Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

普天間の凧とパレスチナの人形

2012-10-27 | Weblog
普天間での「ヘリパット抗議のたこ揚げ」について政治家や役人からいろいろと、したり顔の批判が出ているようだ。たこは危ないからやめろと言うのだ。まったく本末転倒である。そもそも市民のための公園でたこ揚げもできないような接近した所に基地があるのがまずおかしいのだ。凧を視認して操縦をまちがえるようなプロのパイロットはいない。そして、あの大きなオスプレイのローターにたこ糸が絡まって墜落することもありえない。回転部分に触れたら、人間の胴体も真っ二つだろうと、多くの人達が言っているとおりだ。すべては「ためにする」禁止の言い訳である。沖縄国際大学のヘリ事故の後は障害物浮遊についての米軍基準があるからこそ高度越えアドバルーンでの抗議というか抵抗をしたのだ。米軍に対して「自分で作ったルールを守りなさい」ということである。そもそも「行き過ぎ」論じたいがおかしい。「抗議は重要だが、過激になりすぎると不測の事態が起きかねない」という人がいるが、「不測の事態」は今まさに基地の町でとっくに起きているのである。……二年前の『3分間の女の一生』で竹下景子・円城寺あや・大西孝洋と共演する「三分間人形劇」を一緒に作った秋葉ヨリエたちが、昨年東北の被災地でも上演した短篇人形劇(もちろん三分なんてことはないですよ、三十分)を持ってパレスチナへ行くことになった。私も映像をちょこっと見ただけで内容はよくわからないのだけれど、人形劇ならではの、あまり言葉に頼らない表現のものなのだろうと思う。「パレスチナで人形劇。東北被災地に捧げた短編を、戦争被災国の地で上演させて頂きます」というメッセージ。今月28日から11月4までの旅。ヘブロンのイエスシアターとベツレヘムのハンダラ文化センターなどで上演される。
直截な言葉で語ることのみでなく、凧や人形といったものが、いろいろな現場に存在することじたいに、いろいろな可能性があると思う。

人形劇情報は以下の通り。写真はそのポスター。

glasio bluo's puppet performance in Palestine 2012
***Free Intermission***
Yes Theatre (Hebron)
10・30(Tue) 5pm Performance (30min)
10・31(Wed) 2pm Workshop for Educators
5pm Performance (30 min)
Handala Beit Jibrin Cultural Center
Al-azzeh Camp, Bethlehem
11・1(Thu) 5pm Performance (30min)
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