Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

駅弁を買わない派の私だが ②

2021-09-11 | Weblog

駅弁を買わない派の私だが、八月末、京都入りの日、品川でシウマイ弁当を買ってしまった。なんとなくそうした方がいいという予感があったのだ。

その日、ばたばたと急な事柄が入ってきて、出発が遅れた。そして、案の定、未解決のことが多々あり、京都に着いて開演前も、連絡をたくさんしなければならなかった。

シウマイ弁当を食べていなければ、そのまま何も食べず終演時になってしまっていた。勘は当たったのである。

崎陽軒のシウマイや弁当は種類が多々あって、炒飯弁当が好きな人もいるようだが、やはりシウマイ弁当が根強い人気である。マニアが身近にもいる。

シウマイ弁当といいながら、シウマイは五個しか入っていない。唐揚げ、マグロの照り焼きが入っていて、それが評判がいい。タケノコの甘煮は、賛否両論で、絶対に食べない、という人もいる。杏は微妙で、おかずなのかデザートなのか意見が割れ、いつ食べるのか、諸説あるところである。ごはんの炊き方を褒める人もいて、崎陽軒自身が醒めてもおいしいご飯だと自己宣伝もしている。

駅弁として食されるときは、バカンスの旅であれば、酒の肴として多彩なおかずが讃えられるのだろう。酒を飲まないときは、ご飯の量に対しておかずが多く、贅沢な気持ちになる。

崎陽軒は台湾に工場を持つようになったと聞くが、和製シウマイの評判はどうなのだろう。

そもそも中華料理圏の人々は、餃子やシュウマイなどの点心をおかずとしてご飯を食べる日本人を笑うのであるが、それは、おにぎりをおかずにごはんを食べるようなものだからだということだ。

ラーメンライス、お好み焼き定食、焼きそば定食は、私も気が進まない。だが、焼きそばパン、スパゲティパンになってくると、やってはいけないことをやっているという、もはや背徳感がある。パンと麺の食感が出会うところに、ソースの味とその倒錯した食感だけでわしわしとパンを食べているという事実は、必ず人を後悔させる。

と、東海林さだお風になってしまったところで、この件はこれまで。

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 岡山芸術創造劇場プレ事業、... | トップ | 「9.11」から、二十年 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事