Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

中山マリ 一人芝居 + α 『あい子の東京日記』稽古 サバイバル中!

2019-03-11 | Weblog

中山マリ 一人芝居 + α 『あい子の東京日記』稽古 サバイバル中! である。

サバイバルっ、って、そりゃ、こんな稽古、私は生まれて初めてだからである。

鴨川てんし 一人芝居 『生きのこった森の石松』は、いちおう、台本はある。まあなんとか「台本のある芝居」として途中まで完成した。劇としての様子に得心がいったらしい鴨川さんが毎日あまりに楽しそうなので、他の劇団メンバーは、ちょっと嫉妬している。こちらを御覧ください。→

https://blog.goo.ne.jp/sakate2008/e/b1f62baee7288688919cbb44f9ca30f2?fbclid=IwAR1u-QrrJfYQhHjTtNONJzKxl5VP3vRMXpzq_PR3I8_Zp1rpV47Zu_nGqoM

 

中山マリ 一人芝居 + α 『あい子の東京日記』は、もう、中山マリやりたい放題の芝居である。しかし、「やりたい放題」ほどシビアなものは、ない。

この劇も、もう十五年も前からマリさんと相談してきた。

まあ、要は、中山あい子の小説の朗読をメインに置けば、なんでもあり、で何かできるんじゃないの、という甘ーい考えのところからスタートしている。もちろん、だから当然、マリさんの母、日本の「中間小説」のチャンピオン・作家中山あい子の世界が、存分に展開されている。彼女の小説やエッセイから、娘マリが自在に言葉を引き出すのである。

中山あい子さんは、二十世紀末、作家としての読者は少なくなってしまっていたが、「笑っていいとも」に引き続き放送される番組「いただきます」のレギュラーの白髪のおばさんとして、一世を風靡したりもしているのである。思い出してくださいましたか。

マリさんが母あい子と自分の関係の体験談、そしてあい子の作品世界から、自分がやりたいもの、感じたこと、等、アイデアを出し、自分流にやってみて、というところから始まっている。

私は戯作者的にそれをまとめた、という感じには、なりにくい。もう。「あんたがやりたいことは、ひょっとしたらこういうことじゃないかねー」という言い方で、何とか場をまとめようとするのが関の山、の存在である。演出助手の村野玲子が、必死にマリさんに個人的に張り付いていろいろ聞き出したりまとめたりもしてくれているのだが、もうその全部には、つきあわない。

稽古は、する。私の仕事は、ただの猛獣使い、である。

相手は猛獣なのだが、私はサファリパークの檻からずっと出て、何とかならんものかと、悶々とたたかっているが、いつ食われちゃうかわからないので、油断大敵なのである。

中山マリの果敢な挑戦、は、私たち全体の挑戦、でもある。

 

ちなみに、もうネットに出てしまったから言うけど、 「+ α」に位置するのが、今年の劇団研究生たち四人+マリのパートである。

こいつがまた本当にもう。猛獣と新人である。美女と野獣どころではない。

 

撮影・古元道広。 母のお下がりの服で登場するマリ。

 

3月19日(火)・20日(水) 23日(土)・26日(火) 下北沢ザ・スズナリ

 

http://rinkogun.com/ReMemory_1.html

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