前回の事故の主因で耐熱タイルの剥離があったようだ。しかも外部燃料タンクからも一部脱落したらしい。
スペースシャトルの落日を見るまでもなく、もうシステム的にも限界なのではないだろうか?
シャトル打ち上げ直後にタイルはく落、安全性を確認中
【ケネディ宇宙センター(米フロリダ州)=滝田恭子】米航空宇宙局(NASA)は、米東部時間26日午前10時39分(日本時間同日午後11時39分)、野口聡一さん(40)ら7人の宇宙飛行士を乗せたスペースシャトル「ディスカバリー」を宇宙センターから打ち上げた。
シャトルは約40分後、高度約230キロの地球周回軌道に到達、打ち上げは成功した。
だが打ち上げ1分後に、機体の車輪格納部付近から4センチ角の耐熱タイルがはく落したことが、外部燃料タンクに設置されたカメラで確認されており、NASAでは安全性を慎重に確認している。
2003年2月のコロンビア事故は、打ち上げ時に燃料タンクから断熱材が落下し、シャトルの左翼を損傷したのが原因だった。このためNASAは今回、100台を超えるカメラを周辺に設置し、機体を損傷させるような落下物がないか監視していた。NASAは「耐熱システムは帰還までにチェックできる」としている。
シャトルは28日に宇宙ステーションにドッキングし、13日間の飛行の後、8月7日午前(同8月7日夕)、宇宙センターに帰還する。野口さんはこの間、計3回19時間の宇宙遊泳(船外活動)に挑み、損傷した耐熱タイルを修理する技術の検証や、ステーションの姿勢制御装置の交換などを行う予定だ。
(2005年7月27日11時27分 読売新聞)