Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

「感染防止徹底宣言」よりも、「世田谷モデル」の広域化を

2020-07-31 | Weblog
本日の新規感染者数、463人の、東京。
つい数分前のニュースの速報で、安倍首相は相変わらず「高い緊張感」を持っていると言いはするけれども現状を棚に上げたまま、「徹底検査を」「必要な対応を」やっていく、と、言ったという。
いや、それをやってこなかったから、今の状態があるんじゃないですか。

保坂展人世田谷区長は、児玉龍彦東大先端研名誉教授らと連携、ニューヨークの検査体制に学んで「誰でもいつでも何度でも」を合い言葉に、PCR検査のハードルを思い切り下げ、大量に検査を拡充する「世田谷モデル」の実現に向け動き出した。
世田谷区医師会が新型コロナウイルスの検査体制の拡充のため、1日当たり最大で1千件のPCR検査ができる検査機の導入を検討している。検査機が24時間稼働、最短3時間ほどで結果が出るようになるという。
感染者の急増で看護師・事務職員などの確保も課題というが、保坂区長は「いずれ1日数千件規模の検査ができる仕組みを構築し、感染リスクの高い保育士や介護スタッフらへの定期検査も実施したい」と話している。民間検査会社の活用も考えているという。
財源や宿泊療養施設についても、ふるさと納税等の活用も考えているらしいが、当然ながら都や国にも協力を求めていくという。

保坂区長は『天神さまのほそみち』のアフタートークに登壇してくださったときにも、その方向にあることは示唆していたが、本気で踏み出したのである。
実効力のある区長であると同時にユーモアのセンスも豊かな保坂さんは、そのアフタートークの最後に、ご自分の名前が「展人」で、子供の頃のアダ名の一つが音読みの「テンジン」であったことから、タイトルの「てんじんさま」との絡みで、「実はきょうは私に関係の深い題名だと思って来たのです」という締めのオチを披露してくださった。
演劇の街・下北沢が、世田谷区にあって、ほんとうによかった、と思う。

ところで東京都では、新型コロナウイルス感染症拡大防止策の一環として、「感染防止徹底宣言」を行い、チェックシートに入力した事業者に対してステッカーの発行を行っているという。
自己申告で、何らかの客観的な審査があるわけではない。
で、都民が安心して利用できる施設であることを告知するため、東京都のホームページ上で、「感染防止徹底宣言ステッカー」を掲示している施設の公表も行うことになったそうだ。
もの凄い数になるはずだが、何か意味があるのだろうか。

劇場・音楽堂のチェック項目は以下の通り。
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/008/429/01.pdf

たいていの劇場・団体は、既にそのようにしていると思う。

都にも国にも、口先だけの「徹底検査」予告や、やってる感だけの「感染防止徹底宣言」よりも、「世田谷モデル」の広域化を考えて頂きたいものである。
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