雪月花 季節を感じて

2005年~2019年
2019年~Instagramへ移行しました 

新ごぼうのパスタ

2011年04月28日 | 季節の膳 ‥旬をいただく
 
 春キャベツ、新じゃが、新にんじん、新たまねぎ、新ごぼう。旬の野菜たちがおいしそうです ^^

 新ごぼう一本分を使うパスタのレシピを見つけ、さっそくつくってみました。新ごぼうは皮をこそげる必要もないし、調理する前から香り高く、食欲をそそります。

 たっぷりの千切りごぼうとアンチョビ(なければベーコン)をペペロンチーノ風に和えただけの、いたってシンプルなパスタ料理。新ごぼうのシャキシャキ感が新鮮です。

 主人もわたしも、あっとうい間にたいらげてしまいました ^o^


 

からいた

2011年04月25日 | 京都 ‥こころのふるさと
 
 京都へお花見に出かけた友だちが「からいた」というお菓子を送ってくれました。

 「からいた」は「唐板煎餅」のこと。
 貞観のむかし(9世紀)に神泉苑で疫病除けのため行われた御霊会。このとき、煎餅をつくり神前に奉納後、庶民に下賜されたのが「唐板煎餅」の始まりだそうです。

 京の町の一角で、数百年以上もの間ひっそりと変わらぬ製法を守りつくられてきたお菓子は、芳ばしく素朴な味わいです。

 お墨で丁寧にしたためられた手紙が添えられていて、送り主のあたたかな心づかいが何よりうれしかった‥ 有難う、ごちそうさまでした ^^


 

半巾帯

2011年04月20日 | きもの日和
 
 きもののお友だち数名と再会しました。
 久しぶりの会食です。木々の清々しい新緑に映える紺絣のきものに、白地の半巾帯を合わせました。

 名古屋帯やしゃれ袋帯でお太鼓をつくるのが好きだけれど、このごろは半巾帯がちょっと楽しい。長尺の半巾帯を好みに結び、あちこち気楽に出かけます。


 大好きな紺絣のきもののことは、また後日。
 

ひと月

2011年04月12日 | 小魚庵だより ‥日々の拾遺
 
 散りぎわの、桜のもっともきれいなひととき
 ご近所の友人ふたりとお花見をしました

 東日本大震災から、ちょどひと月めの日
 これまで見聞きし、読み、考えつづけたことを
 桜樹の傍らで語り合いました


 被災地のこと
 復興支援のこと
 原発のこと
 子どもたちの将来のこと
 (友人ふたりには三人ずつ子どもがいる)
 :
 

 考えるだけでは何も解決しないけれど
 それでも、考えつづけなければいけない

 そうおもいます


 大小の余震のつづく昼下がり
 さくら湯で花を送りました


 

トランジスタラジオ

2011年04月10日 | 小魚庵だより ‥日々の拾遺
 
 携帯用ラジオを買いました。
 家電量販店の携帯用ラジオは品薄で、ショーケースに「入荷待ち」の札が並んでいました。あきらめかけたとき、「白色のみ入荷」の札をひとつだけ見つけ、迷わず買い求めました。

 「トランジスタラジオ」なんて、いまではもう死語だけれど、それでも「トランジスタラジオ。」と親しみをこめて呼びたくなる、手のひらサイズのマイラジオです。


 ふと、学生時代のクラスメートで、男性陣から「トランジスタグラマー」と呼ばれたぽっちゃり型の、色白で小柄なFちゃんを思い出しました。卒業後語学を生かして渡米した彼女は、1994年のノースリッジ地震(ロサンゼルス地震)で被災するも無事に帰国し、以来日本で仕事に忙しい日々を送っています。


 ソメイヨシノが満開となりました。
 雨上がりの日曜日。今日は主人とお花見です。
 

それでも花は咲く

2011年04月03日 | 小魚庵だより ‥日々の拾遺
 
 並木のソメイヨシノがちらほら、ほころんでいます。
 同僚のマンションでむかえた震災発生日の翌朝。まるで何ごともなかったような東京の空を見上げたとき、大自然の無情をおもいました。季節は変わらずめぐります。


 復興まで、長い長い時間がかかること。継続的な支援をすること。この国のみなでいたみを分け合うしくみをつくること。何ができるかを考えつづけること。ほんとうに必要な情報を選びとる力を養うこと。‥‥

 被災地にこころを寄せ、福島原発のゆくえを見すえながら、“ふつうにくらす”ことをこころがけています。


 友人が教えてくれた支援医療スタッフとして現地へ赴いた女性の記録をこころに刻み、2011年の春をむかえています。