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“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

やはり選挙は大切だ 宮古島、SLAP訴訟への道程

2019-09-16 | Weblog

宮古島・下地敏彦市長らの保守勢力は、陸自配備と弾薬庫建設を強引に進めてきた。ここに来て、騙し討ちのように火薬庫も作る計画を明らかにした。一部地権者と8月末に売買契約を結び、現段階で全19ヘクタールのうち11ヘクタールを取得、今月下旬に住民説明会を開き、10月にも造成工事に着手する方針だという。

その宮古島では、宮古島市が市民6人に対し、損害賠償を求める訴訟を画策。理由は、市民が市長らを相手取って別途起こした住民訴訟で「虚偽の事実を繰り返し主張して、市の名誉を傷つけた」としている。その住民訴訟では、不当放棄されたごみを撤去するために、市が業者と結んだ契約について市民たちが、「ごみの量を過大に見積もって不要な支出がされた」として、下地市長らに対し、相当額を市に返還するよう求めたものだ。訴訟に先立ち、市の担当職員と業者が、回収したごみの量を水増しして市や議会に報告していたことが明らかになり、市長自身が謝罪しており、事業費の妥当性に市民が疑問を持つのは当然だ。裁判所は「契約金額は市長の裁量権の範囲内だった」と市民の請求を退けたが、業者に対する市の監督・検査のずさんさなども指摘されているという。 

市民がそうした自治体の杜撰さをチェックしようとする動きを、市が拒否するのは、おかしい。自治体や国が市民の批判を抑えむために裁判を仕掛ける、かつて高江住民を苦しめたのと同じ、「スラップ訴訟」である。

議長を除く市議22人にアンケートを実施した結果、与党全15人と中立の2人は無回答だったという。圧倒的多数の与党議員に支えられた「下地王国」が揺らいでいる。

というか、下地市長は市民を裏切り、憲法上見てもあり得ない動きをしたわけだから、リコールされて当然である。

3年前の宮古島市長選・市議補選で、私は、故あって石嶺香織市議候補の応援に行ったのだが、結果的に、下地市長に対抗する奥平候補を応援することにもなった。石嶺さんは通ったが、奥平さんは僅差で敗れた。あの時、奥平さんが勝っていれば、この酷い自衛隊配備も、こんなSLAP訴訟騒ぎも、なかったはずだと思うのだ。

やはり選挙は大切だ。

 

 

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