Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

宮城康博氏 48時間の発言

2015-01-28 | Weblog
現在の沖縄・辺野古については、あまりにも信じがたい暴挙が続き茫然とする。
私が私感を記すより現地の宮城康博氏の声に耳を傾けたい。

ご本人の承諾を得てフェイスブックに記されているこの間の48時間の彼の発言の断片を並べる。
フェイスブックをなさっていない方もいらっしゃるだろうからだ。

私のブログを情報収集手段にしてくださっているという海外の方がいらっしゃるが、最近書き込めなくて申し訳ないと思う。日本はこんなになってしまっている、という現実をまずは沖縄からの声でお伝えしたい。

これらの宮城氏の発言は、この「48時間」の間に出されたものだ。
おそろしい時代の転換が無茶苦茶な速度で、最悪の手段で、なされようとしている。
食い止めるために何ができるのか。
私の意志は今はまず宮城氏と共にあることを確認し。とにかく拡散を続ける。


……………………………………


おたふく風邪の完治証明と、インフルエンザの検査結果を待つ。断絶し繋がり先は見えない。

小思考メモ
◎辺野古・大浦湾の海域に大きく広げられた「臨時制限区域」はキャンプ・シュワブという在沖米海兵隊基地の拡大である。
◎米国の軍事政策の施政権下にあった沖縄で、米軍が自由使用していた状況を施政権の日本国返還後も継続できるように定めた日米合意「5.15メモ」があるが、その措置よりも使用範囲を拡大する日米合意である。
◎施政権返還後、日本国の一県になった地方自治体である沖縄側の意見はなにひとつ聞き入られることなく、「日米合同委員会」で勝手に合意された措置である。
◎「臨時制限区域」はシュワブ海岸から50mという立ち入り制限区域が、最大で2kmまで拡大されている。日本政府は、制限区域への立ち入りは「刑特法」の対象である違法行為だという。
◎沖縄県民の意思を人権を無視したそれらの措置に納得できない市民は、「市民的不服従」の行為として、臨時制限区域内に立ち入り抗議の意思を示し続けている。
◎近代国家と法、憲法と国家行為、統治の在り方、民主主義、すべてを根底から問う市民の「表現の自由」が行使されている「現場」がまさしく、辺野古・大浦湾の海である。
◎「刑特法」と発言し「市民的不服従」を弾圧しつつ、いまだに「刑特法」を適用しないのは、国家による「表現の自由」への配慮などではなく、自らの行為の正統性への確信がないからだ。国家の「権威」は沖縄で大きく揺らいでいる。
◎国家の「権威」「法」は、民衆の絶え間ない抵抗と「市民的不服従」の挑戦に晒されている。それは民主主義国家として立憲主義の国家として健全な姿である。
◎沖縄を軍事植民地の如く扱う、日本国政府、日米両国政府のあり方が大きく問われている。

具体的に動くこと。その動きがない限り、動いているとは認識されない。
沖縄は、日本国政府の辺野古新基地建設の埋立を承認した。
現段階ではその事実しかない。
新しい県知事は、公約で反対と阻止を表明しているが、その動きは遅々としている。これは政治であり、その遅々としていることが送るシグナルに反応する政治がある。
26日、県知事は前知事が行った埋立承認を検証する委員会立ち上げを明言し、検証中は海上作業を中断するよう要望した。まだ、埋立承認は取り消しも撤回もされていない。
現状では、日本国政府が海上作業を中断する可能性は皆無と認識せざるえない。

シュワブゲート前からの緊急報告。-
--
現状の報告です!
下ゲートにて抗議活動中です!
山城さん、ヤスさん、先頭に立っているので情報の発信をします、
資材を積んだトレーラーを確認したとの事です!機動隊の人数もいつもと違い続々増えてます、今からでも来て下さい、今50人いません!
遅らせても止める事はできません!
お願いします。

(現地報告)
シュワブゲート前、弾圧が強行が、沖縄への人権蹂躙が、行われる直前。


翁長知事への闇雲の信頼も、先入見だらけの誹謗も揶揄も、ともにどうしようもない。
遊んでるんじゃない。現実を動かすんだ。

シュワブゲート前に機動隊とトレーラーが進撃し市民県民と対峙しているあいだに、大浦湾海上に大型台船を配置する。日本国政府・沖縄防衛局の2015年1月26日真夜中深夜から27日未明にかけての、沖縄県名護市辺野古での作戦。
国体護持のための「沖縄戦」進行中。

少女が3人の海兵隊員にレイプされて20年。その後、沖縄戦時に米軍が造った普天間基地を辺野古に移設するSACO合意がされて19年、名護市で市民投票が行われて18年。県知事が海上作業中断を要請してから1日。昨日、大浦湾に大型台船が入った。
70年前は遠い昔で、なかったことにされるような過去ではない。
沖縄戦時の人の足跡を辿りながら、とてつもない胸騒ぎと哀しみと怒りに動揺している。すこし中断して、深呼吸する。

〈全基地即時閉鎖〉
ここにしか出口はないんだろう。
日米両政府に、沖縄の意思を伝えるには。

翁長県知事は節度を持って毅然と日本国政府に相対している。その翁長県知事への日本国政府の対応は、あまりにも露骨に疎外し聞く耳を一切持たない対応である。これは県知事としての翁長さんへの失礼ではなく、翁長さんを大差で県知事へと押し上げた沖縄県民への態度であることは論を待たないし、沖縄県民はとても傷つき、もうすでに忍従の限度を超えていると言っても過言ではない。
昨日の、翁長県知事からの海上作業中断の要請に対しての日本国政府の応答は、大浦湾への未明の大型台船投入である。新聞報道によると翁長県知事はこの事態に対して「とても残念だ。「大変残念だ。県もできる限りのことをしてこれに対処していきたいと思う」と述べたということである。
翁長さん、沖縄県としての「できる限りのこと」とはなにがあるんでしょうか。「これに対処」の「これ」をどのように認識するのかによるのでしょうが、今日のこの事態での「これ」は、沖縄県がなにを言おうと行おうと、辺野古新基地建設は粛々と進めるという日本政府の意思でしかない。その意思を受けて、沖縄県の「できる限りのこと」とはなんなんでしょうか。ありていの抗議では聞く耳持たない、要請にも応じない、協議などする気はさらさらない相手に対して、「できる限りのこと」はなんなんでしょうか。
沖縄の米軍基地は、日本国内の他府県の米軍基地と違い、その土地のほとんどが民公有地です。それらの契約をすべて拒否して、これ以上、沖縄を無視し蔑ろにし虐げる日米安全保障条約体制に、沖縄は協力できないという意思を示すことではないでしょうか。
「全基地即時閉鎖」を要求すべきです。そうすることでしか、日本国政府が、いまげんざい、沖縄に対して行っている自身の暴力の酷さを省みることはないし、沖縄の声を真摯に聞き、国家安全保障について真摯に考えることはないでしょう。
私は、いち県民として、1997年に名護市民として市民投票に一票を投じた主権者のひとりとして、翁長県知事に政府に対して「全基地即時閉鎖」要求をしていただくようお願いします。

日曜日は、こどもたちのおやつにポーポーを焼いた。いつもよりすこし黒糖粉末を多めにいれて甘くした。こどもたちは大喜びだった。今日の晩ご飯のおかずは、ハンバーグにした。ミルクで湿らせたパン粉をいれて、なかにチーズを埋めたらふんわりとおいしくできた。こどもたちは大喜びだった。こんなことぐらいしか、してあげられることがない。とてもつらい。ほんとうに日本政府は酷い。

何度もカットして、投稿を躊躇してたのをここに置く。
【怒ってる】
法的瑕疵があるかないかの検証なんて後回しでいいんじゃない。沖縄県知事はとにかく埋立承認の撤回を宣言しちゃいなよ。知事選も衆院選も、民主主義の根幹である選挙で我々沖縄が意思を示しているのに、無視し踏みにじり陵辱する政府行為を前に、悠長な検証なんてやってる場合じゃないっしょ。明日には、大浦湾にトンブロックが沈められ、破壊されるんだよ。沖縄県がこの事態を食い止めるための「できる限りのこと」とは、そのことでしかないんじゃないの。訴訟でも何でもしてもらおうじゃないか。全世界に、沖縄の主張を聞いてもらおうじゃないか。
---
新しい沖縄県政が訴訟や諸々のことを考慮し真摯に慎重にコトを運ぶのは理解する。その上で、検証結果が出るまでの間、どのように対処するかできるかを考えておくべきだと言ってきた。
政府が、ここまで頑迷に沖縄を無視し陵辱する態度で臨むとは、県知事選挙時にも衆院選挙時にも私は思わなかった。政府も選挙に影響を与えないように、海上作業を中断していた。私たちは選挙で民意をしっかり示すことに一縷の望みを希望を託した。選挙結果が出たら、政府は中断していた作業を再開し、選挙結果など意に介さず「粛々」と進めるという。
今日、この事態に直面して、沖縄はどうできるというのか。これは日本国政府による白昼堂々の沖縄レイプである。唾棄すべき暴力以外のなにものでもない。海保の海猿やゲート前の県警が、具体的にふるっている暴力は、この暴力の顕現以外のなにものでもなく。暴力者たちは、国家権力の権威に従わない沖縄の市民・県民は、理解に苦しむ過激派か野蛮人ぐらいにしか思っていない。私たちは理性ある人間としての尊厳を否定され傷付けられ、血を流し続けている。
沖縄県は「できる限りのこと」をしなければならない。選挙時と、現在では状況は違う。
悠長なことは言ってられない。

【米軍普天間飛行場移設】
穀田恵二氏(共産) 沖縄県名護市長選、県知事選、総選挙で名護市辺野古への新基地建設反対を掲げた候補が勝利した。建設は断念するべきだ。
首相 選挙結果はいずれも真摯(しんし)に受け止めたい。(普天間飛行場の)辺野古への移設は沖縄の負担軽減に十分資するものだ。政府の姿勢が民主主義に反するとは考えていない。

「真摯に受け止めたい」(が受け止めるわけにはいかないし、受け止める気はない)
「民主主義に反するとは考えていない」(当然ではないか、国会の多数派が国の方策を決めるのが民主主義であって、沖縄は少数意見でしかない)
多数による専制が民主主義だと短絡され、差別が開き直っている。


県知事選挙も衆院選挙も、沖縄県民の民意の結果など、なんの意味も成さずに、辺野古新基地建設が強行されるというのは、国家による沖縄への常軌を逸した差別でありジェノサイドの如き弾圧。まじめなはなし、この数日で心身に支障を来している県民は多い。日本国政府は犯罪的。
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2 コメント

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Unknown (内海治夫)
2015-01-29 10:40:44
初めてコメントします。
フリーで音楽活動・企画をしております。

色々な方が沖縄で苦境に立たされている情報を見て
この国(政権)の異常さを感ぜずにはいられません。
政権のみならず、マスコミもこぞって報道をせず
情報をひたすら隠している現状が有る事を実感してます。

沖縄から遠く離れている人間が出来る事、それは
情報提供くらいしか出来なので申し訳無いのですが
とにかく情報を流して世間に知らしめる事だと思うので
以下に記しておきます。
ネットジャーナリストとして特異な活動をしている方で
過去の不正選挙や3.11の事などを独自にひも解き、
特徴ある活動を続けています。(面識は有りません)

連携して、情報拡散する為の手段となれば幸いです。

<リチャード・コシミズ twitter>
http://blog.goo.ne.jp/sakate2008/e/8435adad77e49ba70064e7cd264a22bf/#comment-form

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この記事の転載をさせていただきたいのですが。 (レア眞海)
2015-01-30 10:21:27
辺野古について、そして辺野古のみならず、沖縄の方々が押し付けられてきた数々の理不尽なことについて、記事を書いてきました。この記事を転載させていただきたいのですが、いかがでしょうか。
返信する

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