最適化問題に対する超高速&安定計算

大規模最適化問題、グラフ探索、機械学習やデジタルツインなどの研究のお話が中心

古代日本の英知

2007年03月11日 01時41分19秒 | Weblog
地上波のテレビはニュース以外はほとんど見ないが、Discovery Channel は結構見ている。下記の古代日本の英知については、共同研究者の先生と学生が出ている。2月にも放送があったが、登場したご本人もまだ見ていないらしい。
私も何回かお寺や神社などの現場見学に行ったが、他の方も一緒に誘うとだいだい反応は二つで、”かなり興味を持って積極的に一緒に来るか”、”ほとんど(あるいは全く)興味がない”のどちらかである。確かに古代日本の建築技術を見に行っても、お金になるわけではないのだが、”国家の品格”の藤原教授曰く、教養とは一見何の役にも立たない、金にもならない知識をどれだけ身に付けたかて決まるそうだ。

こういったテレビ番組で注意しなければならないのは、某プロジェクト何とかみたいに、事実を無視して番組として面白そうな方向に誘導されることである。
私が専門家から聞いた様々な話によると、
1:日本の寺社建築は中国の技術の模倣で作られたと一般的には言われている。確かに情報量的にはかなり多くのものが伝わってきたようだが、その中からはたしてどれだけの技術を実際に活用したのかはわからないとのこと。実際大陸と日本の建築技術(仏像なども同じ)を比較してみると似て非なるものらしい。日本の技術は外国の猿真似とかいう先入観を捨てて、今後の研究成果に注目したい。
2:例えば五重塔などは柳の木のように大きくしなりながら地震の力を受け流していると、これも一般的には信じられていて、超高層ビルの柔構造のアイデアの基になったと言われている。しかしこの説にも疑問符が付いている。詳しくは以前のブログを参照していただきたい。

古代日本の英知

03/31 (土) 19:00~20:00
04/01 (日) 00:00~01:00

日本が歴史の舞台に登場してから1600年。長い長い歴史から見れば、日本の驚異的な経済成長は一夜の出来事のようだ…しかし、それは突然起こったことではない。そして現在、昔から伝わる多くの優れた技術が生き残ろうと奮闘している…。刀鍛冶、陶芸などの技術は、現代日本の技術的成功を支える元になっているという。世界トップクラスの経済力を誇る日本の秘密を、我々の遠い祖先に学ぶ。[字幕]
コメント
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