京都東山のふもと知恩院の山門前から北に伸びる神宮道(平安神宮の参道です)を、友人とふたりで歩いていて見つけた小さなお干菓子屋さん。わたしはしばしばこちらのお菓子をお土産にしたものです。写真は晩秋の京都を訪れたときに買いもとめたもの。吹き寄せは、凩の吹きすさぶ季節の贈りものですね。
あかきいろ紅葉木の実をこきまぜて 君におくらむ里の山づと
旬の季節を象ったたくさんの小さなお干菓子の中から、お店の人に頼んで好みの組合せで包んでもらうこともできました。ある年の暮れ、お正月用に「白と橙の水仙と、白と薄紅色の椿、それに千両を入れてください」(すみません、わがままな客で‥)とお願いしました。すると、お店の方が水仙、椿、千両のお干菓子の傍らに、名残の紅葉のお菓子をひとつ、おまけしてくれたりして。
そんなふうに「どれを組合せよう?」と、お土産のゆく先の好みなどを考えながらあれこれ思案するひとときって、とっても楽しい♪(お店の方はいつも辛抱強く、わたしが注文するまで待っていてくれた) 古都の景をいくつかずつ切り取って集めた小さな包みをひらいたとき、よろこんでもらえたらうれしいな‥ と思いつつ。
もみぢ葉は袖にこき入れてもていでなん 秋はかぎりと見んひとのため
(『古今集』 素性法師)
もみぢ葉を袖に入れてもってゆこう。
今年の秋はもうおしまいだと思っている、あの人のために‥
紅 茜 黄 金 橙 栗色 柿色 朽葉色 枯色
手にあまるほど色とりどりの秋。 あなたはだれと分け合いますか。
あかきいろ紅葉木の実をこきまぜて 君におくらむ里の山づと
旬の季節を象ったたくさんの小さなお干菓子の中から、お店の人に頼んで好みの組合せで包んでもらうこともできました。ある年の暮れ、お正月用に「白と橙の水仙と、白と薄紅色の椿、それに千両を入れてください」(すみません、わがままな客で‥)とお願いしました。すると、お店の方が水仙、椿、千両のお干菓子の傍らに、名残の紅葉のお菓子をひとつ、おまけしてくれたりして。
そんなふうに「どれを組合せよう?」と、お土産のゆく先の好みなどを考えながらあれこれ思案するひとときって、とっても楽しい♪(お店の方はいつも辛抱強く、わたしが注文するまで待っていてくれた) 古都の景をいくつかずつ切り取って集めた小さな包みをひらいたとき、よろこんでもらえたらうれしいな‥ と思いつつ。
もみぢ葉は袖にこき入れてもていでなん 秋はかぎりと見んひとのため
(『古今集』 素性法師)
もみぢ葉を袖に入れてもってゆこう。
今年の秋はもうおしまいだと思っている、あの人のために‥
紅 茜 黄 金 橙 栗色 柿色 朽葉色 枯色
手にあまるほど色とりどりの秋。 あなたはだれと分け合いますか。