳画
 
 俳画の書初めは「寒牡丹」でした。

 寒牡丹や冬牡丹という品種があるとおもっていました。じつは、春咲きの牡丹のつぼみと葉をとってしまい、藁囲いをして冬に花を咲かせるのだそう。つまり、人間の勝手で咲かせられている?のでしょうか。

 東京の寒牡丹の名所は、上野公園内の上野東照宮とか。鎌倉の鶴岡八幡宮でも、二月中旬くらいまで楽しめるそうです。

 お昼休みに同僚が「梅が咲いてるわよ。見てきたら」と教えてくれました。出てみると、オフィスビル群の一角に数本の紅梅が見ごろをむかえていて、そばの枯木にすずめが群れてお花見をしていました ^^

 大寒の候となり春遠からじですが、スギ花粉が飛散し始めるとおもいますとユーウツです‥。
 

蓮根

2011年01月06日 | 筆すさび ‥俳画
 
 昨年師走の画題は「蓮根」でした。おせち料理に欠かせない縁起ものです。

 「善根」は仏語で、辞書に「よい報いを招くもとになる行為。また、さまざまの善を生み出すもとになるもの」とあります。現実はすべて因果応報によるもの。堅実に謙虚に生き、善根を積むことが大事なのですね。

 某テレビ番組で、蓮根に含まれるポリフェノールが花粉症予防に効くと紹介されました。今春は昨年比数倍の花粉が飛散するそうですから、試してみるつもりです。花粉症に効果的な蓮根料理のレシピが こちら にあります。ご参考までに ^^
 

新年のごあいさつ

2011年01月01日 | 筆すさび ‥俳画
 
 あけましておめでとうございます
 今年もよろしくお願い申し上げます

 平成二十三年 元旦  雪月花
 

みちのくわらべ と あけび

2010年10月21日 | 筆すさび ‥俳画
 
 朝からしとしとと雨が降りつづいています。このところの“降れば土砂降り”の雨にうんざりしていたきもちも和らぎ、お絵描きにいそしみました。


 今月の画題は「みちのくわらべ」です。ふつうの色紙の四分の一の大きさのミニ色紙に描きました。実物を見たことがないのですが、手のひらにのるほどのちいさな人形でしょうか。島根旅行でお稽古をお休みしましたら先生がお手本を郵送くださったので、この絵に島根のお煎茶を添えて先生に送るつもりです。

 もうひとつは「あけび」。こちらは先月の画題でした。


 お店にならぶ時期がとても短いので、気づかない人も多いかもしれません。卵ふたつ分くらいの大きさの青紫色をした実ですが、口にしたことはありません。どんなお味でしょう。ざくろに似ている?のでしょうか。