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“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

『地の塩』翻訳者の田中壮泰さんがトークゲストの回は、6月30日(日)14時公演 『地の塩、海の根』

2024-06-18 | Weblog
『地の塩』翻訳者の田中壮泰さんがトークゲストの回は、6月30日(日)14時公演です。

本公演のチケットをお持ちの方、ご予約の方は、アフタートークにお入り頂けます。

田中壮泰さんとの出会いは、『地の塩』という作品と出会ったさい、その翻訳者と演出者として、である。2022年6月22日に大阪城野外音楽堂で行った、ロシアのウクライナ侵攻に反対するイベントで、関西の演劇人たちと「ウクライナの反戦小説」のリーディングをやることになったという経緯だ。
『地の塩』という小説じたいも未完のまま終わっているが、そのときも今も、田中さんの翻訳もまた、未完のままなのである。で、その翻訳に沿って台本を仕立てるという過程は、田中さんと頻繁に連絡を取り合っての共同作業であり、そのコミュニケーション自体が、たいへん刺激的だった。「塹壕の外の東部戦線」という論文に顕著に現れる田中さんの論理性と意志と潔い判断力、そして矛盾や混乱をそのものとして捉えるタフネスは、この翻訳にも反映されている。
東京に来ていただいて、アフタートークをご一緒できるのは、とても楽しみである。


田中壮泰氏翻訳による、ユゼフ・ヴィトリン作『地の塩』は、年内に松籟社から発刊予定です。



〈 田中壮泰さんプロフィール 〉
「地の塩」翻訳者。龍谷大学、東海大学非常勤講師。
立命館大学先端総合学術研究科修了(学術博士)。専門はポーランド文学、イディッシュ文学、比較文学。論文に「塹壕の外の東部戦線――ゴンブロ―ヴィチ、ヴィトリン、ロート」(『異貌の同時代―人類・学・の外へ』以文社、所収)など。共訳にキャロル・ギリガン『抵抗への参加――フェミニストのケアの倫理』(晃洋書房)、ヤヌシュ・コルチャク『ゲットー日記』(みすず書房)、ドヴィド・ベルゲルソン/デル・ニステル『二匹のけだもの/なけなしの財産』(幻戯書房)など。



https://rinkogun.com/portfolio/20240621_chi_no_shio/




※   ※   ※   ※   ※   ※   ※   ※   


燐光群『地の塩、海の根』
作・演出 坂手洋二
6月21日(金)〜7月7日(日) 下北沢 ザ・スズナリ


燐光群は、2023年、燐光群創立40周年記念公演として『ストレイト・ライン・クレイジー』『わが友、第五福竜丸』の2作品を上演、両作とも好評を博すことができました。
新たな一歩となる2024年第1作『地の塩、海の根』を6月21日(金)より下北沢ザ・スズナリにて上演致します。
燐光群は2013年、ウクライナで『屋根裏』を上演しています。

その小説を読みたい、と少年は言った。
ただ、ロシア語になっている翻訳では、読みたくないのだと。
ユゼフ・ヴィトリンの幻の小説『地の塩』のリーディングをするため、集められた人たち。
彼らもまだその小説を読んではいなかった。



ユダヤ系ポーランド作家ユゼフ・ヴィトリンによる現ウクライナ地域の第一次世界大戦時の民衆の苦悩を描いた反戦小説『地の塩』。世界的に知られていますが日本では未紹介でした。
ロシアによるウクライナ侵攻直後の2022年6月22日、大阪城野外音楽堂で、非戦イベントが行われ、「渋さ知らズ」の演奏や、様々な舞踊と共に、この小説をもとにした「非戦リーディング」が関西の演劇人と坂手洋二により、実施されました。
あれから二年、ロシアの侵攻は依然として続き、イスラエルによるガザへの攻撃も激化しています。混迷する世界で、私たちにとって必要な演劇とは何かを考え、新たな劇世界を提示してゆきます。ジャーナリスティックな視点と今日的な課題を劇世界へと昇華させる、坂手洋二の書き下ろし新作にご期待ください。

ユゼフ・ヴィトリン作『地の塩』は、田中壮泰翻訳により、年内に松籟社から発刊予定です。




CAST
森尾舞 南谷朝子 土屋良太 円城寺あや
鴨川てんし 川中健次郎 猪熊恒和 大西孝洋
樋尾麻衣子 武山尚史 大対源 徳永達哉 瓜生田凌矢
尾形可耶子 西村順子 坂下可甫子 高木愛香 青山友香
声の出演 = 中山マリ



STAFF
照明○竹林功(龍前正夫舞台照明研究所)
音響○島猛(ステージオフィス)
舞台監督○森下紀彦
美術○じょん万次郎
衣裳○小林巨和
擬闘◯山村秀勝
演出助手○水野玲子
進行助手○宅間脩起
文芸助手○清水弥生 久保志乃ぶ
衣裳助手○樋尾麻衣子 中山マリ 遠藤いち花
人形制作○秋葉ヨリエ
インターン○山本一翔
舞台収録・写真撮影○姫田蘭
宣伝意匠○高崎勝也
協力○田中壮泰 常田景子 名取事務所 浅井企画 アットプロダクション プロダクション・タクト 公益財団法人セゾン文化財団 高津装飾美術
制作○ Caco 尾形可耶子 島藤昌代
Company Staff○内海常葉 桐畑理佳 田中結佳 鈴木陽介 宮島千栄
主催○有限会社グッドフェローズ



【全席指定】
般前売 3,800円 ペア前売 7,000円 当日 4,200円
*U-25(25歳以下)/大学・専門学校生 2,000円
*高校生以下 1,000円 *印:当日受付にて要証明書提示。
障がい者割引 3,000円(ご同伴者3,000円)リピート割引1,900円
障がい者割引・リピート割引は劇団のみ受付
*21日(金)はプレビュー。一律3,000円。(人数限定・全席自由席・撮影等あり)
*未就学児のご入場はご遠慮下さい。



詳細情報はこちらを御覧ください。

https://rinkogun.com/portfolio/20240621_chi_no_shio/

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