Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

想田和弘監督最新作『五香宮の猫』観ました !

2024-07-25 | Weblog
想田和弘監督の最新作『五香宮の猫(ごこうぐうのねこ)』観ました!
瀬戸内海の小さな港町・牛窓の、猫と人間の営みが描かれております。

想田和弘監督・柏木規与子プロデューサー夫妻は、27年間暮らしたニューヨークを離れ、牛窓に在住。もう三年になるかな。私の実家も牛窓なので、牛窓でもお目にかかったりしております。
ただ、お二人は牛窓在住三年といっても、既に牛窓では、傑作『牡蠣工場』(15)や『港町』(18)と、二作品が作られています。

観察映画というと、淡々としたものを想像されるかもしれないが、時にドラマティックである。
鎮守の社・五香宮は近年、多くの野良猫たちが住み着いたことから“猫神社”とも呼ばれているらしい。糞尿被害や不妊手術といった猫たちとの問題への取り組み、人間側の高齢化の現実も描かれている。もちろん子供たちの楽しい姿も。
夫婦別姓裁判でも知られる想田・柏木夫妻だが、規与子さんは牛窓で太極拳を教えたり、お二人で古い蔵をその稽古等にも使えるように改装したり、牛窓の街の人たちと、いきいきと暮らしている。想田監督が「カメラマン?」「監督?」と牛窓の人たち子供たちに突っ込まれるやりとりも楽しい。

何しろ私は映像に写されている場所が牛窓のどこか、だいたいわかってしまうので、普通の観客とは違う見方をしてしまっているところもあるはずなのだが、私の実家は山側で、海縁りの街のことは知らないことも多く、新たな発見もあり、楽しい。
ドキュメンタリーだけどしっかりとストーリー性を感じさせるところもあり、さすがである。

チラシデザインは牛窓在住のデザイナー・吉野有美さん。
「猫好きの方はもちろん、そうでない方も、猫も杓子も、みなさんぜひご覧ください!」とのことです。


公開情報
10/19(土)より[東京]シアター・イメージフォーラム、[大阪]第七藝術劇場、10/25(金)より[岡山]シネマ・クレールほか全国順次公開

書籍情報
想田和弘著 フォトエッセイ集「猫様」(発行:ホーム社/発売:集英社)10月18日(金)刊行予定

公式サイト
https://gokogu-cats.jp/
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