友人の版画家(6月18日・記事)の個展が東京で開かれている。
桐村 茜 展ー愛の島、と彼は言うー(9/19まで。K’s Gallery・中央区銀座1丁目・℡03-5159-0809)
昨日オープニングパーティーがあり、イヴェント「朗読とのコラボレーション」が開かれた。詩人・美術評論家ジャン・クラランス・ランベールの詩が、氏自身の朗読(原語・録音)と声優・女優甲斐田裕子の朗読(翻訳・関口涼子;水橋晋)とによって、フーガのように語られていく。打ち寄せる波の音と風の音がバックに流れ、それらを見つめるように画廊の壁面には、桐村茜の作品(銅版画と発光ダイオードの光の粒)が存在している。照明は朗読の進行にしたがって繊細に変化し、「終了」とともに元の明るい室内に戻された。数十人の参会者の間から、吐息と拍手が沸き起こった。ワイングラスを片手にした日本人やフランス人からは、白い衣装に身を包み、美しいアルトで朗読した甲斐田氏に賛辞が寄せられた。
この企画は6月の個展(鎌倉小町・画廊)の際、桐村さんから相談されてスタートした。私は早速、神奈川総合高校出身で現在活躍中(NHK-BS海外ドラマ「ER-緊急救命室」アニメ「ガラスの艦隊」シェイクスピア・シアター「ハムレット」などに出演)の甲斐田さんに朗読を、録音構成とCD製作を友人の情野喜男氏に依頼した。お二人の仕事に対する誠実な対応と、画廊オーナーの積極的な協力が「イヴェント」を成功に導いたが、画家自身の情熱がこれを推し進めたことは言うまでもない。パリから私への連絡は、メール・ファクシミリ・国際電話と多岐にわたった。打ち合わせばかりでなく、CD製作における立ち会いまで精力的に関わられた。そのパワーに、コーディネーターとして参加した私も頭が下がる思いである。
桐村さんは、この個展終了後は、自宅とアトリエのあるパリにではなく、ニューヨークへ旅立つ。文化庁芸術家在外派遣研修員として「マンハッタン・グラフィックスセンター」に赴き、技法研究のため80日間滞在されるとのことだ。
現代美術家としての更なるご発展とご活躍をお祈りしたい。
桐村 茜 展ー愛の島、と彼は言うー(9/19まで。K’s Gallery・中央区銀座1丁目・℡03-5159-0809)
昨日オープニングパーティーがあり、イヴェント「朗読とのコラボレーション」が開かれた。詩人・美術評論家ジャン・クラランス・ランベールの詩が、氏自身の朗読(原語・録音)と声優・女優甲斐田裕子の朗読(翻訳・関口涼子;水橋晋)とによって、フーガのように語られていく。打ち寄せる波の音と風の音がバックに流れ、それらを見つめるように画廊の壁面には、桐村茜の作品(銅版画と発光ダイオードの光の粒)が存在している。照明は朗読の進行にしたがって繊細に変化し、「終了」とともに元の明るい室内に戻された。数十人の参会者の間から、吐息と拍手が沸き起こった。ワイングラスを片手にした日本人やフランス人からは、白い衣装に身を包み、美しいアルトで朗読した甲斐田氏に賛辞が寄せられた。
この企画は6月の個展(鎌倉小町・画廊)の際、桐村さんから相談されてスタートした。私は早速、神奈川総合高校出身で現在活躍中(NHK-BS海外ドラマ「ER-緊急救命室」アニメ「ガラスの艦隊」シェイクスピア・シアター「ハムレット」などに出演)の甲斐田さんに朗読を、録音構成とCD製作を友人の情野喜男氏に依頼した。お二人の仕事に対する誠実な対応と、画廊オーナーの積極的な協力が「イヴェント」を成功に導いたが、画家自身の情熱がこれを推し進めたことは言うまでもない。パリから私への連絡は、メール・ファクシミリ・国際電話と多岐にわたった。打ち合わせばかりでなく、CD製作における立ち会いまで精力的に関わられた。そのパワーに、コーディネーターとして参加した私も頭が下がる思いである。
桐村さんは、この個展終了後は、自宅とアトリエのあるパリにではなく、ニューヨークへ旅立つ。文化庁芸術家在外派遣研修員として「マンハッタン・グラフィックスセンター」に赴き、技法研究のため80日間滞在されるとのことだ。
現代美術家としての更なるご発展とご活躍をお祈りしたい。