ギリシア神話で、ゼウスがパンドラに渡した箱。 あらゆる悪・不幸・禍を封じ込めてあった。 彼女が好奇心からこの箱を開けたので、地上には不幸が広がり、「希望」だけが箱の底に残ったという。
https://kotobank.jp › word › パンドラの箱-607079
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現代では、パンドーラーの箱(英語: Pandra's box)はさまざまな災いを引き起こす原因となるものの例えとして用いられ、「パンドラの箱を開ける」という言葉が「災いを招くきっかけを作る」を意味する慣用句としてしばしば使われている[5]。
ジョン・ウィリアム・ウォーターハウスの高名な絵画。災いを全て入れるにはいささか小さすぎるピュクシスは長持の類とも解された。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
紀元前の大昔から、人間世界は変わっていないようだ。ギリシャ神話から派生したこの慣用句が生き残っていることがその証である。
誰しも隠しておきたいこと、世間に知られたくないことはある。ましてや国家の支配層に属する人間たちはその権力・既得権益を手放すまいと厚顔無恥を貫くのは洋の東西を問わない。それが「白日の下にさらされる」時、市民・国民はその実態を目の当たりにする。
日本でも、「政官財」のお偉方たちがやってきたツケを払わざるを得ない状況に国民は直面している。「封じ込められていた悪」が次々と飛び出してくる有様に温和な一般人もさすがに怒りを覚えているようだ。「パンドラボックス」が開いたのはあの事件がキッカケだった。戦後史を振り返り、私たちが私たち自身を見つめ直す今や絶好の機会が訪れている。