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6月21日・22日、「日本演劇学会2008年度 全国大会」が千葉県柏市の日本橋学館大学で開催され、昨年(兵庫県伊丹市・大手前大学)に引き続き、発表者の一人として参加した。開催校が日本橋女学館高等学校(私は「演劇研究クラス」の講師)の系列大学だということもあるが、今年の大会テーマが「演技の世界」であったことが、参加の主たる動機である。
現在「演劇ユニット 東京ドラマポケット」公演制作の真っ最中なので、私は創作活動と直結するテーマとして「演技の自立性と舞台制作の実践例」を研究発表に取り上げた。発表資料としてのレジュメには、以下のような項目立てを配した。
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発表は、このレジュメに即して進め、最後に「演劇ユニット 東京ドラマポケット」のアトリエ公演『オフィーリアのかけら~予告篇~』(2007年8月/横浜・創造界隈ZAIM別館2Fホール)の編集ビデオ上映で締めくくった。研究発表対象作品であるため、レジュメとともに、本公演vol.1(2008年8月28日~31日/新宿・シアターサンモール)の舞台装置平面図と台本の一部と楽譜、そして、公演チラシも資料として配布した。
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私は、大会第二日に参加したのだが、数ある研究発表の中で聴けるのはごく僅か、印象に残ったのは、「ギリシャ悲劇の詩学――カタルシスからポリフォニーへ――』(群馬県立女子大学 北野雅弘)と「オペレッタと演技性――クープとロンドを例に――』(日本大学 森佳子)だった。私の研究テーマとも重なり、興味深い内容だったためであろう。
当日は雨模様だったが、全国大会という機会ならではの顔ぶれが揃うので、心楽しい一日となった。