Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

『カウラの班長会議』戯曲掲載

2013-04-26 | Weblog
『カウラの班長会議』を見逃された皆さん。『カウラの班長会議』の戯曲が掲載されている「シアターアーツ54号 2013春」が、発売中である。年間回顧のさまざまな特集号である上に、戯曲が二本で、分厚い。文字通り、読み応えのある一冊である。突筆すべきは、『宇宙みそ汁』の清中愛子が、「劇評家が選ぶ2012優秀新人アーティスト」の最多票(2票だが)を、獲得していることだ! ……稽古。入り方に個人差があって、なかなか足並みが揃わない。そういう時期ではあるだろう。方言問題もクリアしていかねば。……幾つか戯曲を渡されたり新たに届いたりしていて、読まねばならないのだが、なかなか時間がない。というか、集中して他者の言葉を受け止めるのには、不向きな状態の時もある。……「NEWS23」のスクープ。鹿児島南大隅町に福一の放射能廃棄物の最終処分場を作る計画について、森田俊彦町長と、民主党の原子力部門担当の細野、仙谷らが、密かに会っていたことなどがわかる。そして同町長が原子力関係施設設置の委任状を「書いたんでしょうね」と認めた。結局は詳細も白状し、町長就任当初に書いていた。「前の町長も書いた」そうである。誘致推進派に押しきられたのだというが。しかしこれは「原発関連施設は作らない」という彼の公約とは反する。そしてこれまで否定していた、細野、仙谷ら当時の政府側からの最終処分場設置の打診は、あったのだ。この報道が、民主党政権下のことであり、結局同じことをやるつもりに違いないにも関わらず自民党を利することになるのではないかという気もする。それにしても放射能を逃れて九州に引っ越した人たちは、この騒動に、さぞかしうんざりしていることだろう。……「NEWS23」は今日もこのスクープの続報を出すという。マスメディアも捨てたものではないと思わせるのは、珍しいことだ。「シアターアーツ」も、ミニコミというしかない媒体だが、誇りを持って粘り強く続けてほしい。演劇そのものもまた然りだが、形状や対象の数がどうであれ、人から人に伝わるメディアであることに、変わりないのだ。
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