
今日はたまたま日常時間をほぼ『お召し列車』一色で生きていた私の知らない間に、パリでいろいろなことが起きていた。世界は動いている。どうなるのだろう。フランスはド・ヴィルバンの頃のような慎重さをなくしているから、ある意味では予想できた事態でもある。ても改めて言う。「戦争」と「テロ」を分けるものは何だ。誰にその判断をする権利があるのだ。
それにしても日本国家は総理大臣が国民に対してテロを仕掛けている状態だ。
警視庁の機動隊が辺野古に送られていることに強く抗議する。東京都民としても怒りを覚える。これはもうじっとしていられない。
吉村惠美子さんが亡くなった。第三エロチカ『新宿八犬伝・ベルリンの秋』で、奈落から舞台の床を跳ね上げて、スモークの煙の中をぽーんと飛び出したアンネ・フランク役だったエミリーは、あの頃まだ少女の面影だった。あれは三十一年前だという。『ライフ・バーゲン』『ハムレットシンボル』と、燐光群には二本に出てもらった。それも四半世紀近く前だ。加藤ちかなんかと一緒に飲んだくれていたことがあったが、あれはみんな二十代の出来事か。そのうちまたな、と言っているうちに、こんなことになってしまった。ご冥福をお祈りする。
『お召し列車』の稽古は座高円寺地下稽古場に入っています。
ラストシーンは、本当に今まで私がやったものの中でもかなり異例だろう。その部分の立ち稽古はこれからだ。芝居の全貌が反映して、しっかりと形成されるのには、まだまだ時間がかかるだろうが、それもたのしみだ。
幾つかのシーンが最初に思った印象とは違う温度になっていく。そう。私自身がそうであることを望んでいたはずだ。人と人の間に起きる出来事、に、期待している中で、必ず起きる原則のようなものがある。演劇が「人間の時間」であることの証左。
劇の中身とも関係あるが、親子とはなんだろう。半年もしない間に息子は就職で家を出ていく。二十二年も一緒にいたのだからそういう時期だ。
さて、隣の稽古場では劇作家協会の戯曲セミナーや、月いちリーディングも行われていて、協会事務局の面々や、鴻上尚史氏や川村毅氏、関美能留くんらも来ている。エレベータでは上の劇場でやっている清水宏くんとも遭遇。カムカムミニキーナの装置が面白そうで、覗きに行きたい。当たり前のように座高円寺が日本演劇のメッカとなっている。嬉しいことだ。
写真は、最新チラシの渡辺美佐子さん写真。被写体・美佐子の素敵さはいうまでもないが、加藤孝カメラマンの光線の美学!
以下、『お召し列車』上演情報です。
…………………………
燐光群最新作
『お召し列車』
もうこれ以上ひどいことがないっていうくらいのひどい目に遭ったら、勇気が出る。私はそうなの。
明治5年から現在まで、幾度となく特別運行されてきた「お召し列車」の歴史。
新たな東京オリンピックで海外からの来場者への「おもてなし」として再現された「お召し列車」。
その車輌の中で繰り広げられる、「果たせなかった思い出」をたどる旅。
渡辺美佐子+坂手洋二・燐光群による「鉄道劇」、最新作。
作・演出○坂手洋二
渡辺美佐子
円城寺あや 岡本舞 中山マリ 大島葉子 大月ひろ美
鴨川てんし 川中健次郎 猪熊恒和 大西孝洋 さとうこうじ
杉山英之 武山尚史 東谷英人 樋尾麻衣子 松岡洋子
宗像祥子 秋定史枝 川崎理沙 宇原智茂 根兵さやか
照明○竹林功(龍前正夫舞台照明研究所)
音響○島猛(ステージオフィス)
舞台監督○大川裕
美術○じょん万次郎
音楽○太田惠資
演出助手○城田美樹
擬闘○佐藤正行
衣裳○小林巨和 ぴんくぱんだー・卯月
舞台協力○森下紀彦
文芸助手○清水弥生 久保志乃ぶ 長谷川千紗
宣伝意匠○高崎勝也
協力○岩淵ぐるうぷ 浅井企画 無名塾 T-ARTIST青年劇場
DULL-COLORED POP
制作○近藤順子 鈴木菜子
Company Staff○古元道広 田中結佳 桐畑理佳 鈴木陽介
福田陽子 西川大輔 宮島千栄 橋本浩明 内海常葉 秋葉ヨリエ
齋藤宏晃
【東京】11月27日(金)~12月6日(日) 座・高円寺1
11/27(金)19:00~
11/28(土)14:00~
11/29(日)14:00~
11/30(月)19:00~
12/1(火)19:00~
12/2(水)14:00~
12/3(木)19:00~
12/4(金)19:00~
12/5(土)14:00~/19:00~
12/6(日)14:00~
受付開始◯開演の40分前 開場◯開演の30分前
前売開始○10月18日(日)【全席指定】
◇一般 4,000円(なみちけ使用可)
◆劇団特別割引(劇団予約・燐光群オンラインチケット扱いのみ)
一般 3,600円 ペア 6,600円
U-25(25歳以下)/大学・専門学校生 2,500円 高校生以下 1,500円
※学生・U-25は、前日までにご予約の上、当日受付にて要証明書提示。
◆燐光群オンラインチケット(学生券を除く)
http://rinkogun.com
24時間いつでもホームページ上でご予約頂き、セブンイレブンでチケットをお受け取り頂けます。
お支払いは現金(セブンイレブン)、またはクレジットカードとなります(手数料はお客様負担)。
※会員登録(無料)が必要です。
◆ご予約・お問合せ○燐光群/(有)グッドフェローズ
03-3426-6294
ticket-rinkogun@ee.alles.or.jp
①<お名前/電話番号/希望日時/チケットの種類と枚数>をお伝え下さい。
こちらからのお返事を以てご予約とさせて頂きます。
②当日、開演の10分前までに受付にお越し下さい。代金と引換でチケットをお渡しします。
この時間を過ぎますと、あらかじめご用意しておりましたお席にご案内できない場合がございます。
※キャンセル・日時変更はできません。
◎以下のサービスは劇場で承ります
お申込・お問い合せは座・高円寺チケットボックス TEL 03-3223-7300まで
*車椅子スペースをご利用の方は、前日までにお申し込みください(定員あり)
*障がい者手帳をお持ちの方は、座・高円寺チケットボックスでのご予約に限り1割引きになります。
*託児サービス(11月28日・12月2日・5日 各14時公演/定員あり・対象年齢 1歳~未就学児・1週間
前までに要予約)料金:1,000円
主催○有限会社グッドフェローズ
後援○杉並区
提携○NPO法人劇場創造ネットワーク/座・高円寺
座・高円寺 秋の劇場21 日本劇作家協会プログラム
文化芸術振興費補助金(トップレベルの舞台芸術創造事業)
フェスティバル/トーキョー15 連携プログラム
【燐光群最新作 『お召し列車』 ゲストと坂手洋二によるアフタートーク決定!】
11月30日(月) 19:00の部 小沼純一(早稲田大学教授、音楽・文芸批評家)
12月1日(火) 19:00の部 丹羽弘子 (足立区立足立小学校教諭)
12月2日(水) 14:00の部 深作健太(映画監督、脚本家、演出家)
12月5日(土) 19:00の部 ドリアン助川(作家)
12月には国内ツアーがあります ↓
【伊丹】12/11(金)~13(日)@AI・HALL(伊丹市立演劇ホール)
【岡山】12/17(木)@岡山市立市民文化ホール
【名古屋】12/19(土)・20(日)@愛知県芸術劇場
写真は、『パーマネント・ウェイ』より、渡辺美佐子
http://rinkogun.com/the_imperial_train.html
……………………………
座・高円寺フリーマガジンに以下のような記事を書いていました。
「『カウラの班長会議』で、オーストラリア・カウラの捕虜収容所で脱走事件のさい居合わせた、当時ハンセン病患者であった立花誠一郎さんと出会った。私の故郷に住む立花さんとの親交が始まった。昨年カウラ当地で上演したとき、彼がその時ここにいたという事実に、あらためて大きく揺さぶられた。
そして私は、国鉄により幾度となく実施された、ハンセン病患者を強制輸送するため設けられた特別列車=通称「お召し列車」運行の歴史を知った。
……私には列車の中を舞台に劇を作った経験がある。渡辺美佐子さん・串田和美さん共演の『いとこ同志』だ。今回は美佐子さんと、昭和と戦後について、決して忘れてはならない楔を打ち込むつもりで挑みたい。」 坂手洋二(座・高円寺フリーマガジン14号より
それにしても日本国家は総理大臣が国民に対してテロを仕掛けている状態だ。
警視庁の機動隊が辺野古に送られていることに強く抗議する。東京都民としても怒りを覚える。これはもうじっとしていられない。
吉村惠美子さんが亡くなった。第三エロチカ『新宿八犬伝・ベルリンの秋』で、奈落から舞台の床を跳ね上げて、スモークの煙の中をぽーんと飛び出したアンネ・フランク役だったエミリーは、あの頃まだ少女の面影だった。あれは三十一年前だという。『ライフ・バーゲン』『ハムレットシンボル』と、燐光群には二本に出てもらった。それも四半世紀近く前だ。加藤ちかなんかと一緒に飲んだくれていたことがあったが、あれはみんな二十代の出来事か。そのうちまたな、と言っているうちに、こんなことになってしまった。ご冥福をお祈りする。
『お召し列車』の稽古は座高円寺地下稽古場に入っています。
ラストシーンは、本当に今まで私がやったものの中でもかなり異例だろう。その部分の立ち稽古はこれからだ。芝居の全貌が反映して、しっかりと形成されるのには、まだまだ時間がかかるだろうが、それもたのしみだ。
幾つかのシーンが最初に思った印象とは違う温度になっていく。そう。私自身がそうであることを望んでいたはずだ。人と人の間に起きる出来事、に、期待している中で、必ず起きる原則のようなものがある。演劇が「人間の時間」であることの証左。
劇の中身とも関係あるが、親子とはなんだろう。半年もしない間に息子は就職で家を出ていく。二十二年も一緒にいたのだからそういう時期だ。
さて、隣の稽古場では劇作家協会の戯曲セミナーや、月いちリーディングも行われていて、協会事務局の面々や、鴻上尚史氏や川村毅氏、関美能留くんらも来ている。エレベータでは上の劇場でやっている清水宏くんとも遭遇。カムカムミニキーナの装置が面白そうで、覗きに行きたい。当たり前のように座高円寺が日本演劇のメッカとなっている。嬉しいことだ。
写真は、最新チラシの渡辺美佐子さん写真。被写体・美佐子の素敵さはいうまでもないが、加藤孝カメラマンの光線の美学!
以下、『お召し列車』上演情報です。
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燐光群最新作
『お召し列車』
もうこれ以上ひどいことがないっていうくらいのひどい目に遭ったら、勇気が出る。私はそうなの。
明治5年から現在まで、幾度となく特別運行されてきた「お召し列車」の歴史。
新たな東京オリンピックで海外からの来場者への「おもてなし」として再現された「お召し列車」。
その車輌の中で繰り広げられる、「果たせなかった思い出」をたどる旅。
渡辺美佐子+坂手洋二・燐光群による「鉄道劇」、最新作。
作・演出○坂手洋二
渡辺美佐子
円城寺あや 岡本舞 中山マリ 大島葉子 大月ひろ美
鴨川てんし 川中健次郎 猪熊恒和 大西孝洋 さとうこうじ
杉山英之 武山尚史 東谷英人 樋尾麻衣子 松岡洋子
宗像祥子 秋定史枝 川崎理沙 宇原智茂 根兵さやか
照明○竹林功(龍前正夫舞台照明研究所)
音響○島猛(ステージオフィス)
舞台監督○大川裕
美術○じょん万次郎
音楽○太田惠資
演出助手○城田美樹
擬闘○佐藤正行
衣裳○小林巨和 ぴんくぱんだー・卯月
舞台協力○森下紀彦
文芸助手○清水弥生 久保志乃ぶ 長谷川千紗
宣伝意匠○高崎勝也
協力○岩淵ぐるうぷ 浅井企画 無名塾 T-ARTIST青年劇場
DULL-COLORED POP
制作○近藤順子 鈴木菜子
Company Staff○古元道広 田中結佳 桐畑理佳 鈴木陽介
福田陽子 西川大輔 宮島千栄 橋本浩明 内海常葉 秋葉ヨリエ
齋藤宏晃
【東京】11月27日(金)~12月6日(日) 座・高円寺1
11/27(金)19:00~
11/28(土)14:00~
11/29(日)14:00~
11/30(月)19:00~
12/1(火)19:00~
12/2(水)14:00~
12/3(木)19:00~
12/4(金)19:00~
12/5(土)14:00~/19:00~
12/6(日)14:00~
受付開始◯開演の40分前 開場◯開演の30分前
前売開始○10月18日(日)【全席指定】
◇一般 4,000円(なみちけ使用可)
◆劇団特別割引(劇団予約・燐光群オンラインチケット扱いのみ)
一般 3,600円 ペア 6,600円
U-25(25歳以下)/大学・専門学校生 2,500円 高校生以下 1,500円
※学生・U-25は、前日までにご予約の上、当日受付にて要証明書提示。
◆燐光群オンラインチケット(学生券を除く)
http://rinkogun.com
24時間いつでもホームページ上でご予約頂き、セブンイレブンでチケットをお受け取り頂けます。
お支払いは現金(セブンイレブン)、またはクレジットカードとなります(手数料はお客様負担)。
※会員登録(無料)が必要です。
◆ご予約・お問合せ○燐光群/(有)グッドフェローズ
03-3426-6294
ticket-rinkogun@ee.alles.or.jp
①<お名前/電話番号/希望日時/チケットの種類と枚数>をお伝え下さい。
こちらからのお返事を以てご予約とさせて頂きます。
②当日、開演の10分前までに受付にお越し下さい。代金と引換でチケットをお渡しします。
この時間を過ぎますと、あらかじめご用意しておりましたお席にご案内できない場合がございます。
※キャンセル・日時変更はできません。
◎以下のサービスは劇場で承ります
お申込・お問い合せは座・高円寺チケットボックス TEL 03-3223-7300まで
*車椅子スペースをご利用の方は、前日までにお申し込みください(定員あり)
*障がい者手帳をお持ちの方は、座・高円寺チケットボックスでのご予約に限り1割引きになります。
*託児サービス(11月28日・12月2日・5日 各14時公演/定員あり・対象年齢 1歳~未就学児・1週間
前までに要予約)料金:1,000円
主催○有限会社グッドフェローズ
後援○杉並区
提携○NPO法人劇場創造ネットワーク/座・高円寺
座・高円寺 秋の劇場21 日本劇作家協会プログラム
文化芸術振興費補助金(トップレベルの舞台芸術創造事業)
フェスティバル/トーキョー15 連携プログラム
【燐光群最新作 『お召し列車』 ゲストと坂手洋二によるアフタートーク決定!】
11月30日(月) 19:00の部 小沼純一(早稲田大学教授、音楽・文芸批評家)
12月1日(火) 19:00の部 丹羽弘子 (足立区立足立小学校教諭)
12月2日(水) 14:00の部 深作健太(映画監督、脚本家、演出家)
12月5日(土) 19:00の部 ドリアン助川(作家)
12月には国内ツアーがあります ↓
【伊丹】12/11(金)~13(日)@AI・HALL(伊丹市立演劇ホール)
【岡山】12/17(木)@岡山市立市民文化ホール
【名古屋】12/19(土)・20(日)@愛知県芸術劇場
写真は、『パーマネント・ウェイ』より、渡辺美佐子
http://rinkogun.com/the_imperial_train.html
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座・高円寺フリーマガジンに以下のような記事を書いていました。
「『カウラの班長会議』で、オーストラリア・カウラの捕虜収容所で脱走事件のさい居合わせた、当時ハンセン病患者であった立花誠一郎さんと出会った。私の故郷に住む立花さんとの親交が始まった。昨年カウラ当地で上演したとき、彼がその時ここにいたという事実に、あらためて大きく揺さぶられた。
そして私は、国鉄により幾度となく実施された、ハンセン病患者を強制輸送するため設けられた特別列車=通称「お召し列車」運行の歴史を知った。
……私には列車の中を舞台に劇を作った経験がある。渡辺美佐子さん・串田和美さん共演の『いとこ同志』だ。今回は美佐子さんと、昭和と戦後について、決して忘れてはならない楔を打ち込むつもりで挑みたい。」 坂手洋二(座・高円寺フリーマガジン14号より
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