鎌倉 佐助の風街便り

陶芸、街歩き、クルマ、オーディオ・・。思いのまま徒然に

暖かな陽気に誘われて「ドコモダケ」もやって来て。間もなくいよいよ春本番。

2013-03-07 22:09:58 | 日記
去る3月5日は、二十四節気のひとつで「土の中で冬ごもりしていた虫が春の到来を感じて地上に這い出してくる」という「啓蟄」でした。インターネットで「啓蟄」について検索してみると、「一雨降るごとに気温が上がっていき‥」「ふきのとうの花が咲く頃」伝々、「弥生三月」の響きとともに春本番を感じさせてくれます。

たとえば、日本文化いろは事典によれば 「具体的には、日本人が『さぁ、働くぞ』と意気込み始める日のこと」だそうです。うーん、5日の「啓蟄」をふり返ってみても「さぁ、働くぞ!」と意気込んだ記憶はついぞありません。やっぱり、今年も怠け者‥!?

そして昨6日のお昼どき。

ウチの同居人さんとラーメンで軽い昼食を決め込んでいた時のこと。クロネコ・チー坊がラーメンに添えた菜の花に触発されたのか、テーブルの上でジーっと緑色の葉っぱを物欲しそうに見つめています。

普段、テーブルの上に登ってくることはありません。されど、この時ばかりは、「床の上で毛づくろいしていたネコが春の到来を感じて卓上に這い出してくる」の態。これも「啓蟄」なればこそ‥?

昨6日午後、工房ではチビッ子陶芸教室が開講されて近所のチビッ子陶芸家さんたちがいつものように学校からランドセルを肩からしょったまま、「ただいまぁー」という言葉とともに直接ウチの工房にやって来ました。昨日はチビッ子陶芸教室始まって以来初となる「野外授業」! です。

この日は、うわぐすりを掛ける作業を初体験。
 
まずは、プラ容器に入っているうわぐすりと水をゆっくりと混ぜていきます。そして裏庭にて、絵画のエアブラシ技法の要領で素焼きを終えた作品にうわぐすりを吹き付けてゆきます。

いつも工房の中で粘土細工しているチビッ子達は暖かい陽気の中での屋外作業にご満悦。うわぐすり掛けの合間にもうっかりと目を離している隙に「春の到来を感じて地面をはい回りそうな」雰囲気がありありと。これも「啓蟄」なればこそ‥?

素焼き、ならびに陶芸用絵の具で色付けした作品は、うわぐすりを掛けて真白い姿となりました。
 
この後、約24時間かけて1245℃まで焼成して作品が完成となります。

チビッ子陶芸教室終了後、わが家のリビングにて恒例の「宿題、おやつ&プレイタイム」となりまして

ひとしきり大騒ぎした後はすっかりしっかり、「まったりモード」。

付き添いのお母さんたちと歓談していると、あらら、ご近所に住む「将来の売れっ子4コマ漫画家」わだちゃんが「和服着てみました。来ちゃいました。春です、春です、ウキウキします」と言いながら語らいの輪の中に馴染みきっています。これも「啓蟄」なればこそ‥?

ウチの同居人さんにとって、わだちゃんはかつての仕事場のカワイイ後輩の一人。そのようなよしみもあって、私も「おい、わだ!」とか言っておおいに遊んでもらっています。ありがとう、わだちゃん。それにしても「ドコモダケ」を連想させるわだちゃんのヘアスタイル、とっても良く似合っています。

さてさて、「春」と言えば‥。

先日、同居人さんの仕事に帯同して千葉県は南房総方面を訪れました。「啓蟄」を目前に控えた一日でしたが、南房総地方の暖かいことといったら‥。
 
あたり一面、「菜の花」「菜の花」‥。「品川」「練馬」「足立」「相模」「横浜」その他、近隣各都県のナンバーを付けたクルマのドライバ―さんが運転席から降りてきてデジカメで菜の花をパチリと撮る姿を何度見たことか。かく言う私もその一人。

神奈川県横須賀・久里浜港から千葉県浜金谷へ向かうフェリーのキャビンにて。

私が「船っていいね。ウチもあと数年で銀婚式ですよ。ちょっと早いけど、この40分間のプチ船旅を豪華客船 飛鳥 での銀婚アニバーサリー・クルーズと思ってくださいな」と言ったところ、「ガクッ」と見事にアタマから崩れ落ちる同居人‥。

春はまぎれもなく、すぐそこまで。されど「花に嵐のたとえもあるぞ。言葉にだけは気をつけよう」‥。


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