劇作家・文筆家│佐野語郎(さのごろう)

演劇・オペラ・文学活動に取り組む佐野語郎(さのごろう)の活動紹介

新・活動模様日記風摘録の「続き」1

2009年03月30日 | 随想
3月1日(土) 午後/新宿初台・新国立劇場小劇場
「新国立劇場 演劇研修所の成果『珊瑚囁』(慶應義塾大学卒Iさん出演)」観劇
3月4日(水) 午前/日本橋女学館高校・別館
「演劇研究系列第二期生『卒業公演』衣装・小道具製作」特別指導
午後/五反田・DNP映像センター「録音」指導・立会い
3月5日(木)~6日(金) 午前/日本橋女学館高校・別館
「演劇研究系列第二期生『卒業公演』衣装・小道具製作」特別指導
3月7日(土) 夜/砧・世田谷美術館エントランスホール
「ボヴェ太郎公演『in statu nascendi』(神奈川総合高校卒業生B君出演)」観劇
3月9日(月) 午前/神奈川総合高校・多目的ホール
「第13回フィールド発表会『下り禁止!』(TDPメンバーKさん指導)」観劇
夜/東神奈川・K店「神奈川総合高校旧職員『慰労の会』」出席
3月10日(火) 午前/九段下・九段会館「日本橋女学館高等学校第104回卒業式」
午後/九段下・ホテル グランドパレス
「日本橋女学館高等学校第一〇三期卒業謝恩会」出席
3月11日(水)~13日(金) 午前/日本橋女学館高校・別館
「演劇研究系列第二期生『卒業公演』衣装・小道具製作・演技」特別指導
3月14日(土) 午後/上野・東京藝術大学奏楽堂
「第四回 奏楽堂企画学内公募『怪談~前衛音楽が語る怪奇な物語~』
(TDPメンバーM君企画)」鑑賞
3月16日(月) 夕方/日本橋女学館高校・別館→仮校舎体育館
「演劇研究系列第二期生『卒業公演』舞台装置仮組み」指導
3月17日(火) 午前~夕方/日本橋女学館高校・仮校舎体育館
「演劇研究系列第二期生『卒業公演』演技練習・リハーサル」指導
3月18日(水) 午前~夕方/日本橋公会堂ホール
「演劇研究系列第二期生『卒業公演・中間発表会』」指導
3月19日(木) 午前/日本橋女学館高校・別館
「演劇研究系列第二期生『卒業公演』衣装・小道具整理、室内清掃」指導
3月21日(土) 夜/横浜花月園前・T店
「横浜市立南高等学校旧職員『T氏定年慰労会』」出席
                     

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「卒業公演」の折り返し地点

2009年03月23日 | 日本橋女学館高校
 3月18日、日本橋公会堂ホールにて、日本橋女学館高等学校・演劇研究系列第二期生卒業公演「中間発表会」が行なわれた。
 昨年の2学期から準備を始め、16名の生徒の出席状況や参加のあり方をもとに脚本を練り直し、舞台装置や作曲の依頼をし、図面やCDが届けられると、別館の3F・4Fの演劇研究室(スタジオ)でそれらを用いて演技練習を積み重ねてきた。そしてまた、今年は演技ばかりでなく、衣装プラン・生地の買出し・縫製、小道具の製作まで生徒たちが関わった。俳優養成所のように演技だけのレッスンではなく、演劇制作そのものを可能な限り体験してほしかったからである。
 劇のタイトルは『パッコム!!~近未来学園物語~』(久保田佑・作)、100年後の日本橋女学館高校が舞台である。演技やダンスの他に、映像表現も取り入れられていて、高校の演劇としてはかなり高度な内容となっている。
 さて、生徒たちのガンバリもあって、衣装・小道具もなんとか間に合った。また、裏方として舞台の仕込みや衣装の着替えを手伝うのは、演劇研究クラスの現1年生(三期生)たちだ。開場時間ともなれば、その舞台係とは別の班の1年生が「会場・受付」係としてお客様をお迎えする。開演のベルが鳴り、本発表と変わらない緊張感で幕が上がる…。
 「中間発表会」は外部に告知はしていない。したがって、客席を埋めてくださるのは関係者のみとなるが、それでも思いのほか保護者の方が多くお見えになっていて有り難かった。この「中間発表会」は、いわばマラソンの「折り返し地点」である。ゴールは、あくまでも7月4日(土)の「本発表」(日本橋公会堂ホール)であるが、この「折り返し地点」があるからこそ、生徒たちはこの日を目指して走れるし、ここをターンした後はギアチェンジし、新たな気持ちで最終目標のゴールに向かえるのである。

 ※写真左上は、日本橋公会堂でのスタッフ打合せ。左中・下は、DNP映像センターでのスタジオ録音・本校別館スタジオでの衣装・小道具製作風景。写真右は、公会堂舞台上での仕込み風景。


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世田谷美術館、芸大奏楽堂での…

2009年03月19日 | 神奈川総合高校
 県立神奈川総合高校が輩出した人材は各界で活躍しているが、私が10年ほど舞台系講師を務めた間に出会ったかつての生徒たちも、今、芸術分野で注目を集める存在になっている。
 
 その一人、コンテンポラリーダンスのボヴェ太郎(http://tarobove.com)の公演が、世田谷美術館の主催で行なわれた。ひんやりとした気品のある大理石のエントランスホール、広い床面には透明のアクリル板が演技空間を切り取っている。仄かな光の中に浮かび上がるボヴェの身体。ゆるやかな動きは美しく、かつ内面のエネルギー・思念があふれ出る…固唾を呑んで見つめる満場の観客たち。
 Setagaya Art Museum Trance/Entrance vol.7
 『ボヴェ太郎|in statu nascendi』
 2009.3.7.世田谷美術館エントランスホール
 ボヴェ太郎は神奈川総合高校3期生だが、現在、東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科に在学中の村上史郎は、10期生である。作曲家であり打楽器演奏家でもある彼の企画が、今回、学内公募の最優秀作品に選ばれた。新奏楽堂十周年を記念しての公演だけに、関係者の一人として嬉しい限りである。史郎君は、「演劇ユニット 東京ドラマポケット」に参加している仲間で、昨夏の『音楽演劇 オフィーリアのかけら』では、音楽助監督を務め、パーカッションを担当してくれた。
 明治を髣髴とさせる格調高い旧奏楽堂に対して、新奏楽堂はモダンなデザインで1000名収容の本格的音楽ホールである。小泉八雲・志賀直哉・折口信夫の作品を素材に、オーケストラ音楽と演劇・舞踊・人形が織りなす刺激的な世界…会場を埋め尽くした観客・聴衆たちはカーテンコールで、『ブラボー!』と拍手を何度も贈った。
 藝大二十一 奏楽堂十周年 第四回「奏楽堂企画学内公募」最優秀企画
 『怪談~前衛音楽が語る怪奇な物語~』
 2009.3.14.東京藝術大学奏楽堂
 ■公式サイト:http://geidai.kimodameshi.com/ 

 活躍する二人を支えているのも、神奈川総合高校の卒業生たちだ。ボヴェ太郎の公演では照明:深瀬元喜(1期生)。村上史郎の企画作品では出演:甲斐田裕子(1期生)、美術・照明:青木拓也(5期生)、演奏者統括/ヴィオラ:神原いづみ(10期生)。皆、プロとして活動し、将来を嘱望されている新進芸術家たちである。

 *写真上は、ボヴェ太郎公演のチラシ。写真下右は、藝大学内公募公演のチラシ、新奏楽堂と旧奏楽堂の外観。


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